やさしいキヲク。#1
ユノが受けです。
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タイトル別お話の入口はもくじ。から。
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それは気が付かないほど僅かの事から始まっていた。
「ユノ!」
「え?何。」
僕の大きな声にリビングのソファーでくつろいでいたユノはびっくりする。
そりゃ仕方ない僕は怒ってるんですから。
「歯磨き粉はシャワーで使ったら戻しておいて下さいって言ってるでしょ!!」
「あ。ごめん忘れちゃった。」
僕は洗面所から飛んできて首に巻いたタオルをビュんと引っ張る。
イライラを解消する為に。
「忘れちゃったって何回言ってると思ってるんですかっ。」
「ごめん。ごめんってば。」
「僕靴下ぬれるの嫌ですよ。ユノ取って来て下さい。」
「分かった分かった。」
ユノはソファーから起き上がると風呂場に向かう。
ユノだって靴下はいてるのにそのままシャワーブースに入っていった。
つま先立ちでエイッと一歩。
「ちょっと!!靴下濡れますよ!!」
「大丈夫。」
そう言って一歩か二歩で戻ってきたユノ。
「はい。」
「あ。どうも。」
って床が塗れてますよっ!!!!!!!
こうしてユノは僕を怒らせる名人だった。
何度言っても聞きやしない。
あれもそうだ。
又歯磨き粉の事だけど
お尻の方から押し出して使ってくれって何度も言ってるのに真ん中から押し出して使うんだ。
コレも何度言っても駄目。
すぐ忘れちゃうのかごめんごめんと言って直そうとはしてくれるんだけど毎回同じ事を繰り返す。
僕を馬鹿にしてるのか?!
と本気で怒ったこ事もある。
でもユノはマイペースだった。
「チャンミンごめんね。次は気をつけるから。」
僕だって年上の先輩にそこまで言われたら怒れない。
それでも直らないからもう諦めた。
そんな小さな事なんて山程あるんだ。
ペットボトルの水だってそうだ。
蓋を閉めてっていくら言っても開けっ放しで置きっぱなし。
しかも家のでかいペットボトルは口をつけるな!って言ってるのに毎回口をつけてしまう。
そして蓋を閉めずに放置なんだ。
もう数え切れないくらい山程だ。
昔から今も数え切れないくらい。
でもそんな事ただユノの不精だって思うじゃないか。
だから僕凄い怒ったし。
でもなんでかな。
この人ワザトやってるのかなって思いたくなるときもあって
ちょっと頭おかしいんじゃないかって。
段々そう思うようになってて。
まさかって思うじゃない?
僕だって冗談で片付けたかったんだ。
だからそう思ったりして。
でも確実にユノの記憶はなくなっていっていたんだ。
僕の前でひとつひとつ消えていってた。
それはどうしようもない現実だった。
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新連載です。
今回はリアル。
全て私の妄想ですm(_ _)m
ご理解のうえお付き合いよろしくお願い致します。
ちょっと切ないかな・・・うふ♡←。
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またまろり~な様に作って頂きました♡新連載用です。イメージぴったり!!
ぽちお願い致しますm(_ _)m
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