わすれなぐさ。 - 1ページ目96 - *Esperanza*
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わすれなぐさ。 #1

昔からお酒は強い方じゃない。だから飲まない。殆ど飲まない。昔「お前はもう酒は飲むな。」って言われた事があって、きっと俺は酒癖が悪いんだと思ってた。仕事や付き合い程度で飲む事はあっても舐める程度にしてきた。あの日までは。あの日、俺はチャンミンと一緒に知り合いの結婚式に参列した帰り道、珍しくチャンミンに誘われて食事に行ったんだ。チャンミンとはずっと一緒でいい仲間だったし可愛い弟だったし家族も同然で、いや...

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わすれなぐさ。 #2

チャンミンと飲みに行くようになって、チャンミンは俺に懐くようになった。チャンミンは今までは友達友達だったのが俺を誘うようになって。仕事でも一緒にいるのに、プライベートまで一緒にいる様になった。殆ど四六時中だ。基本、昔からチャンミンとは一緒にいることが多かったけど、一時はそれが嫌で嫌で仕様が無い時期もあった。顔を合わせるのも嫌で。仕事でも極力お互いを避けて。口をきかないなんて事もあった。それはチャン...

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わすれなぐさ。 #3

チャンミンは俺がチャンミンにキスをしたと言った。おまけに誘ったらしい。一体どうやって?俺はチャンミンに何をしたって言うんだ。全く思い出せない。でもちょっと待て。根本的に間違ってないか?俺達男だぞ。じゃあチャンミンはなんで何度も俺を誘った?嫌じゃなかったのか?俺なんかにキスされて……誘われて。なんで懐いた?責任を取れとはどういう意味だ???「あぁぁ…………。もう絶対飲まない。」死ぬまで飲まない。そう固く誓っ...

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わすれなぐさ。 #4

俺はやっぱり綺麗に覚えていなかった。ビールを飲んだ後チャンミンと何を話したのか、何をしたのか。まるっきり覚えていない。それなのに、その後も数回酒に付き合わされた。チャンミンは決まって次の日俺に聞いた。「忘れた?」分かってるくせに。俺が忘れてしまう事。それでもチャンミンは俺に酒を飲ませるんだ。忘れた方がいいのか?忘れさせたいのか?都合が良いのかも知れない。女と違ってやって子供が出来る訳じゃないし、それ...

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わすれなぐさ。 #5

「ユノ……?」楽屋で俺は横になったままだった。チャンミンが顔を出したのに気が付いたけど知らないフリをした。さっきチャンミンを想像して一人でしたからそのチャンミンの顔なんて見れない。お願いだからあっち行っててくれ。と思う。「ユノ……大丈夫ですか?」「………。」チャンミンはお構いなしの俺の傍に来てソファーに横になる俺を覗き込んだ。「昨日のきつかったですか?」そんなきつい事したのか?俺は覚えてないんだから知るわけない...

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わすれなぐさ。 #6

俺は目を覚まして見慣れない天井にガバリと起き上がった。ここはどこだ?!記憶がない。酒も飲んでないのに記憶が飛んでる?昨日は確か体が辛くて楽屋で寝てて……そうだ。チャンミンが来て……あれ?どうしたっけ?「ユノ……大丈夫ですか?」「わっ!!!」チャンミンが横にいた。え?一緒に寝た?大丈夫って何が???俺は頭を抱えた。又何かやったのか?!?!「昨日あなた熱があって。もしかして忘れましたか?」俺はこくりと頷いた。「熱...

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わすれなぐさ。 #7

「ホジュニヒョンにキスしたんですか?」「してない。」と、思う……。「本当に?」「ヒョンは何も言わなかった。ただお酒を飲むなとは言ったけど。もしかしたらそうしようとはしたのかも知れないけど、してはいないんだと思う。」「………。」チャンミンの疑いの眼差し。俺だって覚えていればお前の前で酒なんか飲まなかった。二度も酒を飲んでこんな失敗をする事はなかった。「それで…?僕の事はどう思ってるんですか。」「正直……分からない…って言...

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わすれなぐさ。 #8

朝、目が覚めた時。素肌に纏わり付くシーツの感触に違和感を感じて俺はガバリと体を起こした。どうして裸?!自分の姿に驚いただけじゃなく、当たり前の様に横で眠るチャンミンに驚く。俺、又、何をした?!そう、反射的に思って自分の体に触って確かめる。昨日はチャンミンに素面で寝ようと言われ、そんな事できる訳がなくてチャンミンの飲みかけのアルコールを飲んで忘れようとした。だから当然俺の記憶は何もなくて今の状況にた...

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わすれなぐさ。 #9

「離れて下さいっ!」チャンミンの苛ついた声。追いかけて来たのか?チャンミンは険しい目でホジュニヒョンを睨んでる。ホジュニヒョンはホジュニヒョンでチャンミンをじっと見据えてた。「おい……。」俺は焦った。どうなるんだ。「あんた!どういうつもりか知りませんが、ユノはもう僕のですから。」チャンミンは俺の手を握って自分に引き寄せる。「チャンミンっ。」「それはどうかな?ユノは認めてないんじゃないか?」「………っ。」饒舌なチャ...

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わすれなぐさ。 #10

チャンミン!!俺はチャンミンのマンションのインターフォンを鳴らしてチャンミンを呼ぶ。無言で開いたロックに俺はチャンミンの部屋まで駆けつけるとドアを開けた。「チャンミン?」やっぱり怒ってるのか?それとも呆れているのか?恐る恐る中を覗く。電気もついてない玄関に人影があって俺はチャンミンと認識するまでもなくそいつに引きずり込まれてしまう。勿論チャンミンなんだけどまるでチャンミンじゃないみたいに強引に腰を引...

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わすれなぐさ。 #11

「ぁ………ぁ………っ。」恥ずかしい……。なんて声が出るんだ。でも上がる息を止める事も、漏れる声を抑える事もとてもできなくて俺は必死でチャンミンにしがみつく事しか出来なかった。「ねぇ。もうぱくぱくしてる。」「ぱ……っ/////。」それってどんなんだ?!「あなたはここで何度も僕を咥えたんですよ?」「し………っ知らないっ。」「本当に覚えてないんですか?」「覚えてない……っ。」「ここはこんなに柔らかくて僕を欲しそうにしてるのに。」そんな事信...

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わすれなぐさ。 #12(最終話)

ふと目を覚ます。起きた瞬間に照れたのは隣で寝てたチャンミンが裸で逞しかったから。このチャンミンと俺は…………。そう。俺は全部覚えてた。今度こそ。今度は。昨日の夜の事。忘れはしなかった。お酒を飲んでなかったんだから当然なんだけど。正直今からでも酒を飲んで忘れたいくらい恥ずかしい。俺はチャンミンに愛された。まさに愛されたんだ。強引で激しくもあったけど。俺は幸せでしかなかった。隣で眠るチャンミンの目はやっぱ...

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わすれなぐさ。 #1

昔からお酒は強い方じゃない。だから飲まない。殆ど飲まない。昔「お前はもう酒は飲むな。」って言われた事があって、きっと俺は酒癖が悪いんだと思ってた。仕事や付き合い程度で飲む事はあっても舐める程度にしてきた。あの日までは。あの日、俺はチャンミンと一緒に知り合いの結婚式に参列した帰り道、珍しくチャンミンに誘われて食事に行ったんだ。チャンミンとはずっと一緒でいい仲間だったし可愛い弟だったし家族も同然で、いや...

わすれなぐさ。 #2

チャンミンと飲みに行くようになって、チャンミンは俺に懐くようになった。チャンミンは今までは友達友達だったのが俺を誘うようになって。仕事でも一緒にいるのに、プライベートまで一緒にいる様になった。殆ど四六時中だ。基本、昔からチャンミンとは一緒にいることが多かったけど、一時はそれが嫌で嫌で仕様が無い時期もあった。顔を合わせるのも嫌で。仕事でも極力お互いを避けて。口をきかないなんて事もあった。それはチャン...

わすれなぐさ。 #3

チャンミンは俺がチャンミンにキスをしたと言った。おまけに誘ったらしい。一体どうやって?俺はチャンミンに何をしたって言うんだ。全く思い出せない。でもちょっと待て。根本的に間違ってないか?俺達男だぞ。じゃあチャンミンはなんで何度も俺を誘った?嫌じゃなかったのか?俺なんかにキスされて……誘われて。なんで懐いた?責任を取れとはどういう意味だ???「あぁぁ…………。もう絶対飲まない。」死ぬまで飲まない。そう固く誓っ...

わすれなぐさ。 #4

俺はやっぱり綺麗に覚えていなかった。ビールを飲んだ後チャンミンと何を話したのか、何をしたのか。まるっきり覚えていない。それなのに、その後も数回酒に付き合わされた。チャンミンは決まって次の日俺に聞いた。「忘れた?」分かってるくせに。俺が忘れてしまう事。それでもチャンミンは俺に酒を飲ませるんだ。忘れた方がいいのか?忘れさせたいのか?都合が良いのかも知れない。女と違ってやって子供が出来る訳じゃないし、それ...

わすれなぐさ。 #5

「ユノ……?」楽屋で俺は横になったままだった。チャンミンが顔を出したのに気が付いたけど知らないフリをした。さっきチャンミンを想像して一人でしたからそのチャンミンの顔なんて見れない。お願いだからあっち行っててくれ。と思う。「ユノ……大丈夫ですか?」「………。」チャンミンはお構いなしの俺の傍に来てソファーに横になる俺を覗き込んだ。「昨日のきつかったですか?」そんなきつい事したのか?俺は覚えてないんだから知るわけない...

わすれなぐさ。 #6

俺は目を覚まして見慣れない天井にガバリと起き上がった。ここはどこだ?!記憶がない。酒も飲んでないのに記憶が飛んでる?昨日は確か体が辛くて楽屋で寝てて……そうだ。チャンミンが来て……あれ?どうしたっけ?「ユノ……大丈夫ですか?」「わっ!!!」チャンミンが横にいた。え?一緒に寝た?大丈夫って何が???俺は頭を抱えた。又何かやったのか?!?!「昨日あなた熱があって。もしかして忘れましたか?」俺はこくりと頷いた。「熱...

わすれなぐさ。 #7

「ホジュニヒョンにキスしたんですか?」「してない。」と、思う……。「本当に?」「ヒョンは何も言わなかった。ただお酒を飲むなとは言ったけど。もしかしたらそうしようとはしたのかも知れないけど、してはいないんだと思う。」「………。」チャンミンの疑いの眼差し。俺だって覚えていればお前の前で酒なんか飲まなかった。二度も酒を飲んでこんな失敗をする事はなかった。「それで…?僕の事はどう思ってるんですか。」「正直……分からない…って言...

わすれなぐさ。 #8

朝、目が覚めた時。素肌に纏わり付くシーツの感触に違和感を感じて俺はガバリと体を起こした。どうして裸?!自分の姿に驚いただけじゃなく、当たり前の様に横で眠るチャンミンに驚く。俺、又、何をした?!そう、反射的に思って自分の体に触って確かめる。昨日はチャンミンに素面で寝ようと言われ、そんな事できる訳がなくてチャンミンの飲みかけのアルコールを飲んで忘れようとした。だから当然俺の記憶は何もなくて今の状況にた...

わすれなぐさ。 #9

「離れて下さいっ!」チャンミンの苛ついた声。追いかけて来たのか?チャンミンは険しい目でホジュニヒョンを睨んでる。ホジュニヒョンはホジュニヒョンでチャンミンをじっと見据えてた。「おい……。」俺は焦った。どうなるんだ。「あんた!どういうつもりか知りませんが、ユノはもう僕のですから。」チャンミンは俺の手を握って自分に引き寄せる。「チャンミンっ。」「それはどうかな?ユノは認めてないんじゃないか?」「………っ。」饒舌なチャ...

わすれなぐさ。 #10

チャンミン!!俺はチャンミンのマンションのインターフォンを鳴らしてチャンミンを呼ぶ。無言で開いたロックに俺はチャンミンの部屋まで駆けつけるとドアを開けた。「チャンミン?」やっぱり怒ってるのか?それとも呆れているのか?恐る恐る中を覗く。電気もついてない玄関に人影があって俺はチャンミンと認識するまでもなくそいつに引きずり込まれてしまう。勿論チャンミンなんだけどまるでチャンミンじゃないみたいに強引に腰を引...

わすれなぐさ。 #11

「ぁ………ぁ………っ。」恥ずかしい……。なんて声が出るんだ。でも上がる息を止める事も、漏れる声を抑える事もとてもできなくて俺は必死でチャンミンにしがみつく事しか出来なかった。「ねぇ。もうぱくぱくしてる。」「ぱ……っ/////。」それってどんなんだ?!「あなたはここで何度も僕を咥えたんですよ?」「し………っ知らないっ。」「本当に覚えてないんですか?」「覚えてない……っ。」「ここはこんなに柔らかくて僕を欲しそうにしてるのに。」そんな事信...

わすれなぐさ。 #12(最終話)

ふと目を覚ます。起きた瞬間に照れたのは隣で寝てたチャンミンが裸で逞しかったから。このチャンミンと俺は…………。そう。俺は全部覚えてた。今度こそ。今度は。昨日の夜の事。忘れはしなかった。お酒を飲んでなかったんだから当然なんだけど。正直今からでも酒を飲んで忘れたいくらい恥ずかしい。俺はチャンミンに愛された。まさに愛されたんだ。強引で激しくもあったけど。俺は幸せでしかなかった。隣で眠るチャンミンの目はやっぱ...