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20…おとなりのゆのさん#1(With love…TVXQあゆ様)

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僕にとって青天の霹靂とも言える妻との離婚から早半年が経とうとしていた頃。
絵に描いたような理想の旦那様を地でいっていたお隣のユノさんが離婚をした。

自分の時も大層ショックを受けたが、まさかお隣のユノさんまでとは…
このマンションは未練を残して亡くなった地縛霊にでも呪われているに違いないと、息子達を保育園まで送る道すがら熱く語ったのは今朝の話。

揃ってお祓いした方がいいんじゃないかと真剣に力説を続ける僕を、ユノさんはただ柔らかく笑って頷くだけだった。


「…はぁ」
「おいおい、朝から重いぞ。で?今朝は例のスーパーマンと何を話したんだ」

こいつは同僚のキュヒョン。
自分の離婚の時も勿論話したが、ユノさんの離婚の件までもこいつに何故か僕は喋ってしまい。
何かとこうして僕の口からユノさんの事を聞きたがるからちょっと変わった奴だと思う。

「『僕はともかくユノさんが離婚するなんてやっぱり呪われているんですよ。お祓いしましょう、ね?』って話をしたわけだ…」
「ほぅ。で?スーパーマンは何て答えた」
「何も」
「無言かよ」
「いや、うんうんって仕切りに優しく目を見て頷いてはくれていた」
「…お前、馬鹿にされてんじゃないの?」
「煩い。もういい、キュヒョンに話した僕が馬鹿だった」

まだワァワァと何か言ってくるキュヒョンの事は完全に無視をして、思考を今朝のユノさんに戻す。

頷き一つに"チャンミン君は凄い所に気付いたね"と、慈愛に満ちた目が僕を見つめていた…
たかがうんうん、されどうんうん。
キュヒョンには分かるまい、ユノさんが発する癒しオーラと言うものを。
あれを目の当たりにした者にしか分からない言わば僕の特権だ。

しかし、何であんなに完璧な人が別れたんだろ…

ユノさんに思考を飛ばすと必ずやこれに行き着く。
何度考えても思うような答えは出ないくせして、勝手に思考を巡らせて唸るのがもはや日課となっている。

ユノさんは。
僕とは正反対のあっさりとした顔立ちかと思いきや、涼しげな目元に筋の通った小鼻、そして情の厚そうなふっくらとした唇と。
眉目秀麗と言う四字熟語はこの人の為にあるのだと思ってしまう程、整った顔立ちをしているし。
勤めている会社も聞けば誰もが知るあの企業だとか。
しかも元妻が親権を放棄したとかで一人で息子を育てようとしている心根の優しい事。

やっぱり完璧だ…

が、正直初めはざまあみろと内心は僕だって思っていたんだ。
まさか自分が浮気された挙句に離婚だとか信じられもせず、更に子育てを一手に押し付けられ。
現実を受け入れてる暇も無く慌ただしい日々に追われていた中でのお隣さんの離婚話。

あの理想の家庭は演技でしたか。
ってね。

だけど腹の中で笑っていられたのはユノさんを本当の意味で知るまでの間、その後は接する度に自己嫌悪に陥って行った。

ユノさんは兎に角、いい人だ。
腹黒い僕が断言する。何なら滅多に押さない太鼓判だって押してやる。

それくらいに素晴らしい人なのに。
何で別れたんだろ…

「親睦を深める為には鍋だな、鍋」
「お。いいねぇ」
「断じてキュヒョンは誘ってないからな」
「そう冷たい事言うなって。分かってて俺だって言ってんだ。どうせお隣さんとだろ」
「御名答。分かってるならいい」
「はぁ。いつか俺も会ってみたいよ、そのスーパーマンに」
「…サボってないで仕事戻れよ」
「へー、へー分かりましたよ。また見事にかわされたな。あー、本当つれないなぁチャンミナ〜」

最後は歌うようにして自席へと戻って行くキュヒョンのそんな姿を見て、絶対に会わせてやるものかと強く心に誓う。
あんなチャラい奴なんてユノさんに相応しくない。


ユノさんに相応しい、か。

僕はどんな立場で言ってんだろうな…





◆◆◆




ユノさんの御宅は家政婦さんが身の回りの世話から、園のお迎えまでやっていてくれる為に恐らく不自由はしていないんだろうけど。
親睦会と称して月に何度かこうしてシム家の夕飯にお招きさせて頂いている。

今日はユノさんの愛息子のドフン君が先に我が家へ家政婦さんに付き添われて来ていた。
うちの息子のミヌはドフン君のひとつ歳上と言う事もあってか、ユノさんは時々子育てに対しての疑問を僕に投げ掛けてくれたりしていて。
ユノさんの御宅に堂々と上がれる家政婦さんに対して、そこだけは勝てたと密かに対抗心を燃やしている。


午後19時、時間ぴったりに玄関のチャイムが鳴ると。
そそくさと立ち上がった家政婦さんよりも素早くドアを開けに向かう僕は何故か動悸が激しかった。

「お疲れ様です。お帰りなさい」

お帰りなさいってのも変な感じがすると自覚はあるものの、自然と口からついて出てしまう。
するとユノさんはふっとまた今朝のような柔らかい笑顔で「お疲れ様、お招き有難う御座います」とこれまた紳士に返してくれるもので。

きゅん、とか。
不毛ながらも仕事帰りの少し疲労が滲み出ているユノさんに対してときめいてしまう。
自覚ついでに言うと、僕は多分ユノさんが好きだ。
しかもlikeじゃなくてloveの方で。


招き入れたユノさんと入れ代わりに家政婦さんが出て行くのを見守っていると背後からそっと肩を撫でられる。

「エプロン新しいのでも買ったのかな。良い色だね」

こう言うのが駄目だ。
きゅんとときめいて、本人も浅く自覚している所に更に重石をされてしまうようなもの。

「妹達が誕生日にくれたんです。料理の腕が上がるおまじない付きで」

照れ隠しもあって冗談交じりで返せば。

「おまじないなんて無くても充分俺には美味しいんだけどな」

とか、ふっと目尻を下げられたらもう堪らない。きゅんきゅんきゅんものだ。

「パパーお腹空いたーっ」

お花畑から一気に現実へ。
子供達が起きている時間帯は暫し僕のときめきもお預けになる。




◆◆◆




「お待たせしました」

いつもなら誰も居ない筈のリビングに今日は人の気配がある、しかもそれがユノさんだとか。

「ゆっくり入れた?偶にはチャンミン君も骨休めしないと倒れてしまうからね」

子供達が思いの外はしゃいでくれたお陰で、今夜の親睦会は初のお泊まりコースに変更になり。
そして僕が夕飯の後片付けをしている間にユノさんがうちのミヌとドフン君と一緒にお風呂に入ったり、その後は寝かし付けたりと。

至れり尽くせりの上にこの労いのお言葉まで。
ユノさん僕をどうする気ですか?と問い掛けたくなってしまうじゃないか。


「それと。おめでとうチャンミン君」

危うく、へ?と間抜け面で聞き返す所だった。
急遽用意をした僕の替えのパジャマを着ていたって変わらずに格好良いユノさんに対して。
へ?は有り得ない。そんなのキュヒョンレベルにか通用しないのに。

「えっと…突然どうしたんですか?」

落ち着きを払って返したつもりが若干声が上擦って動揺が隠せていないようで恥ずかしい。

だって、もしかして…


「遅くなったけどこれを誕生日プレゼントに。でもやっぱり悪いかな、俺のスペアで買っておいたやつでね」

来ました、ユノさんから誕生日プレゼント!

「いえ、そんな全然。と言うか寧ろユノさんのスペアを奪ってすみません」

貰っていいんですか?は、敢えて言わない。
だって、じゃあ別のをあげるとか言われたら困るから。

妹達から貰ったエプロンのくだりであのユノさんなら気付いてくれると思ったんだ。
あぁ、神様仏様有難う御座います。
このペアウォッチは死ぬまで大切にします、何ならあの世まで持って行ってもいいですか?

「チャンミン君。喜び過ぎ」

いつもはふわふわ笑うユノさんが珍しくあははと声に出して笑う。

凄い、凄い。
お揃いの時計にユノさんの笑い声。
どうした、今日は何なんだ。

「喜びますよそりゃ。ユノさんとお揃いだなんて」

うわ、サラッと言ったけど心臓への負担が半端ないな。
お揃いとか、烏滸がましいのに。


「本当だ。時計もパジャマも一緒だったね」

すっと伸びたユノさんの綺麗な指が僕のパジャマの襟元に触れる。

「パッ、ジャマ」

完全に声がひっくり返った。
loveな想いは自覚していたけど、だからってどうこうしたいって考えは無かったのに。
こんな至近距離で無防備なまま触られたら、どうこうだって考えなくは無い!!

「ユノさん!」

恐らく血走ってるだろう目でユノさんを見つめると。
何だろうな、気の所為か顔が赤い気がする。
このまま押せばどうにかなるかも、とか、、?


「ん。ちょっとふわふわするな」

ぽふりとそのままユノさんは僕の胸元に倒れこんで来た。いや、正確に言えば肩口なんだけど。
この際どこだっていい、ユノさんと肉体接触をしているのは確かだ、、、

「ユノさん、あのっ」

似たような身長の為に自然と同じ部位が触れ合っていて、む、胸が…

「…酔ったかな」

肩口でモソモソと喋られると非常に擽ったくて、少しでも距離を取ろうとユノさんの身体に触ったらこれまた程良い弾力の肌に驚き。
どこをどう触って良いものやら…

「ユノさん」
「ん…」

はぅ、、捩った頭からシャンプーのいい香りがする。
自分ちのだって分かっていてもユノさんから香ると何とも言い難い気持ちになるから堪らない。

きゅん×10か?
そんなんで足りるか??


「ドフンがさ近頃赤ちゃん返りが始まってね」
「はい」

こんな体勢でまさかの子育ての相談とか。
いいんだけど、別にいいんだけど。

「吸うんだよ」
「何をですか」

一瞬、変な間があってユノさんが「胸」と呟いた。


僕は何も返せなかった。

それでもユノさんは構わずにドフン君がどんな風にして吸うのかと懇切丁寧に教えてくれるものだから。

つい。

「そんなに吸いやすいってどんな乳首なんですか」

とか。

分かってる。馬鹿な事を口したって分かってるんだけど。
愛息子とは言え、ドフン君がユノさんの胸を…そう考え出したら妄想が妄想だけで終わってはくれないんだ、、、

だけど本気でユノさんの反応が怖くて、無かった事にしようと身体を引き剥がそうと腕を掴んだ途端。

「普通だと、俺は思ってるんだけど。違うのかな」

とか、そんな事!そんな事を言われたら、、!!


「…僕が確かめてみますよ」

とかーーーー!ほらーっ変な方向に行ってしまうじゃないですか!
断じでやましい気持ちはあったり無かったり、、、


「そうしてくれると助かる」

一度離れた頭をまたぽふっと肩口に納められて完全に受け身なユノさんに対して僅かに残されていた僕の羞恥のバロメーターは振り切れてしまっていた。

「はい。分かりました」

それでは遠慮無く行きます。行かせて頂きます。

躊躇を無くした僕の指は狙いまっすぐにユノさんのパジャマの上から三つ目のボタンを外しに掛かる。
その瞬間、ユノさんの身が強張ったけれどもうそんなの御構い無し。

「怖くないですよ、ね?」とか、どの口が言うんだか。
普通に怖いよ、冷静に考えなくても怖いから。

けれど優しいユノさんはそんな変態プレイギリギリの僕の行為さえも柔らかく受け止めれくれるのだ。

「人よりも変だったら遠慮せずに言っていいから」

って、この可笑しい状況よりもまだ乳首の事を気にしているし。
ユノさんって、本当…


「じゃあ、もっとよく見なきゃ分からないですよ」

既に指先は硬く勃ち上がった乳首に触れてはいたけれど、そのユノさんの言葉によって何となくもっと欲が出たんだ。

だけどユノさんは肩口に顔を押し付けたままで動く気配が無い。
仕方無しに強引に引き剥がしに掛かると、ユノさんは顔だけじゃなくて首筋までも真っ赤にしていて。
しかも僕が開いた第三ボタンの隙間から乳首だけが見えているという状況。

「え」

エロ、って出掛かった言葉を飲み込んだ僕は咄嗟にユノさんの身体を引き寄せていた。


「…ドフン君はどうやって吸うんでしたっけ」

ここを、と尖った先っぽを指の腹で掬いながら耳元で囁くとユノさんの身体はぶるりと武者震いまで見せるのに。
でも、そこはやっぱりユノさんだからいつだって大真面目に答えようとするんだ。

「大きな口を開けて、、」

パクリだろ。

ユノさんの口から何度聞いても腹が立つ。
ドフン君はユノさんに遠慮無くそんな事を毎晩しているのかと思うとどす黒い物が腹の中でとぐろを巻く。

「へぇ、こんなに大きな乳輪なのに三歳の子が。…凄いな」

そう呟きながらくるりとその輪に沿って円を描くように指をなぞらすと、ユノさんの身体は乳輪の縁の部分を撫でる間中も小刻みに震えていた。



こんなの。

やましい気持ちにならない方が可笑しい。



「ユノさんのは。人よりも少しだけ膨よかな胸だから。吸いたくなるのも分かるかな…」


そう呟いて僕はそっと胸の先っぽを、吸う。

「っ、」と、ユノさんの息の詰まるような反応は、逆に僕の悪戯心に火を点ける。


「ドフン君は乳輪ごと食べるんでしたよね」

疑問形にしなかったのは、ユノさんの答えを待たずにあむりと食む為に。

「、…っ、、」

はむっと乳輪全体を唇に食んでもユノさんの口から期待したものは出ない。

ここで止まればなんとか言い訳出来るギリギリのボーダーライン。
引き返せばいいんだ、今ならまだ間に合う。

《良好な隣人関係or己の煩悩探求》

けれど僕はその分岐点を本能に突き動かされるままにあっさりと通過して行ったんだ。





舌を使った。
空いてる方の胸も揉みしだいた。

その間、ユノさんが喘いだかは知らない。

だって僕の耳にはユノさんの乳首を嬲る自分の唾液の音と。

そして…


ユノさんの下半身を扱く雄特有の水音しか届かなかったから━━━




◆◆◆




普通に眠ってしまった自分の神経もどうかと思うけれど。

一方的に好き勝手されたと言うのに何事も無かったような朝の挨拶を交わして来るユノさんの神経もどこか一本飛んでるとしか言いようが無かった。

僕はいまだに掌にじんわりと広がるユノさんの白濁の温かさがありありと鮮明に残ってるいると言うのに…



「はぁ、、」

聳え立つビルを仰ぎ見ては、盛大な溜め息が漏れ出てしまう。

何も無かった。何も無かった事にされた…


「どうした。今朝はいつもに増して鬱陶しいぞ」
「煩い、、ほっとけ」
「またあれだろ?例のスーパーマンと何かあったんだろ。言ってみろって、な?悪いようにはしないから」
「…言えるか。お前なんかに」

死んでも絶対に言えない。
痴漢しました。いや、強姦しました、、なんて!!

言えるわけが無いだろぅ、、キュヒョナぁ…


「あーあーあー、あれか!」
「…何」
「分かった!絶対にそうだ!!」

何だよ、一体何なんだ。
分かったって…はっ、こいつもしや超能力者…?


「あれじゃあチャンミンが溜め息吐くのも分かるわな」
「…あ?」
「ほら。後ろ見てみ」
「何わけ分かんない事をさっきから…」

意味不明な事を口走りだしたキュヒョンにぶつくさ言いながらも渋々言う通りに振り返ってみると。

出社する人の波を掻き分けながら、それでもひと際目立つ存在感を放ちながらこちらへと向かう人が視界に飛び込んで来る。


「ユノさん、、」

呼び掛けた時にはユノさんは僕を見つけて小走りに駆け寄っていた。

「遅刻にしとくか?」

気を利かせたキュヒョンが僕の腕を小突くと、すかさずユノさんが僕の身体を引き寄せるように「急病にして」とウィンク一つお見舞いしてキュヒョンのハートまでも虜にしていた。



「ユノさん、あの…」

こんなにも複雑な気持ちになった事なんてないくらいに僕の心は掻き乱されている。
会えて物凄く嬉しいのに、顔がまともに見れない程に哀しいなんて、、、


「会社は休んだよ。どうせ出社しても手に付かないだろうしね」

颯爽と歩き出したユノさんに僕の腕は掴まれたままだった。
人がどんなにジロジロ見てようと僕にはそんなのどうだっていい、ユノさんに対して申し訳なさでただただ胸が張り裂けそう。

「すみませんでした!本当に、、どうやって償えばいいのか…」

勇気を振り絞って謝罪を口にした途端、あの涼しげな目が僕を射止める。

「…昨日は眠れなくてね。このまま今日は俺に付き合ってくれないかな」

胸がキリキリと痛んだ。
僕が罪悪感を抱えながらも熟睡した横でユノさんは眠れてなかったなんて。

「…はい、、分かりました」


拒否権なんて最初から無い…


返事をした時、ユノさんの表情は僕には見えなかった。




◆◆◆




「チャンミン君も座ったらどうだろう」

ベッドに腰を下ろし自然な動作で長い脚を組み替えるユノさんに僕の心臓はドキドキと煩い。

「初めに。誤解が無いように話しておくとすれば俺は同性にしか興味が湧かなくてね。平たく言えばゲイなんだよ」

組んだ膝の上で交差する指を僕は突っ立ったままで見つめていた。
ずっと激しい動悸の所為でユノさんの顔をまともに見る事が出来ない…

「でも奥さんは、、」

カラカラの喉から出た言葉は当然掠れて酷い声だった。
するとふっとユノさんが笑うような気配がしたと思うと、視界の中の交差していた指がゆっくりと解けて行く。

「マイノリティの集いに参加したのがキッカケで知り合ったよ、とても良い友人関係でね。その延長のまま彼女と契約を締結したんだ。俺は自分の遺伝子を残したいと思っていたし。彼女は余命幾ばくかの母親を安心して送り出してやりたかったらしい。だから双方の契約が履行した時点で婚姻関係は解消する条件で一緒に暮らし始めたというわけだよ」

僕の目は解けた手の行き先を追う。

「…でもそれじゃあドフン君は…」

男の節ばった指を初めて綺麗だと思った。
そんな風に目を奪われるような手が僕の指に触れる。

「体外受精さ。俺は一切、彼女に好んで触れた事は無いよ…」

触れた指先が僕の手に絡み付く。
汗ばんだ手を優しく揉み、ためた拳を柔く撫でて優しく優しく解いて行く。


「昨年の冬に彼女は無事に母親の最期を看取れてね。そして俺達は別れた。直ぐに彼女は本来のパートナーの元へと戻って行ったよ。勿論、ドフンの事は今でも愛している筈だから無理に親子の絆を阻害するつもりは毛頭無いし」

解いた掌をあの指が静かに生命線をなぞって行くと、手はこそばゆいのに何故だか胸の鼓動が早まって苦しい。


「…これだけ話してもまだ分かって貰えないかな」

生命線を辿った先のペアウォッチをひと撫でして、ユノさんの視線がゆっくりと上がる。

ユノさんの漆黒の瞳が見つめる先には━━━僕

「俺の心は君に堕ちていた。ドフンを授かるよりも前に出逢ってしまったチャンミン君。君にね…」


まただ。

あの涼しげな瞳で射抜かれると身体が言う事を効かない。
なのに自分では動かせないと思っていた手をユノさんはそのまま掴んで自身の胸へと重ねて。

「昨晩の事を冗談で終わらせておきたくないな」

ジャケットの上からでも分かる膨らみ。
僕の手がそれを押さえ、その上から更にユノさんが包み込む。

「君にもその気があるなら今日は最後までして欲しい」

…その為にこんな高そうなホテルへ僕を連れて来たのか。

「出来ればチャンミン君にも気持ち良くなって貰いたい。昨夜は俺だけだったから…」

落ち着いた口調とは裏腹に、触れている部分の心音は早かった。
多分、ユノさんは相当緊張しているに違いない。

「ユノさん、、」

名前を呟けば尚更ユノさんが堪らなく愛おしい。

「チャンミンくん…」


開いた唇に引き寄せられる。
重なった所からじんわりと火照るようだった。

それ程にユノさんとのキスは僕に興奮をもたらしたんだ、、、


「っ、…ん」

昨晩、聞けずじまいに終わったユノさんの吐息。
はっきりと鼓膜まで震わせる嬌声を求めて僕は更にユノさんの身体を引き寄せる。

キスの合間の息継ぎに、唾液の交換。
情の厚そうな唇は想像よりも僕の深い部分を擽って行く。

何度も角度を変え、お互いの口内を隈なく行き来した後、一旦離した唇から透明な糸が二人の間で垂れてはプツリと途切れる。

「ユノさんを、、もっと知りたい…」

それを合図に僕の理性もプツリと切れた。


早急に剥ぎ取るように脱がしたジャケットも、下に着ていたワイシャツも。
僕は心情を表わすかのようにぶっきら棒に投げ捨ててしまった。

それでもユノさんは怒らずに寧ろ喜んでくれていたように見える。
僕がユノさんを求めて止まないのを嬉しくて仕方がない風に、まだ服を脱ぎ切らないその身体をベッドの上に沈めて。

「おいで」

また僕を誘うんだ。

「、、ん、っ」

ネクタイごと引き寄せられてのユノさんとのキス。

苦しいのに甘い…
癖になりそうな甘美なキスに酔い痴れる。























「チャンミン君。そろそろ…」
「分かってます」
「…それなら」
「後もうちょっとお願いします」

ユノさんの中で果てた後も僕はまた求めてしまい、出すつもりも無いのに繋がったままでユノさんの身体を抱き締め続けていた。

「そんなに俺の身体が良かったなら嬉しいけど」
「凄く良いです、本当。ずっとずっとこうしてたいくらいです」

ギュッと強く腕に力を籠めるとユノさんがプッと吹き出して笑う。

「俺もそう思うけど少し寝たいのが正直な気持ちかな」
「じゃあ…このまま寝ますか?」
「出来るならそうするけどね」

言って二人で笑い合う。

あんなに完璧な僕のスーパースターが今はこんなにも可愛い。

「ユノさん」
「うん?」

名残惜しいユノさんの身体を離して、中から抜け出すと無性に喪失感を覚えて。
離した身体を再び抱き寄せる。

「寝る時はこうがいいです」

ユノさんは一瞬きょとんとしたけれど、直ぐにその顔を笑みに変える。

「俺のでいいの?」
「ユノさんのがいいんです」
「そう…有難う」

そう言ってユノさんは僕を優しく包んでくれる。

柔らかな膨らみに頭を沈めると、世界で一つだけの最高級の腕枕が完成。

僕はギュッとユノさんに抱き着くように眠りの淵へと堕ちて行く。





◆◆◆





「お皿気を付け下さいね」
「あぁ。分かってるよ」

月に数回がいつの間にかほぼ毎晩になり。
密かに対抗心を燃やし続けた家政婦さんの職も、結果的には僕が奪ってしまったようなもの。

だけどお揃いのエプロンを着けてキッチンに立つ僕等の光景に子供達も慣れてしまったようで特段こちらに構う様子も無い。

そう。
言わば夫婦にも似たスウィートな時間が今まさに流れているのだ。

「こんなものかな。どう?チャンミン君」
「あっ、良いですね。徐々に上手くなってるじゃないですか」

たかが食洗機に食器を入れ込むのもユノさんにとっては相当な作業らしい。
でもそれを手放しで褒めれば隣に立つ素敵な人はにっこりと微笑んで、すかさず唇を触れ合わせようとする。

「おわっ///」

引いた腰はがっちりとホールドされていて結局僕の唇はユノさんによって奪われしまう。
幸いな事に子供達はテレビに夢中だ。

も、、本当…心臓に悪いんですけど、、


「そんな反応されるとちょっと悲しいな」
「あ、、すみません。びっくりしただけで嫌とかじゃ無いんです」

深刻さを感じさせないように舌を出して謝ったら、それがいけなかったらしい。

「チャンミンくん…」
「え、、ユノさん!?」

何がユノさんのスイッチなのか未だに僕は分かっていないから、、、


「…今日はここでしようか…」

僕の手を掴んだと思いきやエプロンの隙間から忍ばせて誘うなんて、もうっ///




━━━お隣のユノさんは。

僕が憧れていた通りに外見も中身も申し分ない程に完璧な人だった。

だけど予想外に、ちょっとエッチなんだ。


まぁ…それを知って更に惚れた僕も人の事、言えないけどな////!!
















つづきはこちら→#2
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COMMENT

ほのぼのカップルだね(๑•̀ㅂ•́)و✧

あゆさん 見たよー(๑•̀ㅂ•́)و✧
ってコメントはここからでいいのかなぁ?

チカさんの所なんだけど……?

まっ いっか←ヾ(゚Д゚ )ォィォィ

ミンホだから どんな感じかな?って
思ったら なんか ほんわかなファミリーって
感じだったなぁ。:+((*´艸`))+:。

ユノさんはマイノリティの集まりで
奥さんと知り合ってたんだねぇ。・:・(*´ー`*人)
しかも体外受精だし 元々ゲイで
奥さんと共同して結婚したし!!

チャンミンは元々ノンケなのに
すんなりスーパーマンの
ユノさんをlikeじゃなくてloveになってるし(ฅ'ω'ฅ)♪
誕生日プレゼントのおソロの時計を
貰ってから めっちゃ喜んだチャンミンを
みて ユノさんから仕掛けてきたね( ✧Д✧) カッ!!

ドフンが最近 赤ちゃん返りで胸を吸うって!!
ฅ(⊙Д⊙")ギョギョッ
もぉ どうやって ノンケのチャンミンを
誘うかと思いきや
こんな展開で進めるなんて
ユノは ぽやぽやしてるけど
確信犯だわね( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!

チャンミンも チャンミンで
ユノの胸を吸ってるドフン君に
腹黒い感情って……( ̄∀ ̄;)ヾ(゚Д゚ )ォィォィ息子ダゾ!!
吸ったり揉んだり ユノのユンポを
吐出させたり……(゚┏Д┓゚;)ブヒッ󾬏󾬏󾬏󾬏

お揃いのエプロンで でっかい二人が

キッチンでいちゃいちゃしてるだけで

後ろから舐めるようにみてたいわ( ✧Д✧) カッ!!( ✧Д✧) カッ!!
エプロンなんか ご飯作るとき
つけた事ないんですけど( ー`дー´)キリッ!

ふたりとも 子育てちゃんとしながら
愛情を育ててるから
なんかε-(´∀`*)ホッコリしたわ★.。・:*:・゚`☆.。・:☆♪
こんな家族も素敵な形だね♡♡♡

あゆさんの事だから
●~*爆弾みたいなエロスを
仕掛けてる!!って思ってたから
びっくりしたよ♡((´∀`))ケラケラ
ユノお帰り企画 トップバッターから
スタートしましたね(-д☆)キラッ

2017/04/01 (Sat) 14:55 | くみちゃん #- | URL | 編集 | 返信

くみちゃん様

くみちゃんさんこんばんは( *´艸`)コメント有難う御座います♡

相変わらずくみを節が健在で嬉しいです(*´罒`*)ニヒヒ♡
まさかチカ*さんのブログでいつものトークを見せてくれるとは思ってなかったので尚更嬉しかったですよ٩(๑>∀<๑)۶

ほほほー。ほんわかファミリーね(笑)
ザ・ミンホを書こうと思っていたんですけど、思い直してホミン風ミンホにしてみたんです。もしかしたら、あ◯をさんとかにも読んでもらえるかもって願いを込めてみたんですけど…やっぱり無理だったかしら| |д・) ソォーッ…?
な訳でユノさんが結構、雄なんです。

そうそう、ドフン君の大好きなユノさんのB地区はちょいちょい部活でも話題にのぼってたのでね。ミンホなら入れなきゃ駄目だろと(笑)
やたらみんなから「黒い」と言われるユノさんのその理由は息子に吸われてるからって裏設定になってます( ̄∇ ̄)v ドヤッ!

でも、ノンケなのにあっさりとお隣さんに惚れるチャンミン君が危なっかしくて私は密かに心配なんです(;-ω-)ゞ全くね〜。

エプロン…そう言えば私も着けて料理しませんわ(;;;;;°∇°)!!
法事の時とかたま〜に引っ張り出して着るくらい??
ペアエプロンなんて…ナイナイナイ。
あ!私もキッチンの隅からそんなラブラブな二人を覗き見したいと思います( ー`дー´)キリッ
カメレオンな部長は多分、変装して家政婦さんにでもなってる筈だし。切り込み隊長のゆんちゃすみさんはなんだかんだ言ってもちゃんと吸排気口辺りから見張ってる筈ですし。
カリスマコメンテーターは天井に張り付いて涎垂らして見てるんだろうなぁ〜

2017/04/01 (Sat) 23:01 | あゆ #- | URL | 編集 | 返信

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