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シェフ三ツ星ラブはじめました。#6

夜になってユノが帰って来た。


























でも僕は何も言わずただ布団に包まってた。


「チャンミン?」
「…………。」
「具合はどうだ?」
「良くありません。」


どうせ仮病だって分かってるだろうに。
ユノは優しかった。
あんな事もしたのに。
マネジャの呆れてる顔も目に浮かぶ。


店を休んだのは初めてだ。
しかもこんな形で。


「チャンミン………一体どうしたんだ?」
「……どうもしません。」
「どうもしない事ないだろ?」
「…今日は店……どうなりましたか?」
「……休みにした。」
「………。」


休み?


まぁそうか料理する人間がいないもんな。
ランチなんて成り立たない。


でも僕に後ろめたさはなかった。
だって今日は店が休みだったにも関わらずユノはこの時間まで帰らなかった。


ずっとマネジャといたって事だ。


ユノこそ後ろめたさはないのかと逆に思ったくらいだった。


「………チャンミン。俺決めたんだけど。暫くカフェを閉めようと思う。」


閉める?


「チャンミンは……料理をするのが嫌になったの?」


そんなんじゃない。
料理は好きだ。
お客さんが美味しそうに僕のランチを食べてくれるのも。
その為に料理を考えるのも大好きだ。
そしてユノに食べてもらうのはもっと好きだった。
ユノは僕の料理を好きだと言ってくれる。とても美味しいと。


だからそれが小さい時から芸能界で育って何も出来ない僕にもう一つの生きる糧を見つけてくれたのはユノなんだ。


ユノが喜んでくれるのに嫌な訳がない。


「……ユノこそ。僕の料理は美味しくありませんか?」
「何言ってるんだよ。チャンミンの料理は最高だよ?とっても美味しいしっ。」
「………でもユノは……もう僕じゃなくてもいいでしょう?」
「だから何の話?」
「だってマネジャとコソコソ何をしているんですか?!ユノはマネジャが良くなったの?!」
「ちょっ………ちょ……待って。本当に意味がわからないよチャンミン。」


丸まって顔を出さない僕をユノがどうにかして顔を見ようとする。


力では負けたくなかった。


「チャンミンってばっ。」
「…………もういいですっ。他のシェフを見つけて下さいっ。」
「ばかっ!」


ユノの一声で僕の力が緩んだ。


「ばかじゃありません。」


そこは否定したい。


「じゃあなんだっ!」
「なんだって。」
「俺がお前以外のシェフを選ぶと思うか?もともと俺はカフェなんてどうでもいいんだっ。チャンミンが好きな事を出来たらいいって思ってる。」


嘘。


そんなの信じられない。


「チャンミン……俺はもう自分の店はやめるよ。」
「は?」
「殆んどお客さんもいないし。カフェが忙しいしね。」
「でも………カフェも閉めるって。」
「うん。しばらくな。」
「しばらく?」
「そうだよ?」


そうだよって。
どういうこと?


「改装しようと思うんだ。」
「改装????」
「うん。ちゃんとした店にな。その為にはお金とか必要だし、マネージャーさんに相談してた。」
「そんな話を………でも、どうして僕に内緒で。」
「驚かそうと思ったんだよ。それにやろうって言ったところでお金なくちゃできないしガッカリもさせたくなかったから。」


僕は布団から顔を出してユノを見た。


「チャンミンの好きな様にしていいよ。今まで頑張って稼いでくれたし。マネージャーさんがお金の心配は要らないって言ってたから。私がなんとかしますって。」
「マネジャ……。」
「どうする?」


ユノは僕に真剣な眼差しで聞いた。


「………やる。やりますっ。やらせて下さいっ。」


僕に考える時間なんて必要じゃなかった。
僕は体を起こしてユノの前で正座をしてお願いしたんだ。


「でも。」


ユノは嬉しそうな顔をしていたのを曇らせる。


「僕の店じゃありません。僕等の店です。三人で作りたいです。」
「………チャンミン。」


ユノもマネジャもそんな事を考えてたなんて。





バカだな。








そして僕も。


























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COMMENT

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2016/12/31 (Sat) 06:56 | # | | 編集 | 返信

サプライズ

チカ*しゃん♡

企んでたのね〜♡
でも、それで誤解させちゃったら元も子もないね(笑)

チャンミンさん、若くから仕事仕事で、いろんな経験してきてないから、実年齢より大人な部分と子どもの部分が同居してるのね。
かわいい( ´艸`)ムフフ

ユノさんも生活力なさそうだから、やっぱりマネージャーさんがいないとダメなんだな(✿˘艸˘✿)

2016/12/31 (Sat) 09:36 | まりユノ #- | URL | 編集 | 返信

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2016/12/31 (Sat) 16:18 | # | | 編集 | 返信

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2017/01/01 (Sun) 00:19 | # | | 編集 | 返信

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