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そして僕達はオレンジ色の恋をする。~チャンミンの言い分~ #16

ミンホ小説です。
ユノが受けです。

ようこそ。をご覧になり閲覧には十分ご注意ください。

お話は「続きを読む。」からです。

タイトル別お話の入口はもくじ。から。
よろしければご利用下さい。









眠れるかも知れないと思ったのは錯覚。






僕はユノの掌の温もりを感じていても寝れていなかった。
イヤホンから流れる自分の声とユノの声を聴きながら実際に歌詞の確認をせざるを得なかった。


ユノの横で僕は日本に着くまで
ずっと寝たふりをした。




















日本ではこれから連日朝から深夜までリハーサルが行われる予定だ。
それだけ大詰めに来ている。
ライブは目の前だ。


「…怖い。」


と言って不安な顔を見せたユノはもういない。
2人の曲も5人の曲も自分達のものに出来たと言う確信はまだない。
それでも前向きに懸命に練習を積み重ねた自信が今のユノの顔なんだろう。
後はステージに立ってからの結果でしかない。


「チャンミン…?」
「……はい?」


僕の耳には相変わらずイヤホン。
正直もう聞き飽きた。
かけ流しているだけで聞いていないくらい。
それでもこうしていることで脳にインプットされて行くような気がして。
それが小さくても自信になる気がして。
離さない。


控え室のソファーで座る僕の目の前にユノが立ったから呼ばれた事に気が付いた。
一呼吸おいて僕はイヤホンを片方外して返事をした。


「チャンミン、まだ治らないのか?」
「あ…まぁ。念の為です。もう大丈夫ですよ?」


ユノは僕を見て自分の口元を指さした。
僕のマスクの事を言いたいんだろう。
マスクはウィルスの感染予防にもなるし外気を遮断して喉を潤す為には本当にいい。
それもあってマスクを離さなかった。


「いつまでそれしてるんだ?」
「ずっと。」
「えぇ~っ?!」
「な、なんですか???」


そんなに残念な事があるのか?


「チャンミンお前…。」


ユノの真剣な眼差しに怯みそうになる。
普段柔らかく細められるユノの目はしっかりと開かれた時には鋭いほどの目力で真っ直ぐ相手を見る時がある。
その形も色も全て。
引き付けられて呑み込まれてしまいそうで僕は怯む。


「大丈夫なら取れよ。」
「必要ありません。」


即答。


「必要ない事ないだろ?」
「なんでですか?」
「ちょっとだけ。な?」
「だから必要ないし。」
「いいじゃん。」
「だから~ぁ」


キレそうだ。


「だって!そんなのいつもしてたらちっともチャンスが巡ってこねぇよ!わかるか?」
「…さっぱりわかりません。」
「とにかく取って。」
「嫌です。」


ユノの言ってる意味が一つとして僕の有能な頭でも理解出来ない。
もう少しわかりやすく話せないのか?






「取ってくんなきゃチュウも出来ないだろっ!!」





叫ぶように言ったユノは僕の思考回路を停止させた上に頭に手を伸ばし掻き回す。


「ちょっ…おっ?!」
「チャンミンのバカちん!!」
「ちん…っ?!」


完全にセットされた髪はボサボサになっていると言うのにまだ止めようとしない。


「あんた…っねぇ!」


人が嫌がる事をしちゃいけないって習わなかったのか?!
僕が髪を触られるのが嫌いな事を知っていてする理由はなんだ?!


「恥ずかしーーーーっし!!」


声が裏返ってる。
そして今度はがっちりと僕のボサボサになった頭ごと抱き込んでやっと動きを止めた。


「……あの。」
「……何?」
「バカちんはあんただ。」
「………く…ぅ。」


座る僕を上から頭丸ごと抱えたユノはため息をついた。


「そうだけど…。」
「あぁ。なるほどぉ。もうすぐツアーも始まりますしね。」
「なんだよぉ。」
「又、不安になる病気が出ましたか?」
「なんか嫌な奴だな。チャンミンって時々。」
「心配してるんです。紳士ですから僕は。」


僕はユノの腰を引き寄せて自分の膝の上に座らせた。


「でもここでは不味いのでホテルに帰ってからにしましょうね。」
「……その余裕ムカつくな。」
「はっはっはっ!」


こんな所に誰かがやって来たら大変な事になる。
僕は今座らせたばかりのユノを立たせて離れさせる。
そして腰を押して更に距離を取らせた。


不満そうな
拗ねた様な



寂しげな顔をユノはしていた。







バカだ。






ユノは知らない。







余裕なんてある訳がないのに。







ユノを前にして一度だってそんな物を持ち合わせた事はないのに。












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