アイシアイシテ。 - 1ページ目118 - *Esperanza*
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アイシアイシテ。#1

俺に恋人が出来た。それは男で男前で。でも、ちょっと困った奴だった。「……………。」俺は焦ってた。俺の恋人はとても気が短い。オマケに力が強い。つまり怒らせるととても怖い。「待て!怒るな!」「………。」ガルルルと今にも飛び付いてきそうな勢いのチャンミンに俺は犬をしつける様に短く伝える。でも聞こえていないのか全く聞く素振りはなかった。ヤバい。ヤバい。ヤバいな。こういう時、なんで俺はこいつと付き合ってるんだって思...

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アイシアイシテ。#2

俺は先輩の経営するカフェで働いていた。ダンサーの夢が諦めきれず、夢を追いかけながらここで働いていたけれど、最近はダンスの事よりこっちにすっかり馴染んでしまっていた。そのカフェは微妙に忙しい店でランチ時や、ディナー時はてんやわんや。店長はいつも俺に店を任せて留守だったし、俺が切り盛りして一日が終わるとドッと疲れが出た。単純に夢だなんだ言ってる余裕が無いんだ。「どうしてこの店はこんなに流行るんだ?」愚...

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アイシアイシテ。#3

ボアは女にしては男らしくさっぱりした性格だった。そんな彼女は当時サッパリキッパリ俺を捨ててダンサーになる為に海外留学に行ってしまった。当時俺は酷く落ち込んだんだ。好きだったから。ボアが。そして先にどんどんダンサーとして有名になった彼女。俺はひとつもダンサーとして華を開く事はなかったのにだ。別に嫉妬してる訳じゃないけど。こんな店でシェフなんかして、慌しく毎日を送っている事がバレるのは少し嫌だったな…...

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アイシアイシテ。#4

「……………。」全く気まずかった。少なくともそう思ってるのは俺だけの様で……。チャンミンとボアは一緒のテーブルに座り俺が仕事を終わらせるのを待っていた。俺がエプロンを取って二人の所へ行くと二人は黙ってコーヒー飲んでいた。「ユノ!終わったの?」「あ……あぁ。」「………。」チャンミンは黙ってる。「この人が今の彼氏なんですって?」「え?!」俺は今日何度目か焦った。「き………聞いたのか……?」「僕が言いました。」………俺は逃...

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アイシアイシテ。#5

チャンミンがあんまり簡単には行くべきだなんて言うから俺は戸惑っていた。そもそも、3日で決めろなんて無茶な話なんだ。店の事だってあるし。やっぱり先輩にも相談するべきだと思うし………。まぁ、何より俺がどうしたいかって話なんだけど、俺は…………。行きたくないと言ったらそりゃ嘘になる。夢はまだ諦めてはいない。じゃあ行くって言えばいいんじゃないのか?チャンミンはいいって言ってるんだし。悩む事は何一つない。「そうだ、...

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アイシアイシテ。#6

アメリカの生活は3日目を迎えていた。ボアの紹介で色んなダンサーを紹介してもらい、毎日ダンスに明け暮れた。それは充実した毎日だった。こんなにダンスばかりの日々は随分久しぶりで若い頃を思い出す。この調子ならチャンミンの事を忘れるのは簡単そうだと俺は思い始めていた。忘れられると思った。あいつのいない生活なんてどうなるのかと思ったけど大したことない。俺は十分ダンスに打ち込んでたし、十分楽しかったし、十分満...

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アイシアイシテ。#7

「じゃあ、会いましょう。」チャンミンの返事は至って単純だった。チャンミンが会いたいと言って、俺も会いたいと言って。だったら会えばいいだけだ。それは俺にだってわかる。でも俺はアメリカにいるんだ。会える訳がない。「あのな………。」俺はチャンミンに言い聞かせるように言った。「俺はもうアメリカにいるんだよ。」「知ってます。」「会おうと言って会える距離じゃないんだよ。」そんな事まで教えなきゃいけないか?「帰っ...

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アイシアイシテ。#8

俺はチャンミンの不思議なところも困ったところも、全てを引っ括めてチャンミンの事を理解してるつもりだったし、それで俺達の関係は順風なんだと俺は思ってた。でも俺はまだまだチャンミンの事を知りきれてない。まだまだあいつは未知だ。俺はとりあえずアメリカまで来ると言ったチャンミンの為に食料を調達していつでもあいつに食事をさせられる様に用意する必要があった。俺はうろうろしてしまう。何からしたらいい?「どうした...

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アイシアイシテ。#14

一緒に住むってチャンミンは言った。前からそうしたいと思ってたって。そんなこと。……思ってたんだ?それって。結構自惚れていいのかな。他人と住むって、結構パワーのいることだ。価値観の違いとか生活パターンとか。同じな訳はないから絶対ズレが生じて関係は悪くなるパターンが多い。それはどんなに愛し合ってても、結婚して不満が出るように、俺達にもきっとそういう未来は待っていて当然なんだ。チャンミンはそんななるだろう...

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アイシアイシテ。#9

俺は思わず辺りを見回した。俺を食べるってなんだ!!こいつは何を言ってるんだ。人に聞かれたら…………。と思う。よく考えたらここはアメリカで、日本語が聞き取られるとは思えないけど。そう言う問題じゃなく。何を言ってるんだって話だ!!「お、………俺は飯じゃない………っ。」俺も惚けてる。「いいから。」座ろうとした椅子には座らず、チャンミンに手を引かれて俺達は歩く。「ちょ………っ。」「抱きます。」ちょ………っ////////マジでこいつ何言...

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アイシアイシテ。#10

引っ張られたまま俺はチャンミンに空港近くのホテルに連れ込まれた。そして部屋に入るなり乱暴にベッドに押し倒される。待って、このままじゃ俺。ヤバくね?「チャンミンっ。」抱きたい意味も分かってないような奴が優しく抱いてくれる訳がない。只でさえ腹が減ってイライラしてるのに。「怖いよ…………チャンミンっ。食われるっ。」「食べるんですよ。」チャンミンは舌で唇をぺろっっと舐めて俺を見下ろした。「…………っ。////////」ヤバい。本...

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アイシアイシテ。#11

「チャンミン……っチャ………ンミンっ。」俺はしっかりチャンミンの背中にしがみついて、チャンミンが揺れるのに俺も合わせて揺れる。それが一層俺をチャンミンに夢中にさせた。気持ちいい………。激しさが気持ちいい……。なんか愛されてるって勘違いしそうになる。「チャンミン………も………、擦り切れる………。」言葉とは裏腹にチャンミンに合わせて動いてしまう腰。それでも少し休ませて欲しいと俺はチャンミンにねだった。「も………やめて………っ。」チ...

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アイシアイシテ。#12

俺に後ろめたさはなかった。ない筈だった。ボアはおそらく、俺をアメリカに置いておきたいから、チャンミンが現れた事で俺の気が変わるんじゃないかと思っているのかも知れない。だから戦闘体制でチャンミンを見ていた。チャンミンはと言えば。その戦闘体制のボアに吊られるように戦闘体制だった。なんで?「一緒に住んでるんですか?!」「そうよ。だから何?」「何って。」「おいおいおい。」俺はその戦闘?の中に割り込む。「……...

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アイシアイシテ。#13

「ちょ………ちょっと待てよっ。」俺はできる限り、照れている自分をチャンミンに知られない様に冷静を装っていた。僕の所に帰って来いとは何事か。チャンミンは何か悟ったとでも言うのか、すっきりとした顔で俺に言われるまま待っていた。「お前は会いたかっただとか抱きたいだとか、帰って来いだとか勝手な事を言ってるけど、お前がアメリカに行くべきだって言ったんだぞ。だから俺はアメリカでダンスをするって覚悟を決めたんだぞ...

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アイシアイシテ。#14

一緒に住むってチャンミンは言った。前からそうしたいと思ってたって。そんなこと。……思ってたんだ?それって。結構自惚れていいのかな。他人と住むって、結構パワーのいることだ。価値観の違いとか生活パターンとか。同じな訳はないから絶対ズレが生じて関係は悪くなるパターンが多い。それはどんなに愛し合ってても、結婚して不満が出るように、俺達にもきっとそういう未来は待っていて当然なんだ。チャンミンはそんななるだろう...

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アイシアイシテ。#15

チャンミンとの同居生活は意外にしっくりと行った。それは今まで一緒に住んでたんじゃないのかと思うくらいにスムーズに馴染んで行った。ただ驚いたのはチャンミンが意外に細かくて、歯磨き粉の使い方や、靴の並べ方。服の脱ぎ方から洗濯の干し方、畳み方まで細やかに注意される。つまり、チャンミンは全て完璧だった。最初の2日は注意され続け、それが言っても無駄だとわかった3日目には全てチャンミンが手を出していた。自分がし...

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アイシアイシテ。#16

「どうしてですか?なんでですかっ。」俺はチャンミンの「どうして」が苦手だ。チャンミンは何にも知らないからって聞いてくるんだろうけど、全部俺の気持ちをバラされるみたいで俺は困る時がある。わかるだろ。わかんないのかよ。わかってくれよ。って。時にはイラッとする時もある。でもチャンミンは本当に分からないんだ。頭は悪くないのに。感情について本当に無知で無垢で1から10まで教えなければならない。それが。辛い。「ねぇ...

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アイシアイシテ。#17

「ユノっ。」チャンミンの縋るような目に俺は揺れ動きながらも、根底の部分にブレはない。夢は諦めない。「帰ってくれ。」「だからどうして?何か僕が悪いことをしましたか?教えてください。」「なにもしてない。俺の問題だ。」「問題ってなんですか?ねぇ、何?」聞いてくるチャンミンが近い。毎日抱かれてたのに意識する俺もどうかと思うけど、俺はチャンミンと距離を取ろうとチャンミンの肩を押した。でもチャンミンは俺の力なん...

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アイシアイシテ。#18

チャンミンは俺を思いっきり抱きやがった。朝から晩まで死ぬかと思うくらい。でもいつもみたいにそれは激しいだけじゃなくて、俺は逆に戸惑う。チャンミンの手は滑らかに俺の肌を這い、舌は艶めかしく性器を舐め上げた。「チャンミンっ。」「いいでしょう?2年間忘れない様にいっぱい僕を感じて。」「…………く…………っ。」忘れる訳なんてないのに。「ユノの匂い。」チャンミンは鼻をすんと鳴らす。そんな所で。やめて欲しい。チャンミンは俺の...

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アイシアイシテ。#19(最終話)

「ユノ………。じゃあ。」俺は布団で突っ伏してチャンミンの声にピクっと反応はしたもののそっちを見ようともしなかった。「行くよ?」「さっさと行け。」「ユノ………。怒ってるの?」チャンミンのしょぼくれた声。「やり過ぎなんだよっ!」もう体は自分の物じゃないみたいに気怠くてどうする事も出来なかった。それなのに帰るこいつの見送りを求めてるのかと思うと腹が立つ。無理だっての。「ごめんなさい。」「2年分したろ?」「足りませんが………。」嘘...

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アイシアイシテ。#1

俺に恋人が出来た。それは男で男前で。でも、ちょっと困った奴だった。「……………。」俺は焦ってた。俺の恋人はとても気が短い。オマケに力が強い。つまり怒らせるととても怖い。「待て!怒るな!」「………。」ガルルルと今にも飛び付いてきそうな勢いのチャンミンに俺は犬をしつける様に短く伝える。でも聞こえていないのか全く聞く素振りはなかった。ヤバい。ヤバい。ヤバいな。こういう時、なんで俺はこいつと付き合ってるんだって思...

アイシアイシテ。#2

俺は先輩の経営するカフェで働いていた。ダンサーの夢が諦めきれず、夢を追いかけながらここで働いていたけれど、最近はダンスの事よりこっちにすっかり馴染んでしまっていた。そのカフェは微妙に忙しい店でランチ時や、ディナー時はてんやわんや。店長はいつも俺に店を任せて留守だったし、俺が切り盛りして一日が終わるとドッと疲れが出た。単純に夢だなんだ言ってる余裕が無いんだ。「どうしてこの店はこんなに流行るんだ?」愚...

アイシアイシテ。#3

ボアは女にしては男らしくさっぱりした性格だった。そんな彼女は当時サッパリキッパリ俺を捨ててダンサーになる為に海外留学に行ってしまった。当時俺は酷く落ち込んだんだ。好きだったから。ボアが。そして先にどんどんダンサーとして有名になった彼女。俺はひとつもダンサーとして華を開く事はなかったのにだ。別に嫉妬してる訳じゃないけど。こんな店でシェフなんかして、慌しく毎日を送っている事がバレるのは少し嫌だったな…...

アイシアイシテ。#4

「……………。」全く気まずかった。少なくともそう思ってるのは俺だけの様で……。チャンミンとボアは一緒のテーブルに座り俺が仕事を終わらせるのを待っていた。俺がエプロンを取って二人の所へ行くと二人は黙ってコーヒー飲んでいた。「ユノ!終わったの?」「あ……あぁ。」「………。」チャンミンは黙ってる。「この人が今の彼氏なんですって?」「え?!」俺は今日何度目か焦った。「き………聞いたのか……?」「僕が言いました。」………俺は逃...

アイシアイシテ。#5

チャンミンがあんまり簡単には行くべきだなんて言うから俺は戸惑っていた。そもそも、3日で決めろなんて無茶な話なんだ。店の事だってあるし。やっぱり先輩にも相談するべきだと思うし………。まぁ、何より俺がどうしたいかって話なんだけど、俺は…………。行きたくないと言ったらそりゃ嘘になる。夢はまだ諦めてはいない。じゃあ行くって言えばいいんじゃないのか?チャンミンはいいって言ってるんだし。悩む事は何一つない。「そうだ、...

アイシアイシテ。#6

アメリカの生活は3日目を迎えていた。ボアの紹介で色んなダンサーを紹介してもらい、毎日ダンスに明け暮れた。それは充実した毎日だった。こんなにダンスばかりの日々は随分久しぶりで若い頃を思い出す。この調子ならチャンミンの事を忘れるのは簡単そうだと俺は思い始めていた。忘れられると思った。あいつのいない生活なんてどうなるのかと思ったけど大したことない。俺は十分ダンスに打ち込んでたし、十分楽しかったし、十分満...

アイシアイシテ。#7

「じゃあ、会いましょう。」チャンミンの返事は至って単純だった。チャンミンが会いたいと言って、俺も会いたいと言って。だったら会えばいいだけだ。それは俺にだってわかる。でも俺はアメリカにいるんだ。会える訳がない。「あのな………。」俺はチャンミンに言い聞かせるように言った。「俺はもうアメリカにいるんだよ。」「知ってます。」「会おうと言って会える距離じゃないんだよ。」そんな事まで教えなきゃいけないか?「帰っ...

アイシアイシテ。#8

俺はチャンミンの不思議なところも困ったところも、全てを引っ括めてチャンミンの事を理解してるつもりだったし、それで俺達の関係は順風なんだと俺は思ってた。でも俺はまだまだチャンミンの事を知りきれてない。まだまだあいつは未知だ。俺はとりあえずアメリカまで来ると言ったチャンミンの為に食料を調達していつでもあいつに食事をさせられる様に用意する必要があった。俺はうろうろしてしまう。何からしたらいい?「どうした...

アイシアイシテ。#14

一緒に住むってチャンミンは言った。前からそうしたいと思ってたって。そんなこと。……思ってたんだ?それって。結構自惚れていいのかな。他人と住むって、結構パワーのいることだ。価値観の違いとか生活パターンとか。同じな訳はないから絶対ズレが生じて関係は悪くなるパターンが多い。それはどんなに愛し合ってても、結婚して不満が出るように、俺達にもきっとそういう未来は待っていて当然なんだ。チャンミンはそんななるだろう...

アイシアイシテ。#9

俺は思わず辺りを見回した。俺を食べるってなんだ!!こいつは何を言ってるんだ。人に聞かれたら…………。と思う。よく考えたらここはアメリカで、日本語が聞き取られるとは思えないけど。そう言う問題じゃなく。何を言ってるんだって話だ!!「お、………俺は飯じゃない………っ。」俺も惚けてる。「いいから。」座ろうとした椅子には座らず、チャンミンに手を引かれて俺達は歩く。「ちょ………っ。」「抱きます。」ちょ………っ////////マジでこいつ何言...

アイシアイシテ。#10

引っ張られたまま俺はチャンミンに空港近くのホテルに連れ込まれた。そして部屋に入るなり乱暴にベッドに押し倒される。待って、このままじゃ俺。ヤバくね?「チャンミンっ。」抱きたい意味も分かってないような奴が優しく抱いてくれる訳がない。只でさえ腹が減ってイライラしてるのに。「怖いよ…………チャンミンっ。食われるっ。」「食べるんですよ。」チャンミンは舌で唇をぺろっっと舐めて俺を見下ろした。「…………っ。////////」ヤバい。本...

アイシアイシテ。#11

「チャンミン……っチャ………ンミンっ。」俺はしっかりチャンミンの背中にしがみついて、チャンミンが揺れるのに俺も合わせて揺れる。それが一層俺をチャンミンに夢中にさせた。気持ちいい………。激しさが気持ちいい……。なんか愛されてるって勘違いしそうになる。「チャンミン………も………、擦り切れる………。」言葉とは裏腹にチャンミンに合わせて動いてしまう腰。それでも少し休ませて欲しいと俺はチャンミンにねだった。「も………やめて………っ。」チ...

アイシアイシテ。#12

俺に後ろめたさはなかった。ない筈だった。ボアはおそらく、俺をアメリカに置いておきたいから、チャンミンが現れた事で俺の気が変わるんじゃないかと思っているのかも知れない。だから戦闘体制でチャンミンを見ていた。チャンミンはと言えば。その戦闘体制のボアに吊られるように戦闘体制だった。なんで?「一緒に住んでるんですか?!」「そうよ。だから何?」「何って。」「おいおいおい。」俺はその戦闘?の中に割り込む。「……...

アイシアイシテ。#13

「ちょ………ちょっと待てよっ。」俺はできる限り、照れている自分をチャンミンに知られない様に冷静を装っていた。僕の所に帰って来いとは何事か。チャンミンは何か悟ったとでも言うのか、すっきりとした顔で俺に言われるまま待っていた。「お前は会いたかっただとか抱きたいだとか、帰って来いだとか勝手な事を言ってるけど、お前がアメリカに行くべきだって言ったんだぞ。だから俺はアメリカでダンスをするって覚悟を決めたんだぞ...

アイシアイシテ。#14

一緒に住むってチャンミンは言った。前からそうしたいと思ってたって。そんなこと。……思ってたんだ?それって。結構自惚れていいのかな。他人と住むって、結構パワーのいることだ。価値観の違いとか生活パターンとか。同じな訳はないから絶対ズレが生じて関係は悪くなるパターンが多い。それはどんなに愛し合ってても、結婚して不満が出るように、俺達にもきっとそういう未来は待っていて当然なんだ。チャンミンはそんななるだろう...

アイシアイシテ。#15

チャンミンとの同居生活は意外にしっくりと行った。それは今まで一緒に住んでたんじゃないのかと思うくらいにスムーズに馴染んで行った。ただ驚いたのはチャンミンが意外に細かくて、歯磨き粉の使い方や、靴の並べ方。服の脱ぎ方から洗濯の干し方、畳み方まで細やかに注意される。つまり、チャンミンは全て完璧だった。最初の2日は注意され続け、それが言っても無駄だとわかった3日目には全てチャンミンが手を出していた。自分がし...

アイシアイシテ。#16

「どうしてですか?なんでですかっ。」俺はチャンミンの「どうして」が苦手だ。チャンミンは何にも知らないからって聞いてくるんだろうけど、全部俺の気持ちをバラされるみたいで俺は困る時がある。わかるだろ。わかんないのかよ。わかってくれよ。って。時にはイラッとする時もある。でもチャンミンは本当に分からないんだ。頭は悪くないのに。感情について本当に無知で無垢で1から10まで教えなければならない。それが。辛い。「ねぇ...

アイシアイシテ。#17

「ユノっ。」チャンミンの縋るような目に俺は揺れ動きながらも、根底の部分にブレはない。夢は諦めない。「帰ってくれ。」「だからどうして?何か僕が悪いことをしましたか?教えてください。」「なにもしてない。俺の問題だ。」「問題ってなんですか?ねぇ、何?」聞いてくるチャンミンが近い。毎日抱かれてたのに意識する俺もどうかと思うけど、俺はチャンミンと距離を取ろうとチャンミンの肩を押した。でもチャンミンは俺の力なん...

アイシアイシテ。#18

チャンミンは俺を思いっきり抱きやがった。朝から晩まで死ぬかと思うくらい。でもいつもみたいにそれは激しいだけじゃなくて、俺は逆に戸惑う。チャンミンの手は滑らかに俺の肌を這い、舌は艶めかしく性器を舐め上げた。「チャンミンっ。」「いいでしょう?2年間忘れない様にいっぱい僕を感じて。」「…………く…………っ。」忘れる訳なんてないのに。「ユノの匂い。」チャンミンは鼻をすんと鳴らす。そんな所で。やめて欲しい。チャンミンは俺の...

アイシアイシテ。#19(最終話)

「ユノ………。じゃあ。」俺は布団で突っ伏してチャンミンの声にピクっと反応はしたもののそっちを見ようともしなかった。「行くよ?」「さっさと行け。」「ユノ………。怒ってるの?」チャンミンのしょぼくれた声。「やり過ぎなんだよっ!」もう体は自分の物じゃないみたいに気怠くてどうする事も出来なかった。それなのに帰るこいつの見送りを求めてるのかと思うと腹が立つ。無理だっての。「ごめんなさい。」「2年分したろ?」「足りませんが………。」嘘...