「あぁ…っ。」
「ひょん…ひょん……っ。」
「チャンミン……。」
「気持ち……い……ひ。」
「気持ちいいのか?」
「う…ん…っ…うん…っ。」
僕はこれ以上ないってくらい感じてて、ヒョンの体に、もう、くらくらしてた。
気持ちいい…。
どうしよう。
僕は声が抑えられなかった。
次から次に声が漏れて抑えられない。
「ヒョン……ヒョンんんん。」
「チャンミン。イっていいよ?」
「や…です……。や……っ。」
恥かしい様な甘い声が出る。
自分で自分の声に赤くなる。
いや。ヒョンがよ過ぎて火照ってるんだ。
ヒョンのきめ細かい肌が、ヒョンの綺麗な指先が、ヒョンの甘い声が。
全てが俺を熱くする。
「いやなのか?チャンミン…。」
「いや…です…ぅ。」
「困ったな。」
「ヒョンと一緒にイクぅぅぅ。」
はぁはぁ。
もうヤバイ。
何を隠そう僕とユノヒョンの初めてのセックスだ。
ユノヒョンは初めてか知らないけど…。
恥ずかしいけど僕は初めてだ。
セックスって男同士でもこんなに気持ちいいものなの?
「イクの?一緒に?」
「はい…一緒が……い……ぁ。」
「いいよ…チャンミン。」
「あ……ふ……ひょん……も……イ…ク……っ。」
僕は足先に力が入る。
気持ちいい…。
すっげ。
すっげ。
いい。
「チャンミン…。」
「ヒョン…ヒョン…ヒョン…。」
「…かわいいな。チャンミン。」
「あぁ…?…ぁっ////。」
かわいい?!
僕かわいいですか??/////
「……チャンミン…っ。」
「ひょ……ん……ん…ん…っ。」
ヒョンの困ったように下がった眉。その表情に僕はなんかクル。
そして僕は……。
「痛……いた……っ。」
ユノヒョンがそう言った様な気がした。
痛い?
でも僕はユノヒョンのそんな声にも煽られて、いつでも果てそうだった…その時。
「痛いってばーーーーーーーっ。」
ユノヒョンが叫んだ。
そして僕の胸を思いっきり突き飛ばすと、ユノヒョンはベッドから飛び降りて逃げてった。
僕は呆然とその後ろ姿を見送る。
「な……。」
まだ先っぽしか挿ってないですが…。
そもそも。なんでこんな事になってるかって言うと……。
その日はヒョンの誕生日だった。
以前からヒョンが好きで好きで好きだった僕は毎年一番にユノヒョンに誕生日が来るとラインでユノヒョンにお祝いのメッセージを入れてた。
もちろん今年もだ。
そうすると必ずヒョンは返事をくれる。
たったそれだけの事が嬉しくて嬉しくて。
僕は舞い上がっちゃうくらいユノヒョンが好きだった。
今年はなんとツアーの真っ最中でユノヒョンとその瞬間を日本のマンションで一緒に過ごしていたんだ。
んもードキドキする。
日付が変わる時、ユノヒョンは目の前にいたのに僕は言葉にするのが照れくさくてラインを送った。
<誕生日おめでとうございます。>って。
深夜の静かな部屋にユノヒョンのスマホのライン通知音が響く。
ユノヒョンはスマホをのぞきながら、くすくすと笑って僕の顔を見ながらラインで返事をくれる。
<嬉しいよチャンミン。ありがとう。>
なんて。
そんなやり取りに僕は凄く恥かしくなってユノヒョンの顔が見れなかった。
<チャンミン。かわいい。>
ユノヒョンからのライン。
ええ。かわいいかもしれないですけど確かに僕は。
ユノヒョンに言われるとなんかすごくくすぐったい。
<何言ってますか!>
<だって本当の事だもん^^。>
<やめてください。>
ヒョンはスマホに目を落としながら笑った。
そして不器用そうな指先を使って一生懸命スマホを弄る。
そんなユノヒョンも僕の好きなユノヒョン。
こんなに傍にいるのに僕達はずっとラインで会話をしてた。
<誕生日にチャンミンと2人で過ごすなんて久し振りだね。>
<そうですか?>
なんてそんな事は僕が一番知ってるのに。
毎年ユノヒョンと過ごしたくて、過ごせなくて。寂しかったくせに。
知らない振りしてみたりして。
<うん。>
<所でなんで僕達ラインで話ししてるんですか?目の前にいるのに。>
<なんとなく^^。>
ユノヒョンはスマホに目を落としたままもう僕を見なかった。
<ラインの方が素直に言いたいこと言えると思わないか?>
今度は僕の方がちらちらとユノヒョンを見ながらラインを打つ。
<そりゃ…。口にするより簡単かも知れませんが。>
<だろ?>
<何か言いたいんですか?>
ユノヒョンはゴロンとソファーに横になってスマホを上に上げた。
完全に寛ぎ体勢。
<言いたい事はいっぱいあるよ?>
<なんですか?気になります。>
僕はもうラインなんてもどかしいと思う。
身を乗り出して問い詰めたいくらいだった。
<チャンミンこそ、言いたい事あるんじゃないのか?俺に。>
<え?>
<ラインでだったら言えるだろ?言ってみろよ?>
ユノヒョンは相変わらず僕を見ない。
何それ。
僕はユノヒョンを好きだって言いたい。
でも言っちゃいけない事かと思ってるのに。
なんでそんな僕を試すような事言うの?
ラインは無言のまま時間が流れる。
<何もないならいいけど。>
<俺、待ってるのにな。>
そう送ってきてユノヒョンは僕をチラリと見た。
待ってるって。
僕は困る。
ユノヒョンは僕に何を言わせようとしてるの?
僕はしばらく考えてからユノヒョンにラインを送る。
<あります。>
<なら言えよ。>
言えよって言われて言っていいのか迷う。
今までずっと隠してきた想いだ。
でもユノヒョンの言う通りラインでなら言えそうな気がする。
僕はポチポチとスマホを打ち始めた。
<僕は、ずっとユノヒョンが好きでした。>
<ユノヒョンが好きで好きで好きです。>
<その…好きって言うのはユノヒョンにキスしたり、ユノヒョンを抱いたり、したいって事です。>
<わかりますか?>
<ユノヒョン?>
僕の一方的なトークが続く。
なんだよ。
言えって言ったのはユノヒョンなのに、無視?
ちょっといたたまれないんだけど?
僕はきっと顔が赤くなってる。
ユノヒョンはスマホをじっと見てる。
体を仰向けからうつ伏せにして、僕からは顔が見えなくなってた。
やっぱり、嫌だった?
気持ち悪いと思ってる?
そりゃそうだよね男が男を抱きたいとかキスしたいとか。好きだとか。
普通ありえない。
ユノヒョンの無言がそう言ってるようで怖い。
でも僕はユノヒョンが好きです。
<俺を抱きたいの?>
やっと来たユノヒョンからの返事。
僕はびっくりする。
<抱きたいです。>
<そんなに俺が好き?>
<好きです。>
僕は迷わずポンポン返事を返していく。
本当に好きだしキスしたいし抱きたい。
ただユノヒョンの反応が怖かった。
「いいよ。」
は?
突然のユノヒョンの声だった。
僕は一瞬ラインが喋ったのかと思ったくらい。
驚いたのは声にだったか返事の内容だったか。
とにかく驚いて僕はユノヒョンを見る。
見えるのはユノヒョンの後頭部。
聞き違い?
「でも俺、今日は誕生日なんだから痛くはするなよ?」
だからラインはどうなったの?
ユノヒョンの声でそんな事言われると急にドキドキし始めた。
やっぱりラインなんかより話した方がいい。
「いいの?」
ユノヒョンが振り返る。
「いいって言ってるだろ?」
照れた顔。
僕なんかよりかわいいじゃないですか。
ユノヒョンの誕生日なのに、僕がプレゼントをもらったみたいだ。
僕はスクって立ち上がってユノヒョンのソファーの前に立った。
ユノヒョンはゆっくり体を起こして僕を見上げた。
なんてドキドキだコレ。
いいって言った。
いいって。
2月6日。
ユノヒョンの誕生日。
そんな訳で僕はユノヒョンを抱いていたんだ。
なのに。
なんであの人は逃げたんだ?!
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