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恋しくて。#12

ミンホ小説です。
ユノが受けです。

ようこそ。をご覧になり閲覧には十分ご注意ください。

お話は「続きを読む。」からです。

タイトル別お話の入口はもくじ。から。
よろしければご利用下さい。















次の年。


















僕達はやっぱり僕の誕生日に一緒に過ごしていた。
そしてあの夜景の見える高台に向かっていた。


去年はそこが工事をしていて夜景を見る事ができなかった。
おまけにやけに辛い思いをして今年はもうユノヒョンに会うのを止そうと思ったくらいだった。


なのに僕はやっぱりユノヒョンの助手席に乗ってた。


去年の誕生日から毎日毎日。僕はバカみたいにユノヒョンが好きで。
結局、会わないなんてそれも無理だったんだ。


「大丈夫。夜景見れるよ。」
「え?」


僕はぼんやり外を眺めていてユノヒョンの声が聞こえなった。
運転席の方を振り返ってユノヒョンと目が合った。
信号は赤。


目が合うだけでどきどきする。
こんな気持ちユノヒョンには分からないんだろうな。


「チャンミン?」


ほら。
ユノヒョンは至って普通。
僕を見ていて不思議な顔をした。


「あ。聞こえませんでした。」
「ふーん。」
「なんです?」
「別に、いーんだ。」


ユノヒョンは前を見る。
それとほぼ同時に信号が青になって車は走り出した。


なんだろう。


今度は僕が不思議な顔をする番だった。
ユンヒョンの様子。おかしいよね?
どうしたんだろう。


「ユノヒョン?」
「ん?」


ユノヒョンは運転をしながら今度は僕の方を見なかった。
単に車を運転しているからかも知れない。
でも僕がこんなに不安な気持ちでいるのに。
いつもならそういう時はすぐ手を繋いできたりするのに。
去年なんていきなり抱き締められたのに。
おまけにほっぺにキスまでされた。


って別にそうして欲しいって言ってるんじゃなくてっ////


僕一人で何照れてるんだ。


僕はユノヒョンに照れた顔を見られない様に窓の外を見た。
そしたらそれっきりになった。
僕が黙って。
ユノヒョンも黙って。
沈黙の中、車は走って行った。


「…………。」
「…………。」


なんなの。


僕はずっと窓の外を見ててユノヒョンがこっちを見たのは気が付かなかった。


ユノヒョンどうしたの?
怒ってる?
そう思ったらどんどんどんどん思考回路がそっちの方そっちの方と向かってぐるぐるぐるぐる。
そんな時間が暫く過ぎた。


折角。一年に一度のデートなのに。
ユノヒョンが黙るんなら僕だって黙ってしまう。


「………何を。」


え?


ユノヒョンが喋った。


「何を怒ってるんだ?」


な?


「それはこっちの台詞……っ。」
「何?」
「な…なんですかっ。」
「俺なのか?」
「そうじゃないんですか?」
「そうだよ。」


やっぱり。怒ってるんじゃないか。


「なんでですか?」
「だって、チャンミン。俺の話を聞かないから。」
「は?」
「何か考え事してただろう?」
「あ……さっきですか?」


さっきユノヒョンの話を聞いていなくて聞き返したからだ。
何を考えてたってそりゃあなたの事でしょう。
それ以外僕にある訳ない。


「俺とのデート中だろ?他の事は考えないで欲しい。」
「え……。」
「俺の事だけ考えてろ。」


あ……の/////


僕は妙に照れた。
本当に恋人に叱られてるみたいだった。


ユノヒョン?


僕は恋人じゃありません。


「1日だけでも。そうして欲しいんだ。」
「………はい。」


1日だけでもってのがなんか寂しく響いた。


「チャンミン?」
「はい。ごめんなさい。」
「いーんだ。俺こそわがまま言ってごめんな。」


わがままじゃない。
嬉しい。
そんな事言われたら嬉しいよ。ユノヒョン。
1日だけの事だけど。


でも僕は最初からユノヒョンの事しか考えてないよ。


ユノヒョンが手を伸ばしてきて僕の手を包み込んだ。


あぁこれだ。
安心するんだこれが。


「もうすぐ着くよ。」
「はい。」


そうしてユノヒョンは僕の手を掴んでいつもの夜景が見える高台に着くまでそうしててくれた。
僕は背もたれに寄りかかってユノヒョンが掴む手になんとなく軽く指を絡めてみた。
こんな事していいのかなってどきどきした。
そしたらユノヒョンはその僕の指に指を絡めてきて僕達の手は繋がれたんだ。


それはまるで恋人みたいに。


今日だけの事だってわかってるけど。
温かくて。優しくて。
ずっと離したくないと思った。



夜景の見える高台に着かなきゃいいのにとさえ思った。


















暫くして高台に着く。


僕達は愕然としながら車から下りた。
そこはやっぱり整備されて立派な住宅街に変貌していた。


「これは……。」
「夜景は無理ですかね……。」
「う……ん。」


見えない事はなかった。
家と家の隙間から。
でも、前みたいに夜景が全望できる事はなかった。


「行こうか。」


ユノヒョンは諦めたみたいに言った。


「………はい。」


なんだか凄く哀しかった。
ユノヒョンとの思い出の場所だったのに、なくなってしまったんだ。


「チャンミン…。」
「はい。行きましょう。」


だからって落ち込んだってしょうがないよな。


「チャンミンナ?大丈夫?」


ユノヒョンの優しい声にはちょっと泣きそうになった。
ユノヒョンが僕の前に立って前髪を流れにそって撫でてくれる。


「やめて下さい。」
「じゃあおいで。」


今日の僕達は本当に恋人同士みたいだったと思う。
ユノヒョンが「おいで。」って両手を軽く持ち上げて首を倒した。
僕は吸い込まれるようにその首筋に顔を埋めて、ユノヒョンの両手は僕の腰に回された。
凄く自然に僕達は抱き合った。


「俺達の思い出はなくならないよ。」
「はい。」
「よしよし。」


ユノヒョンが僕の頭を撫でる。


「やめて下さいって。」
「あはーっ。」
「子供じゃありませんよ。」
「そうだね。」
「全く。」
「じゃあ、行こうか。」


そう言った後も暫く離れないでいた。
それから僕達はゆっくち離れて自然に、本当自然に手と手が触れ合った。
ユノヒョンの指が僕の指に絡む。


「………。」


今日だけ。




今日だけだもん。





もう。いいよね。







うん。もう。いい。









僕はもう僕の気持ちとかユノヒョンの気持ちとかなんでも良かった。











ただそうしたくて。ユノヒョンの絡んだ指をぎゅっとぎゅっと握り返したんだ。












「チャンミン。」
「はい……。」


手が照れる。


「ん……なんでもない。」
「……はい。」


こうさせて下さい。
お願いせです。ユノヒョン。










そうやって車に戻って一旦離れた手は又繋がれてユノヒョンはそのまま車を走らせた。

















例え一日でも少しだけ恋人になれたような気がして嬉しかった誕生日だった。






















次の僕の誕生日まで、後365日。























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COMMENT

そっかぁ

チカ*しゃん♡

時は流れているんだね。

ふたりの思い出の場所が変わってしまっても、ふたりの心の中の思い出はなくならない。

それがきっかけで、チャンミンさんがほんの少しだけ素直になれたしね。
雨降って地固まる、かな?

さてさて、次の365日後はどうかな?
( ^ิ艸^ิ゚)

2015/10/12 (Mon) 01:33 | まりユノ #- | URL | 編集 | 返信

きゃあ♡

「俺の事だけ考えてろ。」
はぅぅ、ユノヒョン…カッコイイ…(/////)
ユノヒョンの「おいで。」も大好きです。

ユノはなんでもないなんて何を言いかけたの??
はい。って答えるチャンミンしおらしくてかわいい〜。
思い出の場所がなくなったのは残念だけど、それだけの時間を一途にユノを思ってきたってことの証。少しづつでも本当の恋人に近づいてると信じてチャンミン頑張って!

早くこいこい、次の誕生日!

2015/10/12 (Mon) 03:00 | ニコ☆キチ #PMQi97Hw | URL | 編集 | 返信

今日だけとかいちにちだけ何て言わないでこれからずーと一緒にいてほしい〰、と全ミンホを応援する会が思ってるハズデス。
365日後どんな変化があるのかなー💕

2015/10/12 (Mon) 08:25 | ずんだ #kbFZ7CLI | URL | 編集 | 返信

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2015/10/12 (Mon) 13:07 | # | | 編集 | 返信

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2015/10/12 (Mon) 17:09 | # | | 編集 | 返信

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2015/10/12 (Mon) 20:47 | # | | 編集 | 返信

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2015/11/30 (Mon) 20:16 | # | | 編集 | 返信

Re: 鍵コメま*様。

ま*さん♡
そうですね~チャンミンの気持ちを書くほうが得意かも知れませんww
ユノペンなんですけど。
チャンミン大好きだから。
涙が溢れるほど読み込んで下さってありがたいですm(_ _)m
大好きと言って下さってありがとうございますm(_ _)m
本当嬉しいコメントでした。

ありがとうございました!
又遊びに来てやってくださいねm(_ _)m

2015/12/01 (Tue) 21:14 | チカ* #- | URL | 編集 | 返信

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