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同じ月を見て。#43

僕は一人で風呂場から出た。
























ユンホさんはどうしたかな。
ソユンちゃんの前で大丈夫だったかな。
ユンホさんもかなりヤバかったと思うんだけど……。


「チャンミン!ソユン今日はチャンミンのお部屋にお泊まりするっ。」
「え?ユンホさんはなんて言ってるの?」
「駄目だってばソユン!」
「いや~お泊りするぅ~!」
「チャンミン君に悪いからっ。駄目っ。」


ユンホさんはソユンちゃんを抱っこして言い聞かせる。
そんな駄目駄目言ったら余計反発しますよ。


「僕はかまいませんよ?」
「わ~い。」
「チャンミン君…っ。」
「どうせ僕は明日休みですし。ユンホさんは休日出勤はしなくていいんですか?」
「……それはいいから別にっ。」
「したいんじゃないですか?僕が預かって明日は一日見てますよ。お仕事あるんならしてきて下さい。」
「……でも。」
「大丈夫です。」


ソユンちゃんがユンホさんから逃げ出して僕にぶつかる勢いで飛んで来る。
僕はソユンちゃんを抱き上げて確保した。


「ね?ソユンちゃんいい子にできるもんね?」
「できる~!」


ソユンちゃんは「はーい」と手をいっぱい上げた。
もう、可愛くてぎゅーってしてしまう。


ソユンちゃんの性格はユンホさんが手を焼いてるとこを見ると奥さん似なのかも知れないけど、顔はどう見てもユンホさん似だった。
ちいさいユンホさんがころころしてるのが本当かわいい。


きっと美人さんになるだろうなぁ。
楽しみだ。


まだ考えてるユンホさんを僕は玄関に見送る。


「ユンホさんはゆっくり休んで下さい。」
「チャンミン君……。」
「はい?」
「……いや。」





「おやすみなさい。」
「うん。おやすみ。じゃあソユンの事よろしくお願いします。」
「了解です。」


ユンホさんは自分の部屋に戻って行った。


僕とソユンちゃんはユンホさんにバイバイをする。
ユンホさんが部屋に入るのを見届けてから僕達も部屋に入った。


こんな生活も慣れては来たけれどやっぱり一緒に住めたらいいのにと僕は思うんだ。


ユンホさんが僕の事を考えてくれてるのは分かるけど。
あんなに憧れていた大学生活は今では凄くもどかしかった。
早く社会人になりたい。
独り立ちして立派な大人になれればユンホさんを守れる。
そしたら養子縁組の話も考えてくれるかな。


その前にまずは親に認めてもらう必要もある。


養子縁組は年上の方が親になってしまうからユンホさんが親になる。
つまり僕がユンホさんの名前を継ぐ形だ。
一応僕はシム家の長男だし。
養子に出るとなると親を納得させるのはかなり難しいかも…。


でも僕は本気だったし、
だからって諦める気もない。


ユンホさんに本気だってのを分かってもらう為にも僕が乗り越えなくちゃいけない壁だ。


ユンホさんと籍を入れるかはそれからだ。


僕はソユンちゃんを寝かしつけるのにソユンちゃんと一緒に布団に入って考えてたら自分が先にウトウトとしてしまったらしい。
ソユンちゃんが寝たのも確認せずに気が付いたらソユンちゃんは寝てた。


僕はそぉっと布団から抜け出た。


もう何時だろう。


僕はスマホで時間を確認した。


まだ10時だ。
寝るにはまだ早いなと思ってテレビをつける。
ソユンちゃんが起きない様にボリュームを下げた。


テレビはソユンちゃんが見てたアンパンマンのDVDがそのまま流れてる。


僕はボーっとアンパンマンを眺めてた。
意外にハマるんだよな。
見てしまう。


いつのまにかソユンちゃんが見るDVDや本が家に溢れてた。


僕の生活はすっかりソユンちゃん色に染まっていた。


今頃合コンおとかしまくっていたはずなのにな。
そんな事したいとも思わない。


ユンホさんに夢中だ。


僕はスマホを再び拾ってラインを開く。
ユンホさんはもう寝たかな?
ソユンちゃんが寝た事を報告しておこうとユンホさんとのトークを開いた所でユンホさんからメッセージが来た。


「おぉ。すごいタイミング。」


<チャンミン君寝たかな?>


僕は直ぐ返事を打った。


<起きてますよ。>
<ごめん起こしちゃった?>
<いいえ。起きてました。ソユンちゃんと一緒にちょっと寝てしまったけど。>
<そうか。ソユンは寝た?>
<はい。>
<本当にごめんね。>
<全然いいです。気にしないで下さい。>
<うん。ありがとう。>


ポンポン交わしてたトークが一瞬途切れる。


<明日は朝早いですか?>
<いつも通りに出るよ。>
<起こしますか?>
<チャンミン君休みだろ?そんなに早く起きなくていいよ。>
<どうせソユンちゃんが起きるし。朝ご飯食べに来てください。>
<悪いよ。>
<悪くないですよ。ソユンちゃんも顔を見れて喜ぶと思います。>


ユンホさんは考えてるのか返事がこないから僕から打った。


<僕もユンホさんの顔見たいですし。>


なんてラインだから言える事を恥ずかしげもなく言う。
ユンホさんからの返事をドキドキしながら待った。


でも返事がなかなか来なくて少し焦る。


あれ?言っちゃいけなかったかな。


<ユンホさん?>
<ユンホさん?>
<ユンホさん?>


声を掛けても返事はない。


怒らせたかな。
又僕ったら子供っぽい事言っちゃって。
ついついユンホさんを困らせる。


早く大人になりたいのに。
早くユンホさんを守れる男になりたいのに。


<チャンミン君。>
<ユンホさんごめんなさい。>
<開けて。>


開けて?


何を?


<今玄関の前。>


え?
うちの?


僕は慌てて玄関の鍵を開けた。


ドアを開くとそこにユンホさんがいて。


ユンホさんはパジャマ姿で。


「ユンホさん?」
「チャンミン君。ごめんね。」


慌てて出てきたのかな。
スリッパが逆。


「チャンミン君が顔を見たいって言うから。」
「あ。ごめんなさい僕、又子供みたいな事言って…。」
「いや………俺も、見たくなっちゃって。」
「あ。ソユンちゃんの事が心配になっちゃいましたか?」
「そうじゃなくて。」





僕は意味がわからなくて。
それってもしかして?と思ったけど、そんな事ある訳ないかと思っていたから本当に驚いた。


「チャンミン君の。」
「え?」
「チャンミン君の顔が見たくなったんだ。」


ユンホさん………。
マジで?


かわい過ぎるんだけどっ//////。


僕はユンホさんのパジャマの長い袖を掴んで引っ張った。


「チャンミン君。」



僕は玄関にユンホさんを引っ張り込んでドアを閉めた。


「あのね。本当は…。」
「何?」


引っ張った勢いでユンホさんが僕にぐっと近付く。


ユンホさんの匂いがした。


見詰め合った僕達。

















「本当は帰りたくなかった。」

















ユンホさん?





















僕はぎゅっとユンホさんを抱き締めた。


































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2017/08/12 (Sat) 01:12 | # | | 編集 | 返信

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2017/08/12 (Sat) 01:43 | # | | 編集 | 返信

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2017/08/12 (Sat) 21:04 | # | | 編集 | 返信

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