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そして僕達はオレンジ色の恋をする。~チャンミンの言い分~#6

ミンホ小説です。
ユノが受けです。

ようこそ。をご覧になり閲覧には十分ご注意ください。

お話は「続きを読む。」からです。

タイトル別お話の入口はもくじ。から。
よろしければご利用下さい。






「ごめん!いいっ。やっぱいい!!」




ユノが逃げた。
不覚にも逃がした。




左手を大きく振ってベッドから降りてしまうと、僕に向って更に「言うな!」と命令した。
僕は呆気に取られてユノを逃がした上に言葉まで失った。



ユノは部屋の扉の所まで行くと僕に背中を向けたまま、ぽそぽそと言う。



「…昔は言えたんだ。チャンミンが好きだなんて簡単に言ってた。
でも今は言えない。
なんて言うか……。本当だと言えない。」

「…。」




確かにユノは愛情を惜しまず与えるタイプだ。
誰にでも平等に優しさを。
誰にでも変わらぬ公平な愛を。
全身で表現する。
僕自身、昔はユノの愛情を疑いもせず浴びていた。
それは仲間として。
マンネとして。




「本当の相手だと言われるのも困る。
どうしていいかわかんなくなる。」




いつでも伸ばした後ろ姿の背筋が
今日はやけに丸まって見えた。




「無理だっ。」




そう言って僕を指差した。
無理とその指の意味はいまいちわからない。
でも好きだと言えない意味は分かる気もした。



「だからって逃げるのは卑怯だ。」
「卑怯っ…?!」
「卑怯です。」



僕は自分のいるベッドをポンポンって叩いた。



「戻って。」
「……。」



もう一度、ベッドを叩いた。



「あなたの言い分は分かったから。
戻って下さい。」
「……。」



それでも戻らないユノは扉に向って何を思うんだろう?



「ユノ。」




「無理だ。」




「じゃあ。僕が行きますよ?」




逃げてしまうかと思った。
扉を開けて部屋から出てしまえば逃げれたんだ。
廊下を抜けて自分の部屋に逃げ込むことは可能だった。
でもユノはそこにいたんだ。
僕がユノのいるそこに行くまで。
僕がそこから動かなかったユノを後ろから抱き締めるまで。
ユノはただ背中を丸めて僕を待ってた。



抱き締めてしまえばもう二度と逃がさないと僕は心で誓った。




「…っていうか。






又マスク!いつしたんですか?!」
「今…。さっき拾って…。」


いつの間にか又ユノの口にはマスクがされていてさっき逃げ出した時に拾ったんだ。
人を平手で叩き付けておいて。
人が怯んでる隙に。
なんて人だ。


「…そう言えば…さっき叩かれた所…。
あ…ぁ。いった…ぁ。」
「え?!さっきの?マジ?!
見せて!チャンミン大丈夫か?」
「ったぁ…切れてるかも…。」
「えぇ?!ゴメン!ゴメンなチャンミン!」
「嘗めて。」
「どこっ?どこだ?」
「ん…。」


焦ってるユノが面白い。
僕が口を開けて口の中を指を差せば一生懸命覗いて様子を伺った。


「ここ。早く嘗めて。痛いユノ。」
「ここ?痛いのかっ?」
「うん。痛いですユノ。」


僕が唇の裏っ側を指差して顔を突き出すと、ユノはマスクをずらして顔を近付けた。






あ。








本当に嘗めるんだ?









「ここ?」
「ん…。」



ユノのこう言うところが昔から好きだ。
酷く可愛いらしい。



疑う事を知らず。
信じきって。
真っ直ぐ生きる。






何度も裏切られて傷付いても
尚。変わらないユノは
僕にとって何よりも


目指す場所にいる信じれる存在。






「大丈夫か?」
「…ん。」



ユノの舌が僕の歪んでくすんでいた心も癒して行くようだった。
ユノは。言えないと言った。
本気の好き程、軽々しく口に出来ないんだと。






でも僕は違うと思った。







本気だからこそ伝えてユノを救いたい。
ユノが道に迷えば助けになりたい。
そこが暗闇なら光を与えたい。
心に傷を負ったならユノが痛がらずに済むように。
ユノに自信と勇気を。


僕がユノを愛している事が全ての力になる様に…。






僕がこの人の全てになれれば…











いいって思うよ。













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