僕はビールを一缶空けると空き缶をそのままキッチンに置いてリビングに移動した。
ユノはやっぱり僕に纏わり付いてそして僕の指に指を絡めて来る。
本当に分かってないのか?
僕達はもう別れたんだって言うのに。
まぁスキンシップの好きな人だからこの人にとっては普通の事なのかも知れないと僕はそうするユノを放って置いた。
「ユノ……。」
「ん?」
僕はソファに座るとユノも僕の横に座って埋め寄って来る。
「僕。ユノと一緒に入隊しますよ。」
「え?」
「社長の話はそれでした。僕には早いけどユノと一緒に入隊して一緒に除隊します。」
「ま……待って。そんな事したら東方神起はどうなる?!誰が守る?!」
「社長に守ってもらいます。僕が早く行く代わりに2年間の空白を埋めてもらう約束をしました。」
「ちょ、ちょっと、なんでそんな大事な話を俺抜きで決めた?」
ユノは少し気に入らない顔をした。
そりゃいい感じはしないか…。
「ユノは……ユノは反対すると思ったからでしょう。」
「だって2年も又空白になるんだぞ?!」
「だから社長が全面的に東方神起の売り出しに協力してくれる様にしたんです。」
「売り出すったって……俺達はいないんだぞ?」
「それをなんとかするって言ってるんですからなんとかするんでしょう。」
「そ……そんな……簡単に……。」
「簡単です。」
そのかわり僕達はその間一切会うことも連絡を取る事も許されないけれど…。
僕は又ブレそうになる。
ユノが僕の手に手を絡めるその手に僕が絡めかえす。
「チャンミン?」
「4年は長いです。一人ずつで東方神起を守るには…。」
僕達が離れるにも。
「それはそうかも知れないけどっ。東方神起を守る為には…っ。」
「だから東方神起を守る駄目です。」
「………。で?その交換条件に別れろって?」
「それは…。」
「なんで、なんでもかんでも俺に話さず決めるんだよっ。チャンミンはなんでいつも一人で決めちゃうんだよっ。そんなに俺は頼れないヒョンか?!」
あ……また泣く。
「僕は泣かれるのが嫌いです。ユノとはもう疲れました。」
「………。」
ユノがきゅっと涙を堪えたのが分かる。
「そんな弱い自分も嫌いです。少し離れて丁度兵役にも入りますし、もっと自分を磨いて強くなっていい男になりたいんです。」
「チャンミンは十分いい男だよ……。」
「もっとです。もっと。」
そしてあなたを守りたい。
守ってみせる。
「………わかった。」
ユノ……。
「わかったから………。」
泣かないでおこうと堪えた瞳。
「抱いて……。」
「……な……。」
絡んだ指が離れてするすると僕の腕を沿って上がって来るユノの手。
ゾクゾクと僕を奮わせる。
「抱けよ。」
「あなた、ちっとも……っ。」
わかってない。
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なんなんだ…。(笑)
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