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アロマリッチ。#1

ユノはすんと鼻を鳴らした。「ユノ。また。」「あ。ごめん。」ユノには癖がある。それは色々あるんだけど。ユノのそれの大半が行儀が悪いもので僕の気に障る。僕にだって癖のひとつやふたつはあるし、ユノに癖があるのはいい。人間だから仕方がない。癖ははいい。目を瞑る。でもどうしても最近僕は口を出してしまう事がある。「また匂い嗅いだでしょうっ。」「くちゅん!くちゅんっ!」「そして失礼だ。」ユノは男にしてはかわいい...

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アロマリッチ。#2

「出てけっ!!!」チャンミンが怒った。チャンミンは良い匂いだって褒めてるのに。ちょっとズボンを下げて中の匂いを嗅ぎたかっただけなのに。それがどうもチャンミンの逆鱗に触れたみたい。俺は今玄関から押し出されようとしてた。「待って!本当に良い匂いで!ここにいたいんだっ。」「僕は変態とは一緒に居たくありませんよっ!」「わかった!もうしないからっ!」「匂い嗅がないかっ!!」「嗅がないからっ。ここに居させて!...

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アロマリッチ。#3

雨の日は嫌いだ。雨の日は色々な臭いが倍増する気がする。頭痛も酷い。「…………。」「ユノっ。」チャンミンに呼ばれて驚いた。「何度も呼んでるのに。」「あ〜。ごめんね。」「どうしましたか。」「どうもしないよ。」「………。」チャンミンの疑いの眼差し。睨まれる俺。どうもする事はバレてるようだ。チャンミンに嘘は付けない。「雨の日はダメだ。」「どうして?」「湿気った臭いがどうしても………。」「具合悪いですか?」「あぁ。そ...

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アロマリッチ。#4

ユノの症状は深刻だったんだと思う。色の悪い顔をして、いつもの半分も喋らなくて、ただころんと横になった。だから匂いを嗅がせろと言われても邪険にできなかった。変態丸出しだったら殴ってやるところだけれど。とてもそうはできなかった。「チャンミン………。」そう小さく呟いて僕の手をスースーと嗅ぐユノ。そんなユノを見ながら僕は改めて反対の空いてる自分の手を嗅いだ。別段匂いはない。と思う。自分だから分からないだけだ...

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アロマリッチ。#5

「ホジュニヒョン!」そう呼んだユノの声が耳に焼き付いた。甘えた声。僕には絶対出さない声。ユノはホジュニヒョンから差し入れをもらうとスタッフにわけて回ってた。その間に僕は一応ホジュニヒョンに挨拶をするが特に話す事がない。僕とホジュニヒョンに共通の話題などない。あるとしたらユノの事。でもホジュニヒョンとユノの何を話せと言うんだ。とりあえずの世間話をするしかない。間が持たなくなって、じゃあと別れようとし...

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アロマリッチ。#6

自分でもドアに当たった意味は分からない。でもこれは嫉妬なんだと言う自覚もあった。ユノとホジュニヒョンの付き合いが長いのは知ってる。それが特別親しい間柄なのも。ただここ最近のユノの僕に対する執着も、ホジュニヒョンに同じ様に執着してるんだって思ったら、なんだかとてもホジュニヒョンに嫉妬する気持ちが湧き上がってしょうがなかった。ユノは僕が好きなんだと思えた事がまるで嘘になって終わってしまった様で。とても...

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アロマリッチ。#7

チャンミンの二度目の「出てけ」。あれからチャンミンは口を聞いてくれないし、もちろん仕事以外で近付かせてもくれはしなかった。匂いがない。あの匂いが。チャンミンは俺をゲイだとでも思ったんだ。俺がチャンミンを好きだと言ったから。俺がチャンミンに惚れてると思ったらしい。ホジュニヒョンの事も好きだと思っているっぽかった。好きだ。確かにチャンミンもホジュニヒョンも好きではある。でもホジュニヒョンは俺にとって大...

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アロマリッチ。#9

僕とユノが付き合い出して数ヶ月がたった。とは言え、なんら変わった事はない。ユノは僕の家に通って。一緒に過ごしたりするだけで恋人同士の様な事は特にしていないんだけど。特に思うところはなかったし。十分幸せだった。ユノは相変わらず匂いに敏感で、殆どを頭痛で過ごし、時には起き上がれない日もあった。そんな日は薬より臭いを遮断する事が効果的で。でも実際、仕事中だったりするとそう言う訳にも行かず、マスクをしてい...

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アロマリッチ。#10

重なった唇は深みを増してより一層重なった。「ん………っ。」ユノから漏れる声。とてもかわいいと思った。僕の胸でグーになった手は震えていた。ユノの舌を舌で絡めとり、吸い上げると全身を震わせた。たまらなくてユノの腰を抱き寄せ更に僕は舌を絡める。「ん……ふっ。」僕とユノの間を唾液が伝って………。僕はエっロ~とか思いながらその様子を見た。その時見てしまったんだ。ユノの歪んだ顔を。僕にキスされながらしかめた顔をしたユノを...

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アロマリッチ。#11

僕達は仕事を終わらせて帰ろうと用意をする。僕はユノとのキスで気まずくなってしまった雰囲気にとどめを刺した。「ユノ。今夜は自分の家に帰って下さい。」僕はユノの顔も見ずにそう言う。ユノは多分を僕を見てた。「え?どうして?」どうしても何も。ユノといたら又変な気分になってしまいそうだから。そしたら又ユノを嫌な気分にさせてしまうから。「どうしても。」「どうしても?」「はい。」それっきりだった。ユノは何も言わず。僕も何...

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アロマリッチ。#12

「ん………ふ………ん………ぅっ。」唇を噛んでも、舐めても、吸っても。いちいち声を漏らすユノ。「チャン……ミン……っ。」ユノの手は僕の服を一生懸命掴んで引っ張る。深いキスは僕の下半身をも刺激した。ユノ。ユノ……。あぁ。ユノを抱きたい。「チャ………ン……ミっ。」ユノ。ユノのその顔……。いいんだよね?どうしていいか分からない程いいって言ったよね?そう聞いたらたまらなく愛しい顔に見える。「ユノ………。」「チャンミン……どうしよう………。チャン...

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アロマリッチ。#13

チャンミンの精液の匂いは頭が回らなくなる。「はぁ………はぁ……………。」チャンミンの荒い息。その息にさえ目眩がしそうだった。「チャンミン………。もっと。」「もっと?」「うん。」「もっとチャンミンの匂いを近くで嗅ぎたい。」俺は鼻をすんすん鳴らしてチャンミンの素肌を這わす。「ちょっと……今イったばかり……っ。」チャンミンは震えて俺を引き剥がす。「なんで?嗅ぎたいっ。」「イった後は少し余韻に浸りたいでしょっ!」「又イけばいいだろ?」「あ...

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アロマリッチ。#14

最高………。「ユノ起きて!!!!!」「………。」最高の香りと時間はあっけなく現実に戻される。「チャンミン~もうちょっと………。」「何言ってますかっ。ユノの精液っ!しみになるからシーツ洗いますよっ!どいて下さい。」「お、俺の~????/////。」チャンミンの色気も恥もない言い草に照れるというよりはがっかりする。俺がべっどから降りるとチャンミンはさっさとシーツを巻くって行ってしまった。俺は頭を掻いて、とりあえず下着を着けて...

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アロマリッチ。#15

酷い事を言う。チャンミンは俺が他の奴に抱かれてもいいって言う。やっとチャンミンへの想いを知ったばかりなのに。愛されてるって思ったばかりなのに。そんなに俺は厄介者か?「………わかった。じゃあそうするよ。何でも慣れだしな。最初は辛くても鼻つまんでりゃ抱かれる事も出来るだろうし、そのうち慣れるかもな。」「…………。」俺はチャンミンにとって厄介者でしかないんだ。チャンミンを見てもチャンミンの顔は見えない。どういうつ...

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アロマリッチ。#16(最終話)

俺はチャンミンにシーツの捲くられたベッドに勢い良く押し倒された。「チャンミン?!」「やっぱ駄目。ホジュニヒョンを選ぶなんてユノ酷い!」「酷いのはどっちだ?!」「僕ですか?!」どう考えてもお前だろう。「やっぱり他の誰かとなんて我慢ができませんっ。」「なんなの?!お前っ。」チャンミンが仰向けの俺の胸に顔を埋める。「だって………本当ですよ。治した方がいいのは間違いない。じゃなきゃ苦しいのはあなただし、僕がいつも傍に居れ...

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アロマリッチ。#1

ユノはすんと鼻を鳴らした。「ユノ。また。」「あ。ごめん。」ユノには癖がある。それは色々あるんだけど。ユノのそれの大半が行儀が悪いもので僕の気に障る。僕にだって癖のひとつやふたつはあるし、ユノに癖があるのはいい。人間だから仕方がない。癖ははいい。目を瞑る。でもどうしても最近僕は口を出してしまう事がある。「また匂い嗅いだでしょうっ。」「くちゅん!くちゅんっ!」「そして失礼だ。」ユノは男にしてはかわいい...

アロマリッチ。#2

「出てけっ!!!」チャンミンが怒った。チャンミンは良い匂いだって褒めてるのに。ちょっとズボンを下げて中の匂いを嗅ぎたかっただけなのに。それがどうもチャンミンの逆鱗に触れたみたい。俺は今玄関から押し出されようとしてた。「待って!本当に良い匂いで!ここにいたいんだっ。」「僕は変態とは一緒に居たくありませんよっ!」「わかった!もうしないからっ!」「匂い嗅がないかっ!!」「嗅がないからっ。ここに居させて!...

アロマリッチ。#3

雨の日は嫌いだ。雨の日は色々な臭いが倍増する気がする。頭痛も酷い。「…………。」「ユノっ。」チャンミンに呼ばれて驚いた。「何度も呼んでるのに。」「あ〜。ごめんね。」「どうしましたか。」「どうもしないよ。」「………。」チャンミンの疑いの眼差し。睨まれる俺。どうもする事はバレてるようだ。チャンミンに嘘は付けない。「雨の日はダメだ。」「どうして?」「湿気った臭いがどうしても………。」「具合悪いですか?」「あぁ。そ...

アロマリッチ。#4

ユノの症状は深刻だったんだと思う。色の悪い顔をして、いつもの半分も喋らなくて、ただころんと横になった。だから匂いを嗅がせろと言われても邪険にできなかった。変態丸出しだったら殴ってやるところだけれど。とてもそうはできなかった。「チャンミン………。」そう小さく呟いて僕の手をスースーと嗅ぐユノ。そんなユノを見ながら僕は改めて反対の空いてる自分の手を嗅いだ。別段匂いはない。と思う。自分だから分からないだけだ...

アロマリッチ。#5

「ホジュニヒョン!」そう呼んだユノの声が耳に焼き付いた。甘えた声。僕には絶対出さない声。ユノはホジュニヒョンから差し入れをもらうとスタッフにわけて回ってた。その間に僕は一応ホジュニヒョンに挨拶をするが特に話す事がない。僕とホジュニヒョンに共通の話題などない。あるとしたらユノの事。でもホジュニヒョンとユノの何を話せと言うんだ。とりあえずの世間話をするしかない。間が持たなくなって、じゃあと別れようとし...

アロマリッチ。#6

自分でもドアに当たった意味は分からない。でもこれは嫉妬なんだと言う自覚もあった。ユノとホジュニヒョンの付き合いが長いのは知ってる。それが特別親しい間柄なのも。ただここ最近のユノの僕に対する執着も、ホジュニヒョンに同じ様に執着してるんだって思ったら、なんだかとてもホジュニヒョンに嫉妬する気持ちが湧き上がってしょうがなかった。ユノは僕が好きなんだと思えた事がまるで嘘になって終わってしまった様で。とても...

アロマリッチ。#7

チャンミンの二度目の「出てけ」。あれからチャンミンは口を聞いてくれないし、もちろん仕事以外で近付かせてもくれはしなかった。匂いがない。あの匂いが。チャンミンは俺をゲイだとでも思ったんだ。俺がチャンミンを好きだと言ったから。俺がチャンミンに惚れてると思ったらしい。ホジュニヒョンの事も好きだと思っているっぽかった。好きだ。確かにチャンミンもホジュニヒョンも好きではある。でもホジュニヒョンは俺にとって大...

アロマリッチ。#9

僕とユノが付き合い出して数ヶ月がたった。とは言え、なんら変わった事はない。ユノは僕の家に通って。一緒に過ごしたりするだけで恋人同士の様な事は特にしていないんだけど。特に思うところはなかったし。十分幸せだった。ユノは相変わらず匂いに敏感で、殆どを頭痛で過ごし、時には起き上がれない日もあった。そんな日は薬より臭いを遮断する事が効果的で。でも実際、仕事中だったりするとそう言う訳にも行かず、マスクをしてい...

アロマリッチ。#10

重なった唇は深みを増してより一層重なった。「ん………っ。」ユノから漏れる声。とてもかわいいと思った。僕の胸でグーになった手は震えていた。ユノの舌を舌で絡めとり、吸い上げると全身を震わせた。たまらなくてユノの腰を抱き寄せ更に僕は舌を絡める。「ん……ふっ。」僕とユノの間を唾液が伝って………。僕はエっロ~とか思いながらその様子を見た。その時見てしまったんだ。ユノの歪んだ顔を。僕にキスされながらしかめた顔をしたユノを...

アロマリッチ。#11

僕達は仕事を終わらせて帰ろうと用意をする。僕はユノとのキスで気まずくなってしまった雰囲気にとどめを刺した。「ユノ。今夜は自分の家に帰って下さい。」僕はユノの顔も見ずにそう言う。ユノは多分を僕を見てた。「え?どうして?」どうしても何も。ユノといたら又変な気分になってしまいそうだから。そしたら又ユノを嫌な気分にさせてしまうから。「どうしても。」「どうしても?」「はい。」それっきりだった。ユノは何も言わず。僕も何...

アロマリッチ。#12

「ん………ふ………ん………ぅっ。」唇を噛んでも、舐めても、吸っても。いちいち声を漏らすユノ。「チャン……ミン……っ。」ユノの手は僕の服を一生懸命掴んで引っ張る。深いキスは僕の下半身をも刺激した。ユノ。ユノ……。あぁ。ユノを抱きたい。「チャ………ン……ミっ。」ユノ。ユノのその顔……。いいんだよね?どうしていいか分からない程いいって言ったよね?そう聞いたらたまらなく愛しい顔に見える。「ユノ………。」「チャンミン……どうしよう………。チャン...

アロマリッチ。#13

チャンミンの精液の匂いは頭が回らなくなる。「はぁ………はぁ……………。」チャンミンの荒い息。その息にさえ目眩がしそうだった。「チャンミン………。もっと。」「もっと?」「うん。」「もっとチャンミンの匂いを近くで嗅ぎたい。」俺は鼻をすんすん鳴らしてチャンミンの素肌を這わす。「ちょっと……今イったばかり……っ。」チャンミンは震えて俺を引き剥がす。「なんで?嗅ぎたいっ。」「イった後は少し余韻に浸りたいでしょっ!」「又イけばいいだろ?」「あ...

アロマリッチ。#14

最高………。「ユノ起きて!!!!!」「………。」最高の香りと時間はあっけなく現実に戻される。「チャンミン~もうちょっと………。」「何言ってますかっ。ユノの精液っ!しみになるからシーツ洗いますよっ!どいて下さい。」「お、俺の~????/////。」チャンミンの色気も恥もない言い草に照れるというよりはがっかりする。俺がべっどから降りるとチャンミンはさっさとシーツを巻くって行ってしまった。俺は頭を掻いて、とりあえず下着を着けて...

アロマリッチ。#15

酷い事を言う。チャンミンは俺が他の奴に抱かれてもいいって言う。やっとチャンミンへの想いを知ったばかりなのに。愛されてるって思ったばかりなのに。そんなに俺は厄介者か?「………わかった。じゃあそうするよ。何でも慣れだしな。最初は辛くても鼻つまんでりゃ抱かれる事も出来るだろうし、そのうち慣れるかもな。」「…………。」俺はチャンミンにとって厄介者でしかないんだ。チャンミンを見てもチャンミンの顔は見えない。どういうつ...

アロマリッチ。#16(最終話)

俺はチャンミンにシーツの捲くられたベッドに勢い良く押し倒された。「チャンミン?!」「やっぱ駄目。ホジュニヒョンを選ぶなんてユノ酷い!」「酷いのはどっちだ?!」「僕ですか?!」どう考えてもお前だろう。「やっぱり他の誰かとなんて我慢ができませんっ。」「なんなの?!お前っ。」チャンミンが仰向けの俺の胸に顔を埋める。「だって………本当ですよ。治した方がいいのは間違いない。じゃなきゃ苦しいのはあなただし、僕がいつも傍に居れ...