See more details
Title List

好き、嫌い…好き。~社員旅行で迫られて。~ #11

「ユノ……ユノ……。」























僕は敢えてその名前を愛しく呼んだ。


「チャンミン……………ごめん。」
「謝るのは僕の方です。すみません。」
「チャンミンがどうして謝るんだ?」


課長の声にいつもの元気さはない。


「なんか色々バレちゃったのかな……俺が男に…とか。」
「いえ。それは病院にも警察にも隠しました。課長が嫌がるかと思って…でも病院にいかなきゃいけない様な傷だったから。」
「そうか……ありがとう……。」
「あいつらはもう掴まったそうですから。安心してください。」
「そうなのか?」
「はい。」


驚いた風の課長の頭を僕は撫でた。
ついでに目の辺りを手のひらで押さえる。


熱がある。
当然か…。


「痛いところはありませんか?」
「痛いところだらけだよ。」


課長はそう言って柔らかく笑った。
笑うのも痛いね……。


僕も同じ様に笑うしかできない。










コンコン。











病室のドアがノックされる。


「はい。」


僕が返事をすると顔を覗かせたのは看護婦さん。
先生から話しがあると言われ僕は席を立った。


「大丈夫ですか?課長。」
「うん。大丈夫。」


一人にさせたくなかったけど仕方がない。


「待ってて下さい…。」


僕はそう言い残して病室を出た。
















「チャンミンさん……ユノさんの怪我ですが……。」
「はい。」


僕は緊張する。
なんなんだ?骨折が複雑なのか?


「実は…あの怪我はただの怪我ではないようで…大変言いにくいのですがユノさんはレイプに遭われたのではないでしょうか?」
「………。」


先生の目は誤魔化せなかった様だ。


「あの痣は確かに打撲のものもある様ですがそれだけではないように思えましたし。体が随分汚れてて確認させてもらったのですが校門が酷く傷付いていました。骨折はユノさんが抵抗したせいで折られたのかと思われます。」
「先生………。」
「チャンミンさんこの事は警察にも話した方が良いのではないでしょうか……。」
「いえ……先生。どうかこの事は誰にも話さないで下さいませんか?」
「しかしチャンミンさん……。」
「本人がこんな事を曝されるのが我慢ならないと言っています。」
「………そうですか……。」


先生はそれならば仕方がありませんがと本人の意思を尊重してくれた。


「犯人は捕まった様ですしね。」
「はい。」
「何でも犯人は早く掴まったのは今この温泉街に来ているAKBの指原って子が犯人の居所を教えてくれたとかって話しですよ。」
「え?」
「怪しい男達なら見たと言って。その場所を教えてくれたそうです。」
「そうなんですか?」
「えぇ。」


そうだ。さっしーは犯人の顔を知ってるんだ。
課長が連れて行かれる現場を見てる。
男達はあの後温泉街に戻ってさっしーはそれを見たのかも知れない。
それであいつらが行った場所を警察に話してくれたのか?


さっしーには僕達ノ変な所を見られたけれど
それで隋分を助けられてしまった。


もう一度会う事が出来たらお礼を言うのに………。















僕は病室に戻る。


「チャンミン………。」
「大丈夫でしたか?」
「うん。何の話だった?」


課長の不安そうな顔。


「何でもありませんよ。足の骨折が直るのに一ヶ月程かかるそうです。ギブズで固定してあるし退院してもいいそうですよ。松葉杖の生活にはなりますが。」
「そうか……。」
「診断書を書いてくれるそうなので地元の病院に通いましょう。」
「うん。」


僕はベッドの横の椅子に座って又課長の手を握る。
そんな事しか出来ないけれど。
そうすると課長が安心した様な顔をするので僕はそうした。


「明日。帰りましょう。」
「うん。」


早くこの嫌な思い出になってしまった土地から離れたい。
僕はそう思った。


「チャンミン……あいつらな…………。」
「はい?」
「前にもこんな事があったの覚えてるか?お前と付き合う前。」
「………。」
「一人について行ったらまだ他に3人いて………。」
「あぁ!」


思い出した。
そう。その後課長は僕の所に来て………。


あの時の?


「なんて事………。」
「あいつらもたまたまこっちに遊びに来てたんだろうな……。」
「そんな……じゃああっちに戻っても又会うかも知れないって事?」
「………そう。」


僕は愕然とした。
もう会う事もないだろうと思ったけど……。
又街で遭遇しないとは限らない訳だ……。


心配だ。


いや。その前に課長が怖いんじゃないだろうか……。


「課長……。本当に大丈夫……?」
「……大丈夫。」
「課長……。」
「自分が悪いんだ。散々男と遊んだ付けが回って来た。」
「それもこれも皆シウォンが悪いんじゃないですかっ。」
「シウォン?」
「そうですよ。あんたをそんな風にさせたのはあいつだ。」
「あぁ………そうかな。」
「そうかな…って!」


そうじゃないか。
あいつが課長を捨てたのも悪いし。
あっけらかんと戻って来たのも悪い。


「誰も悪くはないんだ。俺自身の問題だし。」
「課長………。」


あんたはなんでそうなんだ。


変な所でも僕をイライラさせる。
でも。


それがあなたなんだろうな……。


「今は……チャンミンがいるからそう思えるのかも知れないけど……。」
「課長………。」
「幸せな場所があるからな。腹も立たない。チャンミンが居るからな。怖くもないよ。」


僕は横になった課長を抱き締める。


「チャンミン……俺……すげぇ汚れちゃってるけど、チャンミンだけだから。チャンミンが好きなんだ。」
「課長。分かったから。」
「俺を許してくれる?」
「許すも何も。僕は。」
「なぁ。チャンミン………俺を好きで居てくれる?」
「僕は課長が好きだって言ったでしょう?今更どんな事があってもあなたには驚かされませんよ。」


僕の肩に埋めた課長の顔から濡れたものが溢れてるのが分かる。


「あなたは僕の初めての男です。あなたこそ僕を好きで居てくれるんですか?責任取れるんですか?」
「……取れるよ。取る。」


背中の課長の手がギュッと僕を抱くのが心地いい。


「そんな力を入れて大丈夫ですか?」
「……うん。こういさせて。」
「はい。」







僕は狭い病院のベッドに潜り込んで課長を抱き締めて寝た。








看護師さんが巡視にくるだろうけど構わなかった。












課長と少しでも側に居たかった。











より近く。



















より課長の不安がなくなればいいと思った。






































*ランキング*参加中。
↓ミンホミンホ!ポチっと押して応援宜しくお願い致しますm(_ _)m

にほんブログ村 BL・GL・TLブログ 二次BL小説へ
にほんブログ村
関連記事

COMMENT

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/03/10 (Fri) 00:30 | # | | 編集 | 返信

さっしー

チカ*しゃん♡

いい人やった〜(≧∇≦*)

ユノさんよかったね。
チャンミンさんがそばにいてくれて。

チャンミンさん、ユノさんを守ってあげてね。
愛してあげてね。

2017/03/10 (Fri) 00:33 | まりユノ #- | URL | 編集 | 返信

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/03/10 (Fri) 02:06 | # | | 編集 | 返信

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/03/10 (Fri) 03:30 | # | | 編集 | 返信

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/03/10 (Fri) 05:57 | # | | 編集 | 返信

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/03/10 (Fri) 07:52 | # | | 編集 | 返信

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2017/03/10 (Fri) 08:45 | # | | 編集 | 返信

POST COMMENT

(設定しておくと後でPC版から編集できます)
非公開コメント