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アロマリッチ。#1

ユノはすんと鼻を鳴らした。

























「ユノ。また。」
「あ。ごめん。」


ユノには癖がある。


それは色々あるんだけど。ユノのそれの大半が行儀が悪いもので僕の気に障る。
僕にだって癖のひとつやふたつはあるし、ユノに癖があるのはいい。
人間だから仕方がない。
癖ははいい。
目を瞑る。


でもどうしても最近僕は口を出してしまう事がある。


「また匂い嗅いだでしょうっ。」
「くちゅん!くちゅんっ!」
「そして失礼だ。」


ユノは男にしてはかわいいくしゃみを二度した。


僕の料理を嗅いでだ。


お皿に鼻をもって行きすんと鼻を鳴らしたかと思ったらくしゃみだ。


人の作った料理の匂いを嗅ぐ癖もどうかと思うが。
その後くしゃみをするってどういう意味だ。


「ごめんごめん。」
「悪いと思うならしないで下さい。」
「だって………。」


ユノは怒られた犬の様にしゅんと背中を丸めた。






















ユノは元々匂いに敏感だった。
でもなんだろうここ最近特に酷い気がする。
昔はそんなでもなかった。
少し敏感なくらい。
でも兵役に行って尚更敏感になったような気がする。
離れる前はこんな事なかった。


「あなた軍で何かあったんですか?」
「ん~?」
「匂いでくしゃみする程なんて事なかったでしょ。しかも人の料理で。」


棘のある言い方で言う。


「ごめんて。最近匂いを嗅ぐのが癖になってて。」
「知ってます。」


兵役に就いてよっぽど匂いでも気になったんだろうか?
ユノは何でも匂いを嗅ぐようになって帰ってきた。


「なんでかな。元々匂いには敏感なんだけど。」
「知ってます。」
「30超えたからかな。」
「そんなの聞いた事ありません。」
「でも最近すごく匂いが気になるんだ。」


そう言って鼻を鳴らすユノ。


「何にでも?」
「そう。」
「気になるからと言って何でも鼻を近づけて匂いを嗅ぐのは行儀が悪い様に感じます。」
「そっか……。」
「気になるなら尚更嗅がない様にしたらどうですか?」
「そうなんだけどね。」


しちゃうのが癖だ。
分かってる。


「まぁ。僕の前では仕方ありませんが。」
「……怒らない?」
「怒ってるんじゃありません。注意してるんです。他所で良くないですよと言う意味です。」
「うん。」


この間も仕事の打ち合わせで一緒になった女性の香水が気になったんだろう。
確かに濃い目の香りをさせていた。
でもそのくらいの女性は五万といるくらいだった。
その相手にもユノは鼻を鳴らした。


すん。


「くちゅんっ!くちゅんっ!くちゅんっ!」


そしてその時もさっきと同じ様にかわいいくしゃみをした。


「どうしたんですか?ユノさん。風邪?」
「いや。香水が…。」
「え?」


ユノは事もあろうかその女性に正直に言ったんだ。


「匂いがきつくてね。僕匂いに敏感で、すごく鼻にきますね。あなたの匂い。」
「あ……。」


恥ずかしそうな女性。
僕は唖然としてユノを見ていた。


「次からはもう少し抑えてくれませんか?くちゅんっ!」


よくも女性にそんな事を言えたもんだと思った。


女性は赤い顔をして「ごめんなさい。」と言った。
なんとなくこっちが申し訳ない気持ちなったくらいだった。


そして女性は出て行ってしまった。


「ユノ。」
「ん?」
「今のはどうなんですか……。」


ユノはきょとんとした顔をした。


「だって。すごいんだもん。チャンミンは何も思わなかった?」
「いや。多少香水の香りはしましたが女性なら仕方ないでしょう。」
「え~……俺無理だ。くちゅんっ。」


ユノはまだくしゃみをしていた。


「だからと言って言っていい事と悪い事があるでしょう。」
「俺…悪かった?」
「すこし彼女がかわいそうでした。」
「そっか……じゃあ謝っておく。」


ユノに全く悪気はない。
悪気がないだけに悪い気もする。


だって。
ユノだ。


東方神起のユノ・ユンホに臭いと言われた女性はどんなショックを受けるだろう。
僕でもショックを受ける。
ただの人に臭いと言われただけでも。


そんな事もあったりでユノは最近マスクを離さない。


僕の料理の匂いをどう感じたのかは知らないがユノは綺麗に食事を済ますとリビングに移動した。


ある意味僕等は大事に育てられてきた。
芸能人と言う立場でいつも回りは綺麗にされ。
綺麗なものを与えられ。
綺麗に扱われてきたのだ。


それが一人の男になり兵役を務め、その状況は子供の頃から芸能界で育った僕達にはまるっきり違う世界だったのは間違いない。


それにしてもその癖は直せと言いたい。


ユノは又すんと鼻をならした。


「またですか。」
「あ。ごめん。」
「今度はなんですか?」
「ここはいい匂いがするな。」
「僕の家?」
「うん。」


ユノはすんと鼻を鳴らしはしたけれどくしゃみはしなかった。


「なんの匂いだろう……。」


思わず僕まで鼻を鳴らしてしまう…。


「なんなんですか。」
「まぁいいじゃん。悪いって言ってるんじゃないんだから。」


そりゃあそうだけど。


「自分の家もなんだか匂いが気になるのに。ここは平気。」


そう言えはユノが僕の家に来る率が増えてる。


そして確かにユノは最近マスクを離さなくはなったけどここに居る時はマスクをしてる事はなかった。
ユノ自身も不思議そうな顔をしていた。


「なんの匂いがするんですか?いつもいる僕には全く匂いなんてしませんが???」
「ん~……なんの匂いだろう。」
「洗濯物?フレグランス的な物は特に置いてないんですが???」
「ん~……。」


いや気になるから。


ユノは鼻をすんすん鳴らす。


部屋を行ったり来たりして匂いを嗅いでる。


「……。」
「……。」


自分の家を嗅がれる……。
なんか落ち着かない。


僕は綺麗好きではあるけれど。
とくに匂いに構った事はない。
生活臭がするだけなんじゃないだろうかと思うが。


ユノが僕の横を通り過ぎて行こうとして立ち止まった。


「え?」
「……???」


そしてユノは僕の横で鼻をすんと鳴らした。


本当に感じが悪いったらない。


「わかった。」
「何が?!」


え?匂いの元???


「チャンミンの匂いだ。」


は?僕?


「チャンミンから良い匂いがする?」
「え?」


僕は思わず自分の袖の匂いを嗅いだ。


ユノもすんすん鼻を鳴らす。


僕に近付き更に鼻を鳴らす。


やめなさいよ。


「何?ちょっと…っ。」


僕の肩口に鼻を近付けて匂いを嗅ぐ。


「うん。チャンミンだ。」
「じゃあ洗濯物の匂いじゃないですか?」
「違う。それが少し邪魔だもん。」


邪魔?


じゃあ何の匂いがするって言うんだ。


ユノはいくらでも僕の匂いを嗅いだ。


「あ~やばい。チャンミン良い匂い。」
「は?」
「こんな匂い初めてだ。」


いやいやいやいやいや。


僕は昔からこの匂いだと思いますが????


洗濯洗剤やら柔軟剤は変えてるけどその匂いじゃないとユノは言う。


じゃやあ一体何?


ユノは僕の肩口から首筋の匂いを嗅いだ。


「ちょっと!」
「ん~この辺。」
「え?じゃあ石鹸?シャンプー?」


すんすん。


いやいやいやいやいやいやいいやいや。


くすぐったいです。


「そんな匂いじゃなくて。」
「じゃあなんなんですか?」
「わかんない。」


ユノは僕のシャツのボタンを外し出す。


「ユノ?!」


そして露になった胸元へまで鼻をやった。


「ちょっと!どこまで嗅ぐんですかっ!」
「あ~なんだこの匂い。」


ユノはボタンを外しながらどんどん鼻を下に持って行きおへその匂いまで嗅ぐ。


「あんたっ!ちょっと!変態ですかっ!」
「違うけど。どこからするんだよこの匂い?」
「知りませんよっ!!もう離れて下さいっ!!!」


まぁ。僕等は近い存在ではあったしお互いの距離感としては近い方だったかも知れない。


それはユノはずっと僕のヒョンであり友であり家族であり仲間であり。
そういう近さだったと思いますが……。










なんだコレっ!












おかしいでしょう!!!!!















ユノはドサクサにまぎれて僕のベルトにまで手をかけてジーパンを下ろそうとした。















「そんなとこ匂いませんっ!!!!!」

















流石に僕はユノの頭をカチ殴ったんだ。



































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2017/06/03 (Sat) 12:17 | # | | 編集 | 返信

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2017/06/03 (Sat) 14:05 | # | | 編集 | 返信

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2017/06/03 (Sat) 19:13 | # | | 編集 | 返信

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2017/06/04 (Sun) 05:05 | # | | 編集 | 返信

まだ

チカ*しゃん♡

恋人ではない状態かな?
チャンミンさんの匂い
嗅ぎたくなってきた(笑)

2017/06/04 (Sun) 10:59 | まりユノ #- | URL | 編集 | 返信

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2017/06/04 (Sun) 15:58 | # | | 編集 | 返信

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