僕を好きになって下さい。 - 1ページ目114 - *Esperanza*
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僕を好きになって下さい。#1

「ヒョン……………好きなんです。抱いてもいいですか?」僕は酔っ払ったユノヒョンを組み敷いて言った。とうとう言った。ユノヒョンのぱちぱちと瞬きした目を見れば驚いたんだろうって事は分かる。それでも多分ヒョンは酔いすぎてた。考えられる状態じゃないかった。だから僕がするままにキスを受けて目を閉じた。酔っ払ったユノヒョンは苦しそうに唸っていたけど僕は構わず舌を絡め吸い上げる。縋るようにユノヒョンの腕が僕の背中を...

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僕を好きになって下さい。#2

朝目が覚めるとそこに憧れてたシチュエーションがあった。カーテンの隙間から日差しが差し込むベッドで二人寝転んで朝を迎える。ユノヒョンはまだ眠っていて僕が先に目覚めて朝ごはんを作るんだ。僕はユノヒョンのおでこにキスをして体を起こした。まるで映画のワンシーンの様な朝。二人で朝食を食べて二人で一緒に仕事に向う。そんな僕の小さな憧れは。ここにはなかった。「ヒョン?ヒョン?!」僕が目覚めた時、隣にユノヒョンの...

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僕を好きになって下さい。#3

僕は完全にユノヒョンに避けられてた。内容が内容だからどこででも話せないというのはあったけれど、今までこんなに二人にならない事があっただろうか?どう見てもユノヒョンが避けてるとしか思えなかった。絶対一人にならない様にしてる。僕がいる所では特に。絶対だ。「マネヒョン。ユノを知りませんか?」「あ?ユノなら練習室じゃないか?さっきラジカセを持っていたみたいだけど?」「そうですか…。ありがとうございます。」...

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僕を好きになって下さい。#4

ユノsideです。チャンミンの目はぱんぱんに腫れていて、鼻の頭は真っ赤になっていた。チャンミンがあんな風に泣くなんて俺は見た事があったかな?もしかしたら悔しかったり、哀しかったり、嬉しかったり。あんな風にチャンミンも泣くのかも知れなかったけど、俺にその姿を見せた事はなかっただろう。いつも俺の隣で静かに泣いていたチャンミンが声を上げて泣いたんだ。俺が好きだと言って。俺はチャンミンに自販機で買ってきたコー...

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僕を好きになって下さい。#5

顔を寄せるとユノヒョンは目を泳がせて左を見た。反らされたのは視線だけで、唇は反らされなかったんだ。だから僕はキスをした。又。キスをしてしまった。もう何度目かのユノヒョンの唇。ぷっくりしてて柔らかい存在感のあるその下唇をはむって噛むとぷるんと逃げて、逆にはむってされた。もう一回はむってしたら、又はむってしてくるんだ。何をしてるんだ、こんな可愛いキスって自分で思う。何より僕がする事を真似るユノが可愛い...

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僕を好きになって下さい。#6

「嘘ですっ。」僕は思わず叫んだ。「ユノヒョンは又、嘘をつこうとしてる。」「嘘じゃない…。」ユノヒョンの表情が見えない。「俺はチャンミンが嫌いだ。」「ヒョン………っ。」嘘だ。嘘だ。嘘だ。じゃあどうして?!どうしてさっき……。あんな風にキスして。あんな風に触れて。あんな風に笑ったの?僕が勘違いする様態度だったのはユノヒョンの方なのに。どうして嫌いだなんて言うの?僕のやっと落ち着いた筈だった涙が又目頭を熱くす...

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僕を好きになって下さい。#7

ユノの涙は本当に綺麗に一粒その白い頬を流れた。「どうして泣くんですか。」「泣いてない。」ユノはそう言って両手でゴシゴシと涙を拭った。まるで子供みたいに。両方のひじを上げて。どうして見え透いた嘘ばかりつくのか。「好きなくせに。」「好…きじゃ…ない。」「嘘ばっかり。」「嘘…じゃ…ない。」全部嘘に聞こえるよ。ただの子供の駄々みたいだ。「………わかりました。じゃあもうユノの傍にはいないから。」「………いいよ。」ぴく...

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僕を好きになって下さい。#8

ユノside可愛いチャンミン。愛しいチャンミン。かっこいいチャンミン。大好きなチャンミン。でも。俺は………。チャンミンを好きっては言えなかったし。言っちゃいけなかったんだ。それなのに、俺はチャンミンにドキドキして、そわそわして、チャンミンを困らせて、泣かせて。それでも俺はチャンミンといたくて、いけないって分かってるのにチャンミンを引き止めた。「もうちょっと………………………寝てよ?」離したくなかった。離れたくなか...

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僕を好きになって下さい。#9

ユノヒョンに贈られたバラを僕は持ち帰ってリビングに飾った。ファンからの贈り物は沢山あって、寄付したりするのでひとつひとつ持ち帰ったりはしていないけれど今日のバラは珍しかったし、何より綺麗だったから僕が持って帰って飾りましょうって言ったんだ。もちろん男しかいない宿舎に花瓶なんてものはないから適当な瓶にバラを飾った。ユノヒョンはぼーっとそのバラを眺めているから、僕は近付いて声をかけた。「ヒョン?綺麗で...

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僕を好きになって下さい。#10

ユノside「本当にいいから。」俺は部屋の前でもう一度チャンミンに言った。俺を心配してだかなんだか知らないが俺と一緒に寝るといって聞かないチャンミンに、部屋に入るなと言わんばかりにだ。「いえ。任せて下さい。」「何をだよっ。」「別にとって食おうって言ってませんから。ヒョンが安心して眠れたらいいかなぁって思ってるだけですし。」「………。」どうも怪しい。一緒に寝て何もない訳がない。「もしかして、意識してるんで...

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僕を好きになって下さい。#11

翌日の朝玄関を出るとやっぱりバラの花があった。僕とユノヒョンは顔を見合わせる。「大丈夫だ。」ユノヒョンはそう言ってバラを拾うと玄関に置いて外に出た。「捨ててしまいましょう。」「けど。花に罪はないだろ?」「でも気持ち悪いじゃないですかっ。」「大丈夫だって。」ユノヒョンは大丈夫大丈夫って。その顔はちっとも大丈夫って顔じゃないくせに。目はぱんぱんで眠れていないのが直ぐにわかった。ユノヒョンが安心して眠れ...

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僕を好きになって下さい。#12

ピリリリリリリーーーっ。けたたましく鳴り響いた携帯の呼出音。ユノヒョンとのキスにうっとりとして腕をヒョンの背中へ廻そうとしたその時だった。その音に僕もユノヒョンも一瞬気を取られたからもう駄目だった。「あ…電話ッ//////////。」ユノヒョンは照れて僕から離れるとスマホを手にした。こんなタイミングで誰だって言うの。「…………。」僕はスマホを持って固まってるユノヒョンに気付いて直ぐにわかった。ストーカーの無言電...

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僕を好きになって下さい。#13

ユノヒョンは言ったけど、あのストーカー野朗が何もしてこないなんて嘘だ。バラを届けたり、無言電話くらいって思うかも知れないけど、十分不快を与えられてるし、精神的苦痛だって与えられてる。それが例えば我慢できる範囲だったとして。盗聴器や隠しカメラは駄目だろう。もう立派な犯罪だ。あの後家を調べてもらったところ、やっぱり盗聴器と隠しカメラが見つかった。カメラはユノの部屋にひとつとリビングにひとつ。盗聴器はも...

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僕を好きになって下さい。#14

僕は、僕の隣にいるはずのユノヒョンがいないベッドで、寝れない夜を過ごす。…………なんであんな売り言葉を買ってしまったのか。ユノヒョンだって本気じゃなかったはず。そんなのは…僕のユノヒョンへの願いでしかない。少なくとも棒はユノと離れるなんて事、考えもしてなかったのに……。僕は、新しいマンションへの案内に目を通す。二人で2LDKだった部屋は1DKになってしまった。本当に僕達、別々で暮らすんだろうか…。ユノヒョン...

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僕を好きになって下さい。#15

僕達は殆ど話をしないまま、その日の仕事をこなした。そしてマネヒョンの車で帰る時。「マネヒョン。俺待ち合わせしてるからいつもの店で下ろして。」「あぁ、あそこな。じゃあチャンミン、ホテル行く前に寄っていいか?」「………いいですよ。」僕達はまだホテル住まいをしていた。できるだけ転々としながら。ストーカーに居場所を捕まれない様に。僕自身も今日がどこのホテルか知らない。ユノヒョンはいつもの店って事はいつものメンバー...

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僕を好きになって下さい。#16

ユノヒョンは暫く店の中で仲間と過ごして外に出て来た。電柱の陰で隠れてその様子を見守る僕。完全にストーカーだった。僕と同じ様にあのストーカーも何処からこうやってユノヒョンを見てるんだろうか?今も。僕は移動するユノヒョン達の少し後ろを歩いた。その後もう一軒飲みに入って、僕はその間もただ待った。本当に何やってるんだと自分で思う。数人の仲間とは途中で別れ、最後の一人までユノヒョンは帰ろうとしない。ユノヒョ...

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僕を好きになって下さい。#17

病院独特の消毒の匂いで僕は目を覚ました。僕は階段から落ちてどうなったんだった?そうだ。ユノヒョンはどうなった?!僕がユノヒョンの腕を掴んでいたからユノヒョンも一緒に階段を落ちた様な気がした。なんともなければいいけど。ユノヒョンを守るって決めた。あの。ストーカーから。僕が。どんな事しても。離さない。そう強く思っていたからかも知れないけれど。ずっとずっとユノヒョンを抱き締めてた夢を見た。暖かくて気持ち...

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僕を好きになって下さい。#18

ユノside結局チャンミンはあれだけの階段を落ちたと言うのに何処もなんともなくて、夜には病院から仮住まい中のホテルに戻れる事になった。近頃は、できるだけチャンミンを避けてた俺はホテルでもチャンミンと別の部屋を用意してもらっていたんだけど、今日はチャンミンが心配だからと同じ部屋に寝る事をマネヒョンに告げた。マネヒョンはやっと仲直りしたのか?と言って素早い対応でツインの部屋を用意してくれたんだけど、一つの...

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僕を好きになって下さい。#19

体がふわふわして、心がふわふわして、心地いい。全身で幸せを感じられる。そんな日が僕に訪れた。ユノを手に入れたんだ。もうユノは、ただの僕のヒョンではなくなった。ちゃんと恋人として、ちゃんと付き合う事になったんだ。僕のユノ。そして、そうなったその日から、ユノへのストーカー行為は明らかに、僕へと切り替わった。真っ黒なバラ。真っ黒な手紙。毎日届けられるそれら。見るからに悪意のある色だった。「全く……趣味が悪...

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僕を好きになって下さい。#20

ユノside俺がチャンミンを好きだと認めた事は、あいつをどれだけ哀しませたんだろう。チャンミンへのストーカー行為が悪質にエスカレートしていた。自分がストーキングされていた時より、確実にだ。チャンミンは大丈夫だと笑うけど、先日は手紙に入っていたカッターの刃で指を傷付けた。そんな事は俺にはしなかったのにどうして………。きっと俺がチャンミンと付き合う事になったのが気に入らなくてチャンミンへその矛先が向いたんだ...

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僕を好きになって下さい。#1

「ヒョン……………好きなんです。抱いてもいいですか?」僕は酔っ払ったユノヒョンを組み敷いて言った。とうとう言った。ユノヒョンのぱちぱちと瞬きした目を見れば驚いたんだろうって事は分かる。それでも多分ヒョンは酔いすぎてた。考えられる状態じゃないかった。だから僕がするままにキスを受けて目を閉じた。酔っ払ったユノヒョンは苦しそうに唸っていたけど僕は構わず舌を絡め吸い上げる。縋るようにユノヒョンの腕が僕の背中を...

僕を好きになって下さい。#2

朝目が覚めるとそこに憧れてたシチュエーションがあった。カーテンの隙間から日差しが差し込むベッドで二人寝転んで朝を迎える。ユノヒョンはまだ眠っていて僕が先に目覚めて朝ごはんを作るんだ。僕はユノヒョンのおでこにキスをして体を起こした。まるで映画のワンシーンの様な朝。二人で朝食を食べて二人で一緒に仕事に向う。そんな僕の小さな憧れは。ここにはなかった。「ヒョン?ヒョン?!」僕が目覚めた時、隣にユノヒョンの...

僕を好きになって下さい。#3

僕は完全にユノヒョンに避けられてた。内容が内容だからどこででも話せないというのはあったけれど、今までこんなに二人にならない事があっただろうか?どう見てもユノヒョンが避けてるとしか思えなかった。絶対一人にならない様にしてる。僕がいる所では特に。絶対だ。「マネヒョン。ユノを知りませんか?」「あ?ユノなら練習室じゃないか?さっきラジカセを持っていたみたいだけど?」「そうですか…。ありがとうございます。」...

僕を好きになって下さい。#4

ユノsideです。チャンミンの目はぱんぱんに腫れていて、鼻の頭は真っ赤になっていた。チャンミンがあんな風に泣くなんて俺は見た事があったかな?もしかしたら悔しかったり、哀しかったり、嬉しかったり。あんな風にチャンミンも泣くのかも知れなかったけど、俺にその姿を見せた事はなかっただろう。いつも俺の隣で静かに泣いていたチャンミンが声を上げて泣いたんだ。俺が好きだと言って。俺はチャンミンに自販機で買ってきたコー...

僕を好きになって下さい。#5

顔を寄せるとユノヒョンは目を泳がせて左を見た。反らされたのは視線だけで、唇は反らされなかったんだ。だから僕はキスをした。又。キスをしてしまった。もう何度目かのユノヒョンの唇。ぷっくりしてて柔らかい存在感のあるその下唇をはむって噛むとぷるんと逃げて、逆にはむってされた。もう一回はむってしたら、又はむってしてくるんだ。何をしてるんだ、こんな可愛いキスって自分で思う。何より僕がする事を真似るユノが可愛い...

僕を好きになって下さい。#6

「嘘ですっ。」僕は思わず叫んだ。「ユノヒョンは又、嘘をつこうとしてる。」「嘘じゃない…。」ユノヒョンの表情が見えない。「俺はチャンミンが嫌いだ。」「ヒョン………っ。」嘘だ。嘘だ。嘘だ。じゃあどうして?!どうしてさっき……。あんな風にキスして。あんな風に触れて。あんな風に笑ったの?僕が勘違いする様態度だったのはユノヒョンの方なのに。どうして嫌いだなんて言うの?僕のやっと落ち着いた筈だった涙が又目頭を熱くす...

僕を好きになって下さい。#7

ユノの涙は本当に綺麗に一粒その白い頬を流れた。「どうして泣くんですか。」「泣いてない。」ユノはそう言って両手でゴシゴシと涙を拭った。まるで子供みたいに。両方のひじを上げて。どうして見え透いた嘘ばかりつくのか。「好きなくせに。」「好…きじゃ…ない。」「嘘ばっかり。」「嘘…じゃ…ない。」全部嘘に聞こえるよ。ただの子供の駄々みたいだ。「………わかりました。じゃあもうユノの傍にはいないから。」「………いいよ。」ぴく...

僕を好きになって下さい。#8

ユノside可愛いチャンミン。愛しいチャンミン。かっこいいチャンミン。大好きなチャンミン。でも。俺は………。チャンミンを好きっては言えなかったし。言っちゃいけなかったんだ。それなのに、俺はチャンミンにドキドキして、そわそわして、チャンミンを困らせて、泣かせて。それでも俺はチャンミンといたくて、いけないって分かってるのにチャンミンを引き止めた。「もうちょっと………………………寝てよ?」離したくなかった。離れたくなか...

僕を好きになって下さい。#9

ユノヒョンに贈られたバラを僕は持ち帰ってリビングに飾った。ファンからの贈り物は沢山あって、寄付したりするのでひとつひとつ持ち帰ったりはしていないけれど今日のバラは珍しかったし、何より綺麗だったから僕が持って帰って飾りましょうって言ったんだ。もちろん男しかいない宿舎に花瓶なんてものはないから適当な瓶にバラを飾った。ユノヒョンはぼーっとそのバラを眺めているから、僕は近付いて声をかけた。「ヒョン?綺麗で...

僕を好きになって下さい。#10

ユノside「本当にいいから。」俺は部屋の前でもう一度チャンミンに言った。俺を心配してだかなんだか知らないが俺と一緒に寝るといって聞かないチャンミンに、部屋に入るなと言わんばかりにだ。「いえ。任せて下さい。」「何をだよっ。」「別にとって食おうって言ってませんから。ヒョンが安心して眠れたらいいかなぁって思ってるだけですし。」「………。」どうも怪しい。一緒に寝て何もない訳がない。「もしかして、意識してるんで...

僕を好きになって下さい。#11

翌日の朝玄関を出るとやっぱりバラの花があった。僕とユノヒョンは顔を見合わせる。「大丈夫だ。」ユノヒョンはそう言ってバラを拾うと玄関に置いて外に出た。「捨ててしまいましょう。」「けど。花に罪はないだろ?」「でも気持ち悪いじゃないですかっ。」「大丈夫だって。」ユノヒョンは大丈夫大丈夫って。その顔はちっとも大丈夫って顔じゃないくせに。目はぱんぱんで眠れていないのが直ぐにわかった。ユノヒョンが安心して眠れ...

僕を好きになって下さい。#12

ピリリリリリリーーーっ。けたたましく鳴り響いた携帯の呼出音。ユノヒョンとのキスにうっとりとして腕をヒョンの背中へ廻そうとしたその時だった。その音に僕もユノヒョンも一瞬気を取られたからもう駄目だった。「あ…電話ッ//////////。」ユノヒョンは照れて僕から離れるとスマホを手にした。こんなタイミングで誰だって言うの。「…………。」僕はスマホを持って固まってるユノヒョンに気付いて直ぐにわかった。ストーカーの無言電...

僕を好きになって下さい。#13

ユノヒョンは言ったけど、あのストーカー野朗が何もしてこないなんて嘘だ。バラを届けたり、無言電話くらいって思うかも知れないけど、十分不快を与えられてるし、精神的苦痛だって与えられてる。それが例えば我慢できる範囲だったとして。盗聴器や隠しカメラは駄目だろう。もう立派な犯罪だ。あの後家を調べてもらったところ、やっぱり盗聴器と隠しカメラが見つかった。カメラはユノの部屋にひとつとリビングにひとつ。盗聴器はも...

僕を好きになって下さい。#14

僕は、僕の隣にいるはずのユノヒョンがいないベッドで、寝れない夜を過ごす。…………なんであんな売り言葉を買ってしまったのか。ユノヒョンだって本気じゃなかったはず。そんなのは…僕のユノヒョンへの願いでしかない。少なくとも棒はユノと離れるなんて事、考えもしてなかったのに……。僕は、新しいマンションへの案内に目を通す。二人で2LDKだった部屋は1DKになってしまった。本当に僕達、別々で暮らすんだろうか…。ユノヒョン...

僕を好きになって下さい。#15

僕達は殆ど話をしないまま、その日の仕事をこなした。そしてマネヒョンの車で帰る時。「マネヒョン。俺待ち合わせしてるからいつもの店で下ろして。」「あぁ、あそこな。じゃあチャンミン、ホテル行く前に寄っていいか?」「………いいですよ。」僕達はまだホテル住まいをしていた。できるだけ転々としながら。ストーカーに居場所を捕まれない様に。僕自身も今日がどこのホテルか知らない。ユノヒョンはいつもの店って事はいつものメンバー...

僕を好きになって下さい。#16

ユノヒョンは暫く店の中で仲間と過ごして外に出て来た。電柱の陰で隠れてその様子を見守る僕。完全にストーカーだった。僕と同じ様にあのストーカーも何処からこうやってユノヒョンを見てるんだろうか?今も。僕は移動するユノヒョン達の少し後ろを歩いた。その後もう一軒飲みに入って、僕はその間もただ待った。本当に何やってるんだと自分で思う。数人の仲間とは途中で別れ、最後の一人までユノヒョンは帰ろうとしない。ユノヒョ...

僕を好きになって下さい。#17

病院独特の消毒の匂いで僕は目を覚ました。僕は階段から落ちてどうなったんだった?そうだ。ユノヒョンはどうなった?!僕がユノヒョンの腕を掴んでいたからユノヒョンも一緒に階段を落ちた様な気がした。なんともなければいいけど。ユノヒョンを守るって決めた。あの。ストーカーから。僕が。どんな事しても。離さない。そう強く思っていたからかも知れないけれど。ずっとずっとユノヒョンを抱き締めてた夢を見た。暖かくて気持ち...

僕を好きになって下さい。#18

ユノside結局チャンミンはあれだけの階段を落ちたと言うのに何処もなんともなくて、夜には病院から仮住まい中のホテルに戻れる事になった。近頃は、できるだけチャンミンを避けてた俺はホテルでもチャンミンと別の部屋を用意してもらっていたんだけど、今日はチャンミンが心配だからと同じ部屋に寝る事をマネヒョンに告げた。マネヒョンはやっと仲直りしたのか?と言って素早い対応でツインの部屋を用意してくれたんだけど、一つの...

僕を好きになって下さい。#19

体がふわふわして、心がふわふわして、心地いい。全身で幸せを感じられる。そんな日が僕に訪れた。ユノを手に入れたんだ。もうユノは、ただの僕のヒョンではなくなった。ちゃんと恋人として、ちゃんと付き合う事になったんだ。僕のユノ。そして、そうなったその日から、ユノへのストーカー行為は明らかに、僕へと切り替わった。真っ黒なバラ。真っ黒な手紙。毎日届けられるそれら。見るからに悪意のある色だった。「全く……趣味が悪...

僕を好きになって下さい。#20

ユノside俺がチャンミンを好きだと認めた事は、あいつをどれだけ哀しませたんだろう。チャンミンへのストーカー行為が悪質にエスカレートしていた。自分がストーキングされていた時より、確実にだ。チャンミンは大丈夫だと笑うけど、先日は手紙に入っていたカッターの刃で指を傷付けた。そんな事は俺にはしなかったのにどうして………。きっと俺がチャンミンと付き合う事になったのが気に入らなくてチャンミンへその矛先が向いたんだ...