そして僕達はオレンジ色の恋をする。season11 #35(完結)
ユノが受けです。
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チャンミンside
「ユノ………。」
「ん~~~~………。」
結局ユノの熱は又上がった。
そして僕まで熱が出た。
「お手伝いさん頼みましたから。」
「うん。チャンミン大丈夫??」
「大丈夫ですよ。」
何をやってるんだか。
僕達にとって大事なツアーの最中に二人ですったもんだして二人で熱出してるって。
本当に最悪。
ユノは完全に布団に臥せってた。
僕は少し体がだるい程度。
ユノの方が熱でもライブを乗り切ってたのもあるし。その後にいっぱい負担をかけた。
熱のある体でミノのところに僕を迎えに来て、そして僕を受け入れて…。
そりゃ熱も下がる訳ない。
「ユノ……すみませんでした。やっぱりやめておけば良かった。」
「なんで??」
「だって。」
「俺がしたかったんだから。チャンミンの方こそあれで熱出ちゃったんだろうな…ごめん。その……下は大丈夫?」
「だ、だ、い丈夫ですよっ。もうっ。」
恥かしい事を言う。
痛みはないけれど相変わらず異物感はあった。
だからって僕は別にあれで熱が出たわけじゃない。ユノの風邪が移ったんだ。きっと。
どっちにしろ思い出すだけで……。
なんだろう。この感じ。
もう直ぐお手伝いさんが来てしまうから。
そっとユノに接吻けた。
「移るって。」
「もう移ってますって。」
「あ。そうだっけ?やばいなぁ~やばい。」
「暫くお預けだから。」
「うん。ちゃんと治さないと。」
「ですね。」
ユノの熱で赤い目元。
赤い唇。
目に焼き付ける。
「じゃあ。」
「うん。」
僕は自分の部屋に戻ろうとした。
「チャンミン。」
「?」
「あ~……なんでもない。」
そんな風に呼び止められたら離れなれない。
「……ユノ?」
「うん?」
僕はユノの布団に入った。
「チャンミンっ。」
「いいでしょ?お手伝いさん来るまで。」
「……あ……はは。」
「ね?」
「いーよ。」
そう言ったユノは幸せそうに笑った。
僕はユノを抱き寄せて胸にギュっと抱いてそれから腰も抱いて。頭も抱いて。
ユノの熱と僕の熱とで「熱いっ。」って思わず言いたくなるくらいくっついて。
それでも幸せで。
「ユノ………。」
ピンポ~ン。
そんな僕達を軽快なインターフォンの音が無残に僕達を引き離そうと鳴った。
「早っ。」
「本当早え~し……。」
二人で苦笑いした。
ピンポ~ン。
二回目。
僕達熱があるんですよ。
だから。
動くのが億劫でね。
ちょっと待ってくださいね。
お手伝いさん。
僕は愛おしくユノに接吻ける。
ちゃんと治すまでのお別れだから。
何度も接吻けて。
離したくなくなった。
ピンポ~ン。
「チャンミン。」
ユノはもうヤバいんじゃない?って感じで僕の名前を呼ぶ。
僕は後一回くらいは大丈夫って思うんだ。
だって僕達熱があるからさ。
「チャンミン……。」
ユノだって受け入れる。
最後かな、の接吻け。
もうこうなったらどうでもいい。ウイルスの交換。
「じゃあ。」
ピンポ~ン。
四度目だ。
「うん。」
僕はユノのベッドを出て玄関に向かう。
名残惜しそうに指の先が離れるまでユノは手を伸ばした。
「早く治せ。」
「ユノの方もね。」
僕は玄関を開けて「スミマセンお待たせして。」と言うと少し年を召して上品そうなお手伝いさんは僕に早く寝るように言う。
僕はユノが部屋に寝てる事と簡単にその辺の説明をして部屋に入った。
間もなくして薬と水枕。他にも色々気遣った物が運ばれる。
多分ユノの所にも…。
早く治して元気に二人でステージに戻らなくては。
どんなことがあっても
ユノと二人で。
今、目指すはスタジアム。
そして僕達は忘れる事のない始めての景色を見る。
二人で。
夢って叶えたらどうなるんだろうって心配にも思った。
でもその次から次から夢は溢れて
僕達の道はいくらだって続いていく。
それはユノとだから。
ユノ。ここまで色んな事がありましたね。
でもやっぱり僕にはあなたであなたには僕で。
二人で色んな事をしでかして。
二人で色んな事を乗り越えて。
こうやって僕達は何時までも何時までも一緒にいるんでしょうね。
な~んかそんな事を思ったら色んな事も全部。
幸せに思えたんだ。
season11完
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あ・・・なんかいつも最後不完全燃焼。(爆)
最後までお付き合い有難うございました!!
又次回も宜しくお願いいたします。(。ノuωu)ノ
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