See more details
Title List

君色想い。episode2 #2

ミンホ小説です。
ユノが受けです。

ようこそ。をご覧になり閲覧には十分ご注意ください。

お話は「続きを読む。」からです。

タイトル別お話の入口はもくじ。から。
よろしければご利用下さい。






思い返せば確かに。








本当に好きだった女性なんていなかったかも知れない。
言い寄られるのが常で。
顔が良くて、スタイル抜群で、小説作家なんて職業もあって、モテない筈のない僕だ。
そんなのは当然といえば当然だ。
例え、それだけだとしても綺麗で知的で申し分のない彼女たちを僕から断る理由なんてなかった。
ただそれだけだ。


だから彼女達の思い通りにならない僕はフラれてしまうし
僕の思い通りにならない彼女達は僕に嫌われるのは当然だったんだ。


『それは本当に好きだった訳じゃないんじゃないか?』


それはユノがそう言ったから初めて気が付いたんだけど…。
















本当に不思議な威力を持つ男だった。







行動はいつでも無頓着で本当にびっくりさせられた。
笑い声は豪快でうるさいくらい。
さっきキュヒョンと仲良くやっていたように誰とでも距離を縮めるのが上手いんだろう。
僕の嫌がる事を平気でする癖に屈託がなくて呆気に取られる。






そして、たまに酷く惹きつけられるような言葉を吐く。






その上、意外なんだ。
何もかも。
















「チャンミン?」


恐る恐る開いたドア。
朝食後後片付けを済ませて部屋に戻るとすぐ、申し訳なさそうに部屋のドアがノックされたから、僕は「どうぞ。」って言ったんだ。
キュヒョンだろうって思ったノックが、聞こえてきた声はユノだったから僕は思わず立ち上がってドアの所まで行った。


「なんですかっ。」
「いや~。あのね。」


この人に部屋に入って欲しいとは思わなかった。
スリッパは履いているらしかった。それはいい。
でもきっと平気な顔で人のベットに横になるに違いない。
又「だははは。」と大声で笑ってその口から唾でも飛ばしそうな勢いに違いない。


「入れてよっ。」
「やだですっ!お断りしますっ!」
「なんで~?もう。」


そんな傷付いた悲しい顔をしたって嫌なものは嫌だ。


「なんの用ですか。」
「なんのって。本当に冷たいなチャンミンは。」
「放っといて下さい。」


少しだけ開いたドアの間で会話をする僕達。
ユノは僕の部屋に興味があるのか首を伸ばしたり引っ込めたりしながらなんとかその隙間から中を覗こうとしていた。


「やめてくれませんか?用件をどうぞ!」
「……うん。」


ユノは部屋に入る事は諦めたのか、その場で用件を話す。


「あのさ。チャンミンのサインが欲しいんだけど。」
「は?」
「昨日チャンミンの新刊出ただろ?買ったんだけど。それにサインしてよ。」


昨日新刊が出ていたって良く知っていたなと思う。


「…それは構いませんけど。」
「マジかっ!」
「…はい。」
「んじゃ、中入れてっ♪」
「駄目っ。」
「なっんだよも~~~~ぉ!」
「何なんですかっ!!」


ユノが不意打ちでガッチり僕の部屋のドアを掴んで開こうとするから僕は焦って同じ様にドアを開かれない様に中から引っ張った。


「やめなさいっ!!!」
「入れてくれたっていいだろうっ!!!」
「中入って何をしようって言うんですかっ!やめてっ!マジでっ!」
「何もしないからっ!」
「じゃあ入る必要ないでしょう!」


絶対力を弱めない僕をユノは強引に力でねじ伏せようとしていたけれど、また涙目になっていた僕に気がついて力を弱めた。
このままユノが本気を出していたら僕に勝ち目はないだろう。
その両腕を見たって僕が力で勝てるとは思えない。


「…もう。だからどんだけ嫌われてるだって、俺。」
「そういう事じゃない。」
「チャンミン泣いてばっかりじゃん。」
「だから…そう言う事じゃなくて。しょうがないでしょう?!」
「わかんないっ。」


そりゃわからないだろう。
わかってもらえるとも思ってない。
結局誰もわかってくれない。


誰も。







『チャンミンはそーいう人なんだから。仕方ないよ。』







そう言ったあなたも。
結局はそこまで。







僕を受け入れるなんて誰もできないんだ。









「俺はこんなにチャンミンが好きなのに…。」


ユノはさらりととんでもない事を言う。
今、僕が「好きだ」と言ったか?


「は…?あ…あの。」
「なのにお前はちっとも俺を受け入れてくれないじゃん。」
「……受け入れて?…それはそっちでしょ!」
「なんでぇ?」
「僕の嫌がることをするでしょう!」
「な…ほらっみろ!チャンミンが受け入れてくれてないんじゃん!!」
「はぁ?!」


ちょっと待って?
っていうか、僕がこの人を受け入れる必要はあったか???


「俺はチャンミンが嫌がる事をしてるんじゃないよ。チャンミンに好きでしてる事をチャンミンが受け入れてないだけだっ!」


そりゃそうだろう?
だって。


「僕は別にあなたが好きな訳じゃない!!」
「……っ。」


なのになんだ?
なんで今一瞬そんな傷付いた顔をした?


「…そうかよ。」
「ちょ…。」
「わかったよ。」


それになんで僕はこんなに焦らなきゃならない?


「ちょっとっ!」
「……んだよ。」
「サ……サインはしますよ。」
「……うん。」


ユノに手渡された僕の新刊は何故か5冊もあって驚いた。


「これ…全部…買ったんですか?」
「そうだよ。」
「どうすんの。こんなに。」
「女の子にやるんだ。」
「はぁ?」


---------本当にチャラい。
その為に僕にサインをしろと?
人を「好きだ」とか訳分からない事を言っておいて、平気で女の子にプレゼントをして。
きっと同じように「好きだ」と囁くんだろう。


そんな人だ。


あぁ。きっと。
さっきキュヒョンとペタペタとくっ付いて遊んでいたみたいに
誰とでもああやって距離を縮めるのも
この人にとっては普通で、それが当たり前。


本当に訳がわからない。
「好きだ」と言う意味がわからない。
その傷付いたような顔はもっと意味がわからない。


「高値で売りつけるんじゃないでしょうね?」
「そんな事しないよ。」
「書いておきます。」
「うん。」
「今日は夕方出るんでしょ?それまでにはリビングに置いておきますから。」
「あぁ。頼むよ。」
「おやすみなさい。」
「……あぁ。おやすみ。」


ユノが動かないから僕からドアを閉めた。




僕とユノの間に壁一枚が立ちはだかり、一気に孤独になった気がした。












次へ→

↓ランキングに参加しています。励みになります。ミンホを応援してくださいっ。(*ノノ)
fc2.png
1LJi9oUsZUZiGLW1373496560_1373497027.jpg

↑一日一回チャンミンの頬っぺたをポチっとお願いします(笑)
ユノはどこでも触っちゃって(爆)

にほんブログ村 小説ブログ 二次BL小説へ banner (2) にほんブログ村 芸能ブログ 韓国男性アイドル・アイドルグループへ
関連記事

COMMENT

チカさんお忙しいところ更新ありがとうございます。
このお話読んでると可哀想なチャンミンにユノをなすりつけてしまいたくなります(ノ´∀`*)

2013/08/11 (Sun) 21:44 | ユノlover #/c2.ISBc | URL | 編集 | 返信

ほんとチャンミン、不器用で愛しいわ~…。
ユノのあの距離感をガッと縮められる感じ、リアルで体験してみたいです~~。
絶対勘違いしちゃいますよね。

2013/08/12 (Mon) 02:57 | マツ子 #- | URL | 編集 | 返信

あ~不器用さんだ(笑)
日9のチャンミンは輪をかけて不器用さんですね。


でもユノ傷つきましたよ(・・;)


ユノ~、めげないでね~。

2013/08/12 (Mon) 09:32 | 柚子 #- | URL | 編集 | 返信

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2013/08/13 (Tue) 00:39 | # | | 編集 | 返信

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2014/08/11 (Mon) 16:12 | # | | 編集 | 返信

POST COMMENT

(設定しておくと後でPC版から編集できます)
非公開コメント