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サクラ咲け!#12

ミンホ小説です。
ユノが受けです。

ようこそ。をご覧になり閲覧には十分ご注意ください。

お話は「続きを読む。」からです。

タイトル別お話の入口はもくじ。から。
よろしければご利用下さい。








ユノはチャンミンを見て痛む胸で何を思ったって。


「……俺が……死ねば良かったのに…っ。」


小さな呟きでもチャンミンにはしっかり届いてしまう。


「俺じゃなくてその人が生きれば良かったのに。
そしたらチャンミンは悲しまなくて良かっただろ?
俺はこんなに苦しまなくて良かった…っ。」


「あんたッ!!
殴られたいかっ!!」


チャンミンの大きく荒げられた声はいつも以上に冷たくユノに投げ付けられてユノはチャンミンの振り上げた右手が振り下ろされるんじゃないかと思って瞬間顔を逸した。
チャンミンの右手は頭上で留まったまま握られて動けなくなった。


何がこんなに自分を苛つかせるのか。


思い出した溢れるあの人への想いなのか。
目の前の色んな事が自分には理解不能なこの人への想いなのか。


チャンミンには分からない。


確かなのは
ユノは生きていているのだと言う事。


ユノが生きていて
彼女は生きていないのだと言う事。


ユノが生きていて良かった。


それが今の自分を安心させているんだと言う事はチャンミンにも理解できた。


「バカか…っ。」


「だ…って。」


ただ理解出来ないユノはチャンミンを苛つかせて、そんなチャンミンはユノを辛くさせた。


「死んでしまった人間は何もできないって事ですっ。」
「……。」
「誰もあんたを哀れんでなんていないでしょう。皆、ただあんたが眩しいんだ。」
「……。」
「大事なものを失っても尚、前を向くあんたが。」
「……。」


そうだ。


チャンミンは自分を苛つかせるユノに気付く。
ユノだって泣きたい筈なのに。
暗く哀しい闇がユノを包んでどうしようもない筈なのに。
それを微塵も見せないユノが見ていて辛いんだ。


「なんでそんなに平気な顔をするんですか?」
「……?」
「暗い顔をしたらいい。人に当たればいい。僕みたいに全てに反抗してみれば?」
「ぷっ。何だそれ。チャンミンはそうだったの?」
「ねぇ。」
「……。」


チャンミンはユノの瞳を覗く。
黒くて大き過ぎないその瞳が無言でチャンミンを捉える。


「泣いてもいいんですよ?」
「……っ。」
「泣き方を知らないの…?」
「……んな…っ。」
「それとも泣き方を忘れてしまったの?」


初めてユノの瞳が揺れた。


「…チャンミンは本当。意外に喋るよな…。」
「普通です。」
「普段あんま喋んないじゃん。」
「気が向かないだけです。」
「……ひでぇ~。」


ユノは少し笑って、ほんの少し泣きたくなった。


「…泣かないって決めたんだ。」
「…へぇ。」
「泣いたら悲しくなる。」
「そうですね。でも僕は泣き過ぎて泣かなくなりました。」
「…そうか…。」


ユノはチャンミンに手を伸ばして、チャンミンはその手に頭を包み込まれてユノの腕に収まる。
ユノはずっと胸が痛くてそれを隠すようにチャンミンに何も見透かされないようにそうした。


「俺はイチバン幸せだと思った時に泣くって決めたんだ。」


チャンミンはもしかしたらユノが泣いているのかも知れないと思って暫くそのままユノに抱かれている事にする。


暫くしてユノが離れて行った時。チャンミンはユノの瞳を見たけれど結局ユノの瞳は揺らぎもせず黒く深く真っ直ぐだった。


やっぱりこの人は泣き方を知らないのかも知れないとチャンミンは思った。













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