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そして僕達はオレンジ色の恋をする。season9 #16

ミンホ小説です。
ユノが受けです。

ようこそ。をご覧になり閲覧には十分ご注意ください。

お話は「続きを読む。」からです。

タイトル別お話の入口はもくじ。から。
よろしければご利用下さい。







暫く動くのを忘れてて俺はベッドから降りる。


「……。」


意味もなくベッドの周りをウロウロとして自分で熊みたいだと思って思い出した。
ドアの所に投げられてそのまんまだったクマのクッションを拾う。


「……ごめんなぁ。」


俺はきゅーっとそれを抱き締めて呟く。
何も悪くないこいつが投げつけられて
何も言えないのに痛かったに違いない。


「……痛かったか?」


ふかふかのそれは幾分か俺を癒してくれたけど
俺の胸はいつまでもざわついて俺の眉間には自然にしわが寄ってしまう。


「……痛いよな。



俺も痛い。





痛い…痛いな。」


俺はいつまでもクマを抱き締めて
そのまんま眠った。
明日になったら何かが変わるかも知れないって
思って自分を慰める。


大丈夫大丈夫。







大丈夫。







それは、いつもの呪文。
いつもはチャンミンに言って聞かせた大丈夫を何度も自分に言い聞かせた。


こんなのなんの効果もないんだなって。
思い知らされて哀しくる。


チャンミンにもそうだったのかも知れない。


いつでもチャンミンを安心させたくて守りたくてなんとかしたくて精いっぱいだった俺の言葉なんて何の役にも立たなかったに違いない。


チャンミンが俺に「辛い思いばかりさせて…」って言ったのを思い出す。
まだ、そう思ってるかな?


でも俺はもう「大丈夫だよ」っては
とても言ってやれないだろう。
効果がないって自分で身に沁みて分かってしまったから。


言ったってしょうがない。


最後にチャンミンが見せたあの情けない顔は
俺がさせた。
辛かったのは自分だったのももう気のせいにしか思えない。
俺がチャンミンに「辛い思い」をさせたんだって。




そう思った今の方が
泣きたい気持ちだった。





















朝になっても俺は起きれなくていつまでもベッドにいた。
多分ぎりぎりの時間。ドアが激しく叩かれる音がした。


ドンドンドンっ


って音がしただけで声はない。
それだけで静かになった。
俺は気だるい体を起こして頭を抱える。
頭が痛い。


ガンガンする頭は振ってみればどうにかなるかと思ったけど一層痛みが激しくなって後悔した。


さっきの音は間違いなくチャンミンだろうけど、無言で音だけで起こして行ったって事はもちろんまだ気まずいから。
怒ってるから。


俺は身体も頭も足取りも重くリビングに向かった。
ここにいる以上どんなに派手に喧嘩しても気まずくても嫌でも顔を合わせなくてはならない。
朝起きたらこのリビングで顔を合わせるから向き合う時間が生まれる。
グループの生活を宿舎で共同生活させる利点はここ。
絶対避けれない環境があるから繰り返しやり直してこれた。
こうしている以上は家族と同じくらいの関係に自然になる。


出て行ってしまった時点で終わってしまうんだ。


今はもう、二人になってしまったように。
気持ちがすれ違って出て行った者とは二度と同じ関係には戻れないって知ってるから。
だからどんなに嫌でも顔を合わせたくなくてもリビングには顔を出す。
チャンミンはどうか知らないけど、俺はそうしてる。
チャンミンとはちゃんと向き合いたいから。
逃げも避けもしたくない。


チャンミンもリビングにいた。


「……。」


チャンミンは無言で俺の朝食とフルーツジュースをテーブルに並べてキッチンに篭った。
チャンミンはもう食べたらしくシンクで何か洗い物してるみたいだった。


眠れたのかな?
なんとなく目の周りが赤く腫れぼったい。


「…チャンミン…昨日は悪かった。」


その目を見たら自然に言葉になった。
本当に悪いと思ったんだ。


「……。何がです?」
「……だから…昨日…。」
「…昨日何?」
「うん…。」


洗い物が終わったらしいチャンミンは手を拭いて対面キッチンの向こうから俺を見た。
腫れて赤いくせに眼力はしっかりしてて適当には誤魔化せない気がした。


「あなたの行動に問題があったのは明らかだ。
でも僕に対して何が間違いだったかわかって謝ってるの?」
「何って…。」
「分かってないなら謝るな。」
「…なんだよっ。」
「悪くないなら謝る必要はないでしょう?」
「悪いから悪いって言ってんだ。」
「意味もなく謝るなって言ってるんですっ。」
「……だってっ!」


チャンミンは俺の言葉を遮る様にキッチンの奥から出てきて俺から視線を外した。


「僕、先に行きます。今日はキュヒョンと約束してるんで自分の車で行きますから。
ユノはマネージャー迎えに来るからそれまでにちゃんと用意して下さいよ?分かりましたか?」


そう言うだけ言って用意してあった鞄を肩にかけるとリビングから出て行った。
今日もチャンミンの背中は俺に全く執着がない。
躊躇いも戸惑いも感じられないチャンミンの背中は強くしか見えない。


残された俺はチャンミンの言葉に困惑を隠さずにはいれず、食事する気にもなれなかった。


「謝ったのに…。」


そう思ったら虚しくて。
チャンミンに言われた事を考えてみたけど今は答えが出せる気がしなくて直ぐ止めた。
頭がガンガンする。


「悪いって言ってるのに。なんだよ。
何がってなんだよ。
忘れたっつーの。」



俺は一人文句をこぼした。



「チャンミンなんてもう…知らね…っ。」









とにかく頭が痛くて動くのも嫌だった。


それでマネージャーが来ても用意が終わんなくて酷く遅刻してチャンミンに睨まれた。


その日は、その頭の痛みに伴うように胸が悪い気分になって、吐きたくなったけど
最近吐かずにいれたから又吐き癖が付くのが嫌で我慢した。



だからずっと苦しくて







いつまでも治んなかった。














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2013/05/13 (Mon) 23:04 | # | | 編集 | 返信

Re: 鍵コメじぇ・・様。

じぇ・・さん~(○´ω`○)
まぁまぁお楽しみください(爆)
ドキドキいただきました~ありがとうございます!!

2013/05/14 (Tue) 15:32 | チカ* #- | URL | 編集 | 返信

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