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好き、嫌い…好き。#1

「……………。」「……………。」俺は履歴書と目の前の男を交互に見て黙りを決め込んでいた。「…………あ……の。名前はシムチャンミンです。御社の………。」「あ……いい。」「は?」「採用。」「え?」俺は部署のリーダー的存在。まぁつまり課長なんて仕事をしてる訳。一人辞めちゃったから人事の補充に面接をしていたんだけど。ビビっと来ちゃった。「あの……もっと、志望の動機とか……。」「もういいよ。大丈夫!」「はぁ……。」俺は男が好きだった...

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好き、嫌い…好き。#2

僕がこの会社に転職してきてからカレコレ一年が経つ。「チャンミン〜〜。これコピっといて〜〜。」「はい。」「んで資料頼む~~。」僕の上司はチョンユンホ。「チャンミン俺の昼飯買ってきて~~。」「はい。」僕はなんなんだ、ただのパシリか?断りたいのに断れないのはこの人が上司だからか。僕がこの上ない善人だからか。どっちでも構わないが僕はこの人が嫌いだ。「課長。何買ってくるんですか?」「あ?う~んカップラーメン...

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好き、嫌い…好き。#3

「かんぷぁーーーーーーーーい!」何がかんぷぁーーーいだ………。今日は部署の飲み会だった。課長は相変わらず女子社員をはべらせて飲んでる。僕は落ち込んでいた。結局昨日のAKBの新曲を聞き逃した。別にいいんだツベでも見れるし、いいんだけど。Mステは特別なんだ。生放送だから生の今現在のAKBが見れる。だからオンタイムで見なきゃ意味がない。なのに。なのに。チョンユンホのお陰で見れなかった。「チャンミン~。」そうこいつ...

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好き、嫌い…好き。#4

何やってるんだろう………僕。「………ちょっと。課長。」返事はない。ベッドに寝かせた課長はぐっすりおねんね。「そのスーツ。そのままだったら皺になって酷い事になりますよ。」勿論返事はない。いい。放っておけばいい。皺になって困るのは課長だ。そもそもタクシーに突っ込んじゃえば良かったんだ。なんでこんなホテルまで連れて来てるんだ。しかもラブホテル。「………。」誰かに見つかる前に帰ろう。放って帰ればいい。「………。」でも...

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好き、嫌い…好き。#5

「はぁはぁはぁはぁ…………。」なんでこうなった?「すげぇ良かったよ~ありがとうな。」「そうですか、それは良かった」「………うん。…………うん?」「はい?」別人の様だった課長がいつもの課長に戻った瞬間だった。「チャンミンっ?!」「はぁ?」「チャンミンっ!!なんでチャンミンがいるんだ?!」僕は課長に顔を押えられ右に左に振られて確認された。どこからどう見たって僕でしょう。って言うか。ずっと僕だってでしょう。まさか...

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好き、嫌い…好き。#6

「俺先出るから。チャンミン後から出て来いよ。」課長はそう言ってお札をテーブルの上に置いた。「それ?」「ホテル代。」「あ……半分払いますよ。」「いいから。払わせて。」少し背中が丸い……。落ち込んでるのか?ふふん。いい気味だ。そりゃそうだろう。課長は男好きだなんて弱みを握られた挙句。証拠品まで残してしまったんだ。課長の未来は僕の手に。なんて小説のタイトルみたいだ。僕はご機嫌だった。課長が帰ってから暫くして...

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好き、嫌い…好き。#7

いい日が続いた。課長にこき使われない日々。定時で仕事を終えて帰ってAKBを見る。なんて平和なんだ。なんて幸せなんだ。僕はパソコンでAKBを見ながらディスクトップに作った「新しいフォルダ」が目に入る。「………。」気になる。その中にはそう。あの動画が入っていた。「………。」課長はあれからしおらしい。何考えてるんだろうなぁ?こんな動画撮られて僕だったら生きた心地しないな。僕はなんとなくそのフォルダを開き動画を再生し...

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好き、嫌い…好き。#8

「で………一体何しに来たんですか?」「ん?別に。」「………データを消そうって思っても駄目ですよ。」僕はあの課長が僕の家になんか来る理由はそれしかないと思った。って言うか……待てよ。さっき見てたから画像出しっぱなしだっけ?!?!?!ヤバイ………。消さなきゃ。見てたのがバレたらヤバイ!!!!「まぁ課長……。座ってお茶でも……。」「あ?あぁ。さんきゅう。」僕は課長を座らせて今お茶を持ってきますから。と席をはずして奥の...

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好き、嫌い…好き。#9

朝目が覚めると何かが僕のお腹の上に乗ってた。「重い…………。」僕の腹の上にはベッドから垂れた足が乗ってた。誰だ……と一瞬思うが、あぁ、昨日課長を泊めたんだった。とすぐ思い出す。思い出したらなんかどうでも良くなって足をベッドの上に投げ戻すと寝返りを打ってもう一度寝ようと思った。今日は土曜日だ。ドス。「………。」又だ。僕はもう一度課長の足を投げ戻す。勘弁してほしい。ドス。「ちょっと!寝れないんですけどっ!!」...

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好き、嫌い…好き。#10

「あ~~~~~楽だなぁ恐ろしく。」課長は僕の部屋ですっかり寛ぎムードだった。「課長………あんま私物持ち込むの止めてくれませんかね?」「なんで?」「なんでってこの通り狭いんで置くとこないんで。」って言うかなんでこう毎日来るんだ?「え~いいよその辺置いといて。」「いや、僕が嫌なんです!」「なんで?」「なんでって汚いのきらいなんですよっ。」「うん。チャンミンちってキレイに片付いてるもんな。このアイドルのCD...

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好き、嫌い…好き。#11

暫くして課長は戻って来た。なんだ。なんですか。どこで何してきたんですか?昔の男と縁りを戻しにでも行った?????だって。僕に早く仕事しろって言って邪魔者扱いして…。シウォンって男と2人きりになるなんて。っていうか別に僕に隠す事でもないだろう。僕はなんだか仕事中ずーっと悶々と考えてしまった。そしてその夜は課長は僕のマンションに来なかったんだ。あんなに毎日毎日通っていたくせに。明らかにあの男と会ってんだ...

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好き、嫌い…好き。#12

走りながら課長に居所を聞いて僕は、とにかく走った。「はぁはぁはぁはぁ………課長っ。」課長は店の前の階段に座り込んでた。「ちょっとこんな所で迷惑ですよっ。又酔っ払ってるんですか?」「又って二度目だろ……。」「二度も酔っ払いの世話をさせられたら十分です。さぁ帰りますよっ。」「…………。」僕は課長の腕を掴んで立たせようとした。課長は酔っ払っているから重みはいつもの倍増し。びくともしない。「課長、立って下さい。」...

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好き、嫌い…好き。#13

男にキレイって………。どうなんだ?課長がひっくとしゃくりあげて泣く姿は可愛かった。課長が可愛い?それもどうなんだ?「……じゃあ来て。ほら。一緒に帰りますよ。」「…………。」僕が手を伸ばして課長を誘う。この手はなんなんだ?僕は自分で思っておいて、自分でしておいて、疑問を問いかけてばかりいた。「来ないんなら帰ってしまいますよ?」「チャ……ミ……っ。」課長は切れ切れに僕の名前を呼んで立ち上がったかと思ったらこっちに...

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好き、嫌い…好き。#14

ユノside「…………はぁ。」俺は思わず両手で顔を覆って深い溜息を付いた。チャンミンの奴……。キスしやがった。あんな可愛いキス。しかもちゅって音してた。俺は指先でそっと自分の唇に触れる。「…………////////。」一気に酔いが醒めた。そしたら恥かしくて逃げてた。「酔いって本当に醒めるんだな…………。」あぁ。なんでキスなんてしやがったんだ。俺はタクシーの後部座席で頭を抱えた。あいつノンケだよな?なのになんでキス?俺は男だぞ...

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好き、嫌い…好き。#15

結局俺はしつこいシウォンから逃げ切れずシウォンと飲んでた。「奥さんは?元気?」「別れた。」「は?」俺はさらりと大告白をしたシウォンに目をやった。「もう1年以上たつかな?」「なんで?」「うん。まぁ価値観の違いってやつ?」こいつ。俺をこんなにしておいてそんなさらりと。よくもリセットしやがったな。「その後そっちはどう?」「別に。」「ふーん。」なんか飲まずにはいられなかった。そりゃそうだろう。こっちは恋も...

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好き、嫌い…好き。#16

何を、何を考えてるんだ?!?!?!シウォンは俺に付き合おうって言った。俺を捨てたくせに?俺を捨てて結婚したくせに?別れたから又俺とってどういう事だ?「…………帰る。」「え?」「帰るよ。」「おいユノ。」引き止めるシウォンに構わず俺は店を出た。それからふらふらと歩いてどこへ行ったか覚えてない。スマホが鳴って出たらチャンミンだった。「もしもし…?」『課長?!ちょっと!あんたっ!!!』「な……なんだよ……声がでか...

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好き、嫌い…好き。#17

恋するのが怖い理由は。又捨てられるから。チャンミンにまで捨てられたら俺。今度こそ立ち直れない…。だから、もう恋なんてしない。「………あぁ。会社いきたくない……。」でも無情にも朝は来る。殆んど眠れなかった。「休んじゃおうかなぁ。………いや駄目だろ。」俺はむくりとベッドから体を起こした。「行くか………。」俺はモタモタ用意をして家を出る。「やべぇ。遅れた。」俺は急いで電車に乗り込む。少し遅れただけなのに、通勤の状況...

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好き、嫌い…好き。#18

俺はシウォンから逃げる様にしてデスクについた。チャンミンはもう既に仕事を初めていて、本当馬鹿に真面目な奴。俺は周りの女子社員と雑談をしながらゆっくり仕事を始めようかって時、チャンミンと目があった。「…………。」「…………。」一瞬が永遠にも思えた。なにしてんだあんた。女はいいよなぁ。かわいくてふわふわしてて。優しくて。男が好きなくせに。なんだよアイドルが好きなくせに。そんなやり取りを無言で交わしたかの様だっ...

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好き、嫌い…好き。#19

チャンミンside僕は一人帰りの電車を待っていた。華金の夜の電車はどれも満員だった。流石華金……。まぁ朝の混雑よりは余程ましだけど。そう言えば今朝の課長はやばかったな。あんなに青い顔をしてどれ程前の日飲んだんだ?たいして酒も強くないくせに。飲みたがるんだから……。でもあんなに飲んで。それに漬け込んでキスした僕もどうかと思うが。なんで泣いてたのか、なんで僕を呼んだのか……まだ聞けてない。そしてなんで逃げたのか...

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好き、嫌い…好き。#20

僕は足早に会社に戻った。「……………。」が。そこはもう真っ暗だった。課長。帰ったんだ?でも電車に乗るはずなら擦れ違っても良かったはずなのに擦れ違わなかった。って事は?どこかに行った?まさかシウォンが迎えに来た?2人でどこへ?それとも一人で男漁りに行った?どの道もう手遅れだ。課長は行ってしまった。それでも僕は諦めが付かず会社の周辺を歩いたけれど課長には出会えずで。僕は仕方なく家路に付いた。課長が男を漁り...

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好き、嫌い…好き。#1

「……………。」「……………。」俺は履歴書と目の前の男を交互に見て黙りを決め込んでいた。「…………あ……の。名前はシムチャンミンです。御社の………。」「あ……いい。」「は?」「採用。」「え?」俺は部署のリーダー的存在。まぁつまり課長なんて仕事をしてる訳。一人辞めちゃったから人事の補充に面接をしていたんだけど。ビビっと来ちゃった。「あの……もっと、志望の動機とか……。」「もういいよ。大丈夫!」「はぁ……。」俺は男が好きだった...

好き、嫌い…好き。#2

僕がこの会社に転職してきてからカレコレ一年が経つ。「チャンミン〜〜。これコピっといて〜〜。」「はい。」「んで資料頼む~~。」僕の上司はチョンユンホ。「チャンミン俺の昼飯買ってきて~~。」「はい。」僕はなんなんだ、ただのパシリか?断りたいのに断れないのはこの人が上司だからか。僕がこの上ない善人だからか。どっちでも構わないが僕はこの人が嫌いだ。「課長。何買ってくるんですか?」「あ?う~んカップラーメン...

好き、嫌い…好き。#3

「かんぷぁーーーーーーーーい!」何がかんぷぁーーーいだ………。今日は部署の飲み会だった。課長は相変わらず女子社員をはべらせて飲んでる。僕は落ち込んでいた。結局昨日のAKBの新曲を聞き逃した。別にいいんだツベでも見れるし、いいんだけど。Mステは特別なんだ。生放送だから生の今現在のAKBが見れる。だからオンタイムで見なきゃ意味がない。なのに。なのに。チョンユンホのお陰で見れなかった。「チャンミン~。」そうこいつ...

好き、嫌い…好き。#4

何やってるんだろう………僕。「………ちょっと。課長。」返事はない。ベッドに寝かせた課長はぐっすりおねんね。「そのスーツ。そのままだったら皺になって酷い事になりますよ。」勿論返事はない。いい。放っておけばいい。皺になって困るのは課長だ。そもそもタクシーに突っ込んじゃえば良かったんだ。なんでこんなホテルまで連れて来てるんだ。しかもラブホテル。「………。」誰かに見つかる前に帰ろう。放って帰ればいい。「………。」でも...

好き、嫌い…好き。#5

「はぁはぁはぁはぁ…………。」なんでこうなった?「すげぇ良かったよ~ありがとうな。」「そうですか、それは良かった」「………うん。…………うん?」「はい?」別人の様だった課長がいつもの課長に戻った瞬間だった。「チャンミンっ?!」「はぁ?」「チャンミンっ!!なんでチャンミンがいるんだ?!」僕は課長に顔を押えられ右に左に振られて確認された。どこからどう見たって僕でしょう。って言うか。ずっと僕だってでしょう。まさか...

好き、嫌い…好き。#6

「俺先出るから。チャンミン後から出て来いよ。」課長はそう言ってお札をテーブルの上に置いた。「それ?」「ホテル代。」「あ……半分払いますよ。」「いいから。払わせて。」少し背中が丸い……。落ち込んでるのか?ふふん。いい気味だ。そりゃそうだろう。課長は男好きだなんて弱みを握られた挙句。証拠品まで残してしまったんだ。課長の未来は僕の手に。なんて小説のタイトルみたいだ。僕はご機嫌だった。課長が帰ってから暫くして...

好き、嫌い…好き。#7

いい日が続いた。課長にこき使われない日々。定時で仕事を終えて帰ってAKBを見る。なんて平和なんだ。なんて幸せなんだ。僕はパソコンでAKBを見ながらディスクトップに作った「新しいフォルダ」が目に入る。「………。」気になる。その中にはそう。あの動画が入っていた。「………。」課長はあれからしおらしい。何考えてるんだろうなぁ?こんな動画撮られて僕だったら生きた心地しないな。僕はなんとなくそのフォルダを開き動画を再生し...

好き、嫌い…好き。#8

「で………一体何しに来たんですか?」「ん?別に。」「………データを消そうって思っても駄目ですよ。」僕はあの課長が僕の家になんか来る理由はそれしかないと思った。って言うか……待てよ。さっき見てたから画像出しっぱなしだっけ?!?!?!ヤバイ………。消さなきゃ。見てたのがバレたらヤバイ!!!!「まぁ課長……。座ってお茶でも……。」「あ?あぁ。さんきゅう。」僕は課長を座らせて今お茶を持ってきますから。と席をはずして奥の...

好き、嫌い…好き。#9

朝目が覚めると何かが僕のお腹の上に乗ってた。「重い…………。」僕の腹の上にはベッドから垂れた足が乗ってた。誰だ……と一瞬思うが、あぁ、昨日課長を泊めたんだった。とすぐ思い出す。思い出したらなんかどうでも良くなって足をベッドの上に投げ戻すと寝返りを打ってもう一度寝ようと思った。今日は土曜日だ。ドス。「………。」又だ。僕はもう一度課長の足を投げ戻す。勘弁してほしい。ドス。「ちょっと!寝れないんですけどっ!!」...

好き、嫌い…好き。#10

「あ~~~~~楽だなぁ恐ろしく。」課長は僕の部屋ですっかり寛ぎムードだった。「課長………あんま私物持ち込むの止めてくれませんかね?」「なんで?」「なんでってこの通り狭いんで置くとこないんで。」って言うかなんでこう毎日来るんだ?「え~いいよその辺置いといて。」「いや、僕が嫌なんです!」「なんで?」「なんでって汚いのきらいなんですよっ。」「うん。チャンミンちってキレイに片付いてるもんな。このアイドルのCD...

好き、嫌い…好き。#11

暫くして課長は戻って来た。なんだ。なんですか。どこで何してきたんですか?昔の男と縁りを戻しにでも行った?????だって。僕に早く仕事しろって言って邪魔者扱いして…。シウォンって男と2人きりになるなんて。っていうか別に僕に隠す事でもないだろう。僕はなんだか仕事中ずーっと悶々と考えてしまった。そしてその夜は課長は僕のマンションに来なかったんだ。あんなに毎日毎日通っていたくせに。明らかにあの男と会ってんだ...

好き、嫌い…好き。#12

走りながら課長に居所を聞いて僕は、とにかく走った。「はぁはぁはぁはぁ………課長っ。」課長は店の前の階段に座り込んでた。「ちょっとこんな所で迷惑ですよっ。又酔っ払ってるんですか?」「又って二度目だろ……。」「二度も酔っ払いの世話をさせられたら十分です。さぁ帰りますよっ。」「…………。」僕は課長の腕を掴んで立たせようとした。課長は酔っ払っているから重みはいつもの倍増し。びくともしない。「課長、立って下さい。」...

好き、嫌い…好き。#13

男にキレイって………。どうなんだ?課長がひっくとしゃくりあげて泣く姿は可愛かった。課長が可愛い?それもどうなんだ?「……じゃあ来て。ほら。一緒に帰りますよ。」「…………。」僕が手を伸ばして課長を誘う。この手はなんなんだ?僕は自分で思っておいて、自分でしておいて、疑問を問いかけてばかりいた。「来ないんなら帰ってしまいますよ?」「チャ……ミ……っ。」課長は切れ切れに僕の名前を呼んで立ち上がったかと思ったらこっちに...

好き、嫌い…好き。#14

ユノside「…………はぁ。」俺は思わず両手で顔を覆って深い溜息を付いた。チャンミンの奴……。キスしやがった。あんな可愛いキス。しかもちゅって音してた。俺は指先でそっと自分の唇に触れる。「…………////////。」一気に酔いが醒めた。そしたら恥かしくて逃げてた。「酔いって本当に醒めるんだな…………。」あぁ。なんでキスなんてしやがったんだ。俺はタクシーの後部座席で頭を抱えた。あいつノンケだよな?なのになんでキス?俺は男だぞ...

好き、嫌い…好き。#15

結局俺はしつこいシウォンから逃げ切れずシウォンと飲んでた。「奥さんは?元気?」「別れた。」「は?」俺はさらりと大告白をしたシウォンに目をやった。「もう1年以上たつかな?」「なんで?」「うん。まぁ価値観の違いってやつ?」こいつ。俺をこんなにしておいてそんなさらりと。よくもリセットしやがったな。「その後そっちはどう?」「別に。」「ふーん。」なんか飲まずにはいられなかった。そりゃそうだろう。こっちは恋も...

好き、嫌い…好き。#16

何を、何を考えてるんだ?!?!?!シウォンは俺に付き合おうって言った。俺を捨てたくせに?俺を捨てて結婚したくせに?別れたから又俺とってどういう事だ?「…………帰る。」「え?」「帰るよ。」「おいユノ。」引き止めるシウォンに構わず俺は店を出た。それからふらふらと歩いてどこへ行ったか覚えてない。スマホが鳴って出たらチャンミンだった。「もしもし…?」『課長?!ちょっと!あんたっ!!!』「な……なんだよ……声がでか...

好き、嫌い…好き。#17

恋するのが怖い理由は。又捨てられるから。チャンミンにまで捨てられたら俺。今度こそ立ち直れない…。だから、もう恋なんてしない。「………あぁ。会社いきたくない……。」でも無情にも朝は来る。殆んど眠れなかった。「休んじゃおうかなぁ。………いや駄目だろ。」俺はむくりとベッドから体を起こした。「行くか………。」俺はモタモタ用意をして家を出る。「やべぇ。遅れた。」俺は急いで電車に乗り込む。少し遅れただけなのに、通勤の状況...

好き、嫌い…好き。#18

俺はシウォンから逃げる様にしてデスクについた。チャンミンはもう既に仕事を初めていて、本当馬鹿に真面目な奴。俺は周りの女子社員と雑談をしながらゆっくり仕事を始めようかって時、チャンミンと目があった。「…………。」「…………。」一瞬が永遠にも思えた。なにしてんだあんた。女はいいよなぁ。かわいくてふわふわしてて。優しくて。男が好きなくせに。なんだよアイドルが好きなくせに。そんなやり取りを無言で交わしたかの様だっ...

好き、嫌い…好き。#19

チャンミンside僕は一人帰りの電車を待っていた。華金の夜の電車はどれも満員だった。流石華金……。まぁ朝の混雑よりは余程ましだけど。そう言えば今朝の課長はやばかったな。あんなに青い顔をしてどれ程前の日飲んだんだ?たいして酒も強くないくせに。飲みたがるんだから……。でもあんなに飲んで。それに漬け込んでキスした僕もどうかと思うが。なんで泣いてたのか、なんで僕を呼んだのか……まだ聞けてない。そしてなんで逃げたのか...

好き、嫌い…好き。#20

僕は足早に会社に戻った。「……………。」が。そこはもう真っ暗だった。課長。帰ったんだ?でも電車に乗るはずなら擦れ違っても良かったはずなのに擦れ違わなかった。って事は?どこかに行った?まさかシウォンが迎えに来た?2人でどこへ?それとも一人で男漁りに行った?どの道もう手遅れだ。課長は行ってしまった。それでも僕は諦めが付かず会社の周辺を歩いたけれど課長には出会えずで。僕は仕方なく家路に付いた。課長が男を漁り...