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5…Momo in the rye #6 (王ロバ2 teftef様)

モモは自分がすでにタレントとして遇されていることを初めて知って、大きな栗色の瞳を潤ませて、
口ごもりながら、チャンミンさんがいないから代わりに採用されたんだろうと思っていたと言い出した。

びっくりしたけど、
そうだ、練習生の頃は、
なにものでもないときは不安なんだよな。
俺もそうだった。

どんだけ不安だったろうと思うと、この、体はでかいけど、中身はまだまだ幼い後輩が健気に思えて、
ありがとうございます、とうつむくモモはやっぱり、今はここにいない相棒を思い出させる。

あと五年もしたらとんでもなくセクシーに成長し、視線を向けるだけで女の子たちに悲鳴をあげさせるようになるに違いないモモの手を握って、はやくプロになって、俺に曲を書いてくれよ、と励ました。

だいじょうぶ、明日は俺もついてって口添えするからな、
じゃあ今日はもう寝なさい、
と話すと、モモは何度もうなずいて、まだびしょ濡れだった髪の雫が俺の方に飛んできて、ワンコかよ、と笑ったら、モモの手が伸びてきて俺の顔についた水滴を拭おうとするから、いいよ、タオル持ってきてやると立ち上がろうとした両手を引っ張られて、引き寄せられ、気づくと、俺はソファに座ったモモに膝立ちで抱き締められていた。

「ユノ先輩。」
「うん、」
「ほんとうに、感謝してます、ありがとうございます」
ぎゅうぎゅうと体を押し付けられて、背中をポンポン、と叩いてやる。
細く見えるけど、結構力強いなあ、
「気にするな、当然のことをしただけだから」
「先輩」
「うん」
「僕、やっぱりチャンミンさんに似てますよね」
背中に回った手が背中から下に下がっていって、腰のちょっと上まで降りてきて、ピクッと体が震えてしまう。
感触を楽しんでいるような動きが、
「バカなに言ってんだ、さっきも言っただろう、」
モモの足の間に挟まれて、下半身までぴったりくっついて、
あれ、これ、
あたってないか。
おかしい、この状況、なんかおかしいと思いながら、
俺は唾を飲み込んで、それでも先輩の尊厳を保つように、
「チャンミンのことを気にする必要なんてないんだぞ。」
というと、両肩をモモが強い力でつかんで、体を引き離されて、至近距離で、顔を覗き込まれる。
さっきまであんなに頼りなげに見えたのに、急に片方の目をすがめるようにして、別人のようなその表情が既視感で、ちょっと、
「先輩、」
低い声がチャンミンに似てて、
「好きです、」
「あ、ありがとう、」
「チャンミンさんのこと、ホントに気にしなくていいですか?」
「モモ、なに言って、」
と言いかけて、唇を塞がれる。

下唇を吸われ、ビックリして口を急いで閉じると、舌があわいをなぞり、せがむようにノックしてきて、俺は必死にモモの体を押し退けようとしたが、がくがくして、力がいつもの半分も入らない気がして、びくとも動かない。

振り回されて、
世界が回り、
ソファに押し倒された。

後頭部を強く捕まれて、なんだ、これ、

舌が中に入ってこようとするのをなんとか拒もうとするけど、鼻だけの息が苦しくて、口を開いてしまって、それは相手の思い通りになっているということで、舌が敏感な場所をくすぐって、吸って、なすすべもなく、まるでピンに体を刺された虫のように身をくねらせて、

ん、ん、

ようやく解放されたと思ったが、モモの表情になにも終わってないことを気づかせられる。

「もし、チャンミンさんがほんとに僕とそっくりなら、」
チャンミンさんは、先輩を抱きたかったと思うよ。

チャンミンの目で、
そんなこと言わないでくれ、
と思う俺はやっぱりまだ、アルコールが抜けてなくて、

あれだ、
チャンミンに昔、言われた、

酔いが残ってんのに風呂入ったら、余計に回りますから、て、

風呂の前には一回、醒めた気がしたのに、身動きができない。

また顔が近づいてきて、さらに唇をむさぼられた俺は耳の横に移動した舌に耳たぶをしゃぶられ、背筋を昇る痺れと、スウエットに手が突っ込まれて、中心に指をからめられると、
そんなバカな、

兆してる自分に気づかされて、

ヤバイ、たまってんだ、
昨日ぬいときゃ良かった、

今度こそ突き飛ばそうと体に力を入れたら、斜め下から、チャンミンが、いや、モモが、俺が一番弱い、懇願するような視線で、
好きです、好きなんです、

握りしめた拳を開かれて、
ほだされる訳にいかないのに、からだから力が抜けたようになって、中心を容赦なく追い上げる指と、先が固くなった舌がたくしあげた俺の胸をはい回り、

ダメだ、
だめなんだ、

固くなった、
気持ちいいんですか?
赤く熟れてる、
女の子みたい、

可愛い、

足を閉じようとしても、
身体が割り込んできて、


固く目をつぶり、
やだ、やだよ、




チャンミン、
お前にそんな風にされたら、


お前にだけは、






「...お前にだけは?」












あ?



胸先を濡らす唾液が空気に触れて冷たく冷えて、意地の悪い指は消えて、
重くのしかかっていた体はいなくなり、悪夢のような体のしびれからいつの間にか解放されていた俺が恐る恐るそっと目を開くと、

目の前には、
ものすごい無表情の、



チャンミン?


肘を支えに半身を起こし、首を振ると、
くらあと視界が回って、
やっぱり起き上がれない。

「大丈夫ですか、」

力が入らない、ぐったりした体に力強いチャンミンの腕が回されて、ソファに座らされる。ちょっと頭痛がする。
顔は怖いのに、乱された服を手早く直してくれる、俺の体を扱う手は優しくて、ああチャンミンだ、と思う。

足元にはおそらくチャンミンに蹴られたモモが自分で下ろしたのか、スウエットが膝あたりまでずれた、尻まるだしのあられもない格好で横倒しに倒れてて、腹をかかえて呻いてる。


うわあ、



悪い夢から醒めた気分だった。


「あんた、何、襲われてんです、もう、」
「チャンミンなのか」
「はい、僕ですよ」


全く。

帰ってきた途端にこれじゃあ、
一瞬もほっとけないじゃないですか。








つづきはこちら→#7
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