僕を好きになって下さい。#30
2018年09月07日
ユノside
俺は酷く落ち込んでいた。
でもそれがチャンミンと違ったのは俺にはあの人が居たと言う事。
チャンミンが休む事になっても俺は一人で練習に通った。
俺の方が覚えが悪かったし、一緒に休んでいたらいけないと思った。
心配で何度も顔をみたいとも思ったけど、俺にそんな資格はないと思った。
チャンミンを悩ませてるのは間違いなく俺だし、こうなったのは全て俺が悪い。
チャンミンに抱かれたりしなければ良かった。
あれからチャンミンにハマって行くのはアッと言う間だった。
あの人がチャンミンを痛め様とするから俺は怖くなってチャンミンと離れる事を選んだ。
酷いやり方しか思いつかなくて、どれだけチャンミンを傷つけたか分からない。
いくら後悔したって取り返しのつかない事はある。
俺がチャンミンをあそこまで追い詰めたんだ。
だから俺はチャンミンから離れるべきなんだ。
チャンミンの様子は、マネヒョンが教えてくれた。
チャンミンの体調の悪さの原因が俺だと言う事に気が付いていたマネヒョンは、俺に何度もチャンミンと話す事を進めてきたが、俺にそんな自信はなかった。
でもチャンミンが鬱病と診断され、入院した事を知った俺は、流石に平静を装う事ができなくなり、あの人にまで全てを知られてしまう。
「ユノ………。チャンミン君に会いに行くのかい?」
「行かないよ。」
「………どうしてだい?」
不思議そうなあの人に俺は逆に不思議に思った。
会いに行ってもいいの?って。聞いたくらいだ。
そしたら逆に質問された。
「ユノはチャンミン君に会いたくないの?」
「…………。」
俺は応えに詰まる。
会いたいか?
会いたくないか?
そりゃ会いたい。
でも俺にはその資格がない…………。
「僕ね、とても酷い手を使って君を手に入れたかも知れないけどね、近頃思うんだよね。本当は手に入れてなかったのかなって。」
あの人は何故かそう言って俺に上着を取って着せてくれた。
「君はチャンミン君と居る時は本当に色んな表情をしていたね。泣いたり笑ったり、怒ったり。とても信頼している目をしていたり、甘えてたり。」
ボタンを一つ一つ丁寧にはめてくれた。
「僕はね、君のそんな表情見た事がなかったよ。」
そして手で髪を梳いてくれた。
「君はいつも僕に縋って来たけれどそれは決まって哀しい顔をしていたよ。今もね。
僕は君の辛い時の逃げ場所でしかなかったんじゃないかな?
僕はそんな君を慰めるのは得意だったけど笑顔にする事はできないみたいだ。」
「俺…………っ。」
それじゃあ……俺はあの人をただ利用していただけみたいだって思った。
「いいんだ。僕は別に怒っていないから。そりゃ出来たら君を僕のものにしたいと思ったけど。無理なんだなって知ったんだ。」
「あの……っ。」
あの人は向かい合う俺を玄関に向わせて背中を押した。
「行きなさい。」
「待って………俺っ。」
振り返る俺の背中を更に押すあの人に俺は何を言っていいのか分からなくて……。
ただごめんって言った。
「正直になりなさい。正直になればいいんだよ。」
そう言って頭をいいこいいこしてくれる。
俺はそれが好きであの人に何度もそれをしてもらったっけ。
俺をいつも安心させてくれた。
今も離れ難いくらいで俺は立ち止まった。
そんな俺の頭から手を離したあの人。
「これも、もう。卒業だね。」
「………。」
そして俺の背中を再び押したあの人。
俺は泣きたい気持ちをぐっと堪えた。
俺は何をやっていたんだろう。
あの人にあそこまで言ってもらって。
無理矢理背中を押してもらって。
やっとチャンミンと向き合う事を決心するなんて。
いつも俺を救ってくれた人。
いつも俺を見守ってくれた人。
とても好きだった。
でも。
ごめん。
そして、ありがとう。
俺はチャンミンの元に来てた。
チャンミンの目はどこかわからない所を見ていて、いつも綺麗に輝いていたはずの瞳からはボロボロと涙が幾つも流れては落ちた。
「………チャンミン?」
「…………。」
「なぁ………チャンミン。」
「…………。」
何度呼んでも返事はない。
そして。
チャンミンが俺を見る事は、なかった。
----
ストーカーいい人やったww
なんか完全に悪い人って書けないんだよね(汗)
さぁ~
ユノとチャンミンどうしてやろうかww
そりゃらぶんちゅですよねww
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(画像はミュオンさんから頂ました♡)
俺は酷く落ち込んでいた。
でもそれがチャンミンと違ったのは俺にはあの人が居たと言う事。
チャンミンが休む事になっても俺は一人で練習に通った。
俺の方が覚えが悪かったし、一緒に休んでいたらいけないと思った。
心配で何度も顔をみたいとも思ったけど、俺にそんな資格はないと思った。
チャンミンを悩ませてるのは間違いなく俺だし、こうなったのは全て俺が悪い。
チャンミンに抱かれたりしなければ良かった。
あれからチャンミンにハマって行くのはアッと言う間だった。
あの人がチャンミンを痛め様とするから俺は怖くなってチャンミンと離れる事を選んだ。
酷いやり方しか思いつかなくて、どれだけチャンミンを傷つけたか分からない。
いくら後悔したって取り返しのつかない事はある。
俺がチャンミンをあそこまで追い詰めたんだ。
だから俺はチャンミンから離れるべきなんだ。
チャンミンの様子は、マネヒョンが教えてくれた。
チャンミンの体調の悪さの原因が俺だと言う事に気が付いていたマネヒョンは、俺に何度もチャンミンと話す事を進めてきたが、俺にそんな自信はなかった。
でもチャンミンが鬱病と診断され、入院した事を知った俺は、流石に平静を装う事ができなくなり、あの人にまで全てを知られてしまう。
「ユノ………。チャンミン君に会いに行くのかい?」
「行かないよ。」
「………どうしてだい?」
不思議そうなあの人に俺は逆に不思議に思った。
会いに行ってもいいの?って。聞いたくらいだ。
そしたら逆に質問された。
「ユノはチャンミン君に会いたくないの?」
「…………。」
俺は応えに詰まる。
会いたいか?
会いたくないか?
そりゃ会いたい。
でも俺にはその資格がない…………。
「僕ね、とても酷い手を使って君を手に入れたかも知れないけどね、近頃思うんだよね。本当は手に入れてなかったのかなって。」
あの人は何故かそう言って俺に上着を取って着せてくれた。
「君はチャンミン君と居る時は本当に色んな表情をしていたね。泣いたり笑ったり、怒ったり。とても信頼している目をしていたり、甘えてたり。」
ボタンを一つ一つ丁寧にはめてくれた。
「僕はね、君のそんな表情見た事がなかったよ。」
そして手で髪を梳いてくれた。
「君はいつも僕に縋って来たけれどそれは決まって哀しい顔をしていたよ。今もね。
僕は君の辛い時の逃げ場所でしかなかったんじゃないかな?
僕はそんな君を慰めるのは得意だったけど笑顔にする事はできないみたいだ。」
「俺…………っ。」
それじゃあ……俺はあの人をただ利用していただけみたいだって思った。
「いいんだ。僕は別に怒っていないから。そりゃ出来たら君を僕のものにしたいと思ったけど。無理なんだなって知ったんだ。」
「あの……っ。」
あの人は向かい合う俺を玄関に向わせて背中を押した。
「行きなさい。」
「待って………俺っ。」
振り返る俺の背中を更に押すあの人に俺は何を言っていいのか分からなくて……。
ただごめんって言った。
「正直になりなさい。正直になればいいんだよ。」
そう言って頭をいいこいいこしてくれる。
俺はそれが好きであの人に何度もそれをしてもらったっけ。
俺をいつも安心させてくれた。
今も離れ難いくらいで俺は立ち止まった。
そんな俺の頭から手を離したあの人。
「これも、もう。卒業だね。」
「………。」
そして俺の背中を再び押したあの人。
俺は泣きたい気持ちをぐっと堪えた。
俺は何をやっていたんだろう。
あの人にあそこまで言ってもらって。
無理矢理背中を押してもらって。
やっとチャンミンと向き合う事を決心するなんて。
いつも俺を救ってくれた人。
いつも俺を見守ってくれた人。
とても好きだった。
でも。
ごめん。
そして、ありがとう。
俺はチャンミンの元に来てた。
チャンミンの目はどこかわからない所を見ていて、いつも綺麗に輝いていたはずの瞳からはボロボロと涙が幾つも流れては落ちた。
「………チャンミン?」
「…………。」
「なぁ………チャンミン。」
「…………。」
何度呼んでも返事はない。
そして。
チャンミンが俺を見る事は、なかった。
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ストーカーいい人やったww
なんか完全に悪い人って書けないんだよね(汗)
さぁ~
ユノとチャンミンどうしてやろうかww
そりゃらぶんちゅですよねww
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